4サイズのホイールを履かせて、実装着テストした!
今回、80ハリアーに20インチ~24インチのホイールを履かせて、実装着テスト。80ハリアーは17~24インチまで、装着可能なホイールはじつに幅広く、サイズによる見た目の印象は大きく変わる。自分の理想とするインチはどれなのか。ホイールメーカーであるスーパースターにホイールの段取りをお願いし、順に履かせてみた。その結果、どのサイズにもそれぞれの良さがある印象。まずは純正のホイールから考察してみよう。
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車格の割に頼りない純正ホイール
80系ハリアーの場合、Sは17インチ、Gは18インチ、Zは19インチと、グレード別に全3サイズのホイールが設定される。先代の60系にも17~19インチが用意されたが、それぞれ7.0J、7.5J、8.0Jだったのに対し、80系は7.0Jと全サイズで共通。ボディは大型化しているにも関わらず先代よりもリム幅は細く、純正ホイールでは足元の頼りなさは否めないのが正直なところ。それだけにホイール交換による恩恵は大きいといえるだろう。
【純正ホイール&タイヤサイズ】
□17インチ→フロント&リヤ:17×7.0J・インセット35(225/65)
□18インチ→フロント&リヤ:18×7.0J・インセット35(225/60)
□19インチ→フロント&リヤ:19×7.0J・インセット35(225/55)
ワイドなリム幅が狙いやすい
足まわりは先代と同様にフロントはストラット、リヤはダブルウィッシュボーンを採用。ローダウン時にキャンバーが付きやすく、さらにネガティブ方向へふるための社外パーツを利用すれば、ノーマルフェンダーでも9.0J以上のリム幅が狙えるなど、カスタムに有利な足まわり構造となる。ただし、インチ数やリム幅は大きいほどエラいわけでない。目指す仕様やクルマの使い方を考慮しながら、自分にあった足元を構築してほしい。
ルックス&実用性に長けたベンチマークとなる20インチ
純正Zグレードよりも1インチ口径の大きい20インチ。わずか1インチアップでもタイヤの偏平率が低くなったことで、ホイールの存在感は格段に向上した印象を受ける。
また、タイヤは45偏平なので乗り心地を犠牲にすることなく、自然なスタイルアップが可能。ファミリー派はもちろんのこと、22インチ以上の大口径1ピースを狙っている人も、あえて20インチのマルチピース構造で重厚さを主張するという手もある。
テスト車両は車高調でローダウンしているため、前後9.0Jというワイドリムを装着。ノーマル車高ならば、8.5J(インセット35~40)にとどめておくのが賢明だ。
なお装着ホイールはレオンハルト・フリーデン。ホイールサイズはフロント:20×9.0J・インセット36/リヤ:20×9.0J・インセット31、タイヤサイズは前後とも245/45-20となる。
ラインアップ増加中な注目の21インチ!
21インチは20インチと比べてリムとフェンダーとのクリアランスが詰まった影響なのか、視覚的なローダウン効果まで獲得。20インチが主流のなかで差別化も図れそうだ。
かつては希少だった21インチだが、ハリアーに流用しやすいアルファード用サイズのホイールが増えたことで、その選択肢も増加。いわば、旬のサイズだ。インチアップ効果の大きい1ピース構造も魅力だが、サンプルとなったレオンハルトのような3ピース構造だと迫力も獲得できる。
嫌味のないサイズ感であり、オトナなシルエットと言える。装着車両のようなローダウン車には攻めたサイズ(9.0J・インセット35前後)も装着可能だが、ノーマル車高は8.5Jが推奨だ。
装着ホイールはレオンハルト・アングリフ。装着サイズはフロント:21×9.0J・インセット42/リヤ:21×9.0J・インセット29。タイヤは前後ともに245/40-21となる。
バランス感覚に長けたスマートな22インチ
タイヤハウス内の懐が広いハリアーは、ノーマル車高でも22インチを収めることが可能だ。ホイールも充実しており、自分の求める1本が見つけやすいのも魅力。モノブロック構造で大口径感を主張するのもアリ。リム幅やインセットの自由度が高いマルチピース構造でツラ具合を極めた履きこなしなど、あらゆるスタイルに対応可能だ。足元だけでも高級感がしっかりと際立つ、極上なアーバンスタイルを構築できる。
ノーマル車高でもインセット次第でリム幅9.0Jを狙うことも可能。タイヤサイズは純正外径とのバランスを考慮し、245もしくは255あたりの35偏平をセットするといいだろう。
装着したのはレオンハルト・フォージド LS-M1。フロント:22×9.0J・インセット40/リヤ:22×9.0J・インセット40を装着。タイヤサイズは前後ともに255/35-22だ。
圧巻な存在感と引き換えに多少のリスクは覚悟が必要な24インチ
今回のマッチングで驚かされたのが、超大口径との相性の良さ。24インチともなれば”やりすぎ感”が出るのかと思いきや、ごく自然に履きこなせてしまったのだ。
ただし、装着タイヤは30偏平と薄く、乗り心地の悪化や段差を乗り越える際は注意が必要など、大口径ゆえのリスクは少なからず伴う。また、24インチとなれば履くことのできるモデルは極めて少ない。多少の冒険は必要だが、そのぶん圧巻の足元を手にすることができる。
超大口径だけに、USラグジュアリー系にオススメ。ただし、テスト車の装着タイヤでは、純正よりも外径が大きくなるため(約50mmUP)、ホイールとあわせてサイズ選びは十分注意したい。
24インチに採用されたのはレオンハルト・ジーニス シュタイン。サイズは、フロント:24×9.0J・インセット40/リヤ:24×9.0J・インセット40を履かせる。タイヤは前後ともに255/30-24となる。
*推奨サイズについては参考値につき、車体や車高によって干渉する恐れがあります。
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