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このサイズ、ちょうどいい!軽快な走りとリッチな質感を堪能できるレクサスの優等生SUV「UX250h」

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このサイズ、ちょうどいい!軽快な走りとリッチな質感を堪能できるレクサスの優等生SUV「UX250h」

SUVブームは少し落ち着きつつあるが、それでもまだ元気なのがコンパクトSUVと呼ばれるジャンル。今回は街乗りで使っても使い勝手のいい高級モデルをピックアップして比較試乗した。

 レクサスはトヨタが1989年に北米で立ち上げた高級ブランド。トヨタは2005年に日本国内でレクサス店を展開して以来、高級ブランドの拡充に力を入れている。当時は日産もインフィニティ、ホンダもアキュラという高級ブランドを立ち上げ、国内展開を真剣に考えたが結局、断念した。

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 トヨタがレクサスを国内で展開した理由のひとつに、クルマを高く売りたいという思いがあった。1台当たりの利益を大きくすれば、儲けが多くなり経営もラクになる。

 そのために高価な内外装を造り、上質なサービスを提供するディーラーを用意した。販売についても値引きなしを基本とした。この商法は、高級輸入車を購入できる財力を持っているものの、周囲の目を気にする人たちに支持された。

大幅にレベルアップしたレクサスのクルマ造り

 だが当時、走行性能に関していうと本家トヨタの水準だった。そこから苦節30年、最近のレクサス車は欧州車と対等に評価できるモデルが増えてきた。今回紹介する『UX』もそうだ。そこで、ボディーサイズ・車両価格ともにほぼ同クラスのBMW『X1』と比較試乗することにした。

 全長はいずれも4.5m以下。レクサスがハイブリッド、BMWはディーゼルターボという燃費重視のパワーユニットを搭載しておりどちらも4気筒2Lエンジンを中心に展開しており両車とも2Lガソリン車も選べる。動力性能はハイブリッドの『UX』のほうが速い。動力系からの音や振動も『UX』のほうが気にならない。燃費は2Lディーゼルの『X1』が上。高速道路での移動が多い使い方なら『X1』のほうが経済的だ。

 ハンドリングに関しても、以前ならBMWの圧勝というケースが多かったが、レクサスの足回りはかなり改良されており、コーナーでの動きや乗り心地のしなやかさはBMWと勝負できるレベルに仕上がっている。さすがに高速域での安定感や安心感という意味ではまだ差はあるものの、日常域での差異はほとんどない。先進安全装備も両車とも充実しているがオプション設定の装備も多いのでカタログなどで事前に調べてほしい。

 レクサスのクルマ造りのレベルアップによって、同じクラスの国産車と輸入車を同じ価格帯で選べる時代になった。クルマ選びの楽しみがまたひとつ増えた。

レクサス『UX250h』

Specification
■全長×全幅×全高:4495×1840×1540mm
■ホイールベース:2640mm
■車両重量:1630kg
■排気量:1986cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHCガソリン/交流同期モーター
■最高出力:146PS/6000rpm 109PS+7PS
■最大トルク:188Nm/4400rpm 202Nm+55Nm
■変速機:電気式無段
■燃費:21.6km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:513万3334円
※「F SPORT AWD」

高級ブランドには統一した顔が必要、ということで2012年から台形を組み合わせたグリルが採用された。レクサスはこれをスピンドルグリル(粉砕機の糸を巻き取る軸の意味)と呼んでいる。

『UX』はレクサス車の中ではSUVのエントリーモデルとして位置づけられており、ボディーのデザインも前後フェンダーの色を変えるなどワイルドな雰囲気を演出している。

テールランプの位置を高めにし、視認性を高めたデザインを採用。ゲート開口部の位置が高めだがこれは床下にバッテリーなどの補機が収納されているから。全高は立体駐車場に収まる1550mm以下。

コンパクトでも想像以上の軽快な走りを楽しめる優等生SUV

エンジンルーム

フロントに横置きされるエンジンは4気筒2L。HVもNAも同じ排気量だがチューニングが異なる。HVはレギュラーガソリン仕様。

運転席と各種装備

運転席と助手席でゾーニングされたデザインのインパネ。中央に配されたディスプレイは10.3インチのワイド画面だが視界を遮らない。

シートスペース

「F SPORT」は赤を基調とした専用のインテリアを採用。前席は一体縫製型で背中から腰にかけてのホールド感がGOOD。

ラゲージスペース

HV車の荷室容量は2L。NA車より奥行き、高さともに短い。特に床面は高い。後席の背もたれは4:6の可倒式。

【ココがポイント!】便利なようで慣れるのに時間を要するタッチパッド

センターコンソールに設けられたタッチパッド式のリモートコントロールは指先で操作するが、慣れるまで走行中は細かい指の動きに神経を使ってしまい、運転への集中に影響を及ぼしそう。

【ココがポイント!】走行モードによって表示が切り替わるディスプレイ

「F SPORT」の8インチ液晶を採用したカラーのマルチインフォメーションディスプレイ。写真はS/S+モード時の表示で中央にエンジン回転計が表示される。ノーマル/エコモード時はHVメーター。

上質感や装備の先進性なら『UX』

[運転性能]エンジンとモーターの加速は十分。マイナーチェンジは行なわれていないが年々細かく手を加えられている。18点

[居住性]前席、後席ともに広さは確保されている。ただしHVモデルのラゲージスペースはもう少し広さが欲しいところ。17点

[装備の充実度]安全装備はオプション設定になっているものもあるので要注意。カードタイプのリモートキーは改善の余地あり。18点

[デザイン]SUVというカテゴリーに属していることを意識させるデザインは個性を感じさせる。ボディーカラーも美しい色が多い。19点

[爽快感]「F SPORT」でスポーツモードを選択するとかなりパワーを生かした走行が楽しめる。サスのチューニングもハイレベル。18点

[評価点数]90点

文/石川真禧照

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