知っていますか？「ハッピーリズムボックス」…新型N-BOXの開発コンセプト

クルマを開発する際に各社は開発コンセプトを定めているが、ホンダでは基本となるコンセプトとして各車に「グランドコンセプト」を与えている。新型N-BOXのグランドコンセプトは「ハッピーリズムボックス（HAPPY Rhythm BOX）」。BOXはもちろん、車名のN-BOXにちなんだもので、私も、家族も、日本もハッピーになれる「幸せな生活リズム」をつくるクルマという意味が込められている。このコンセプトはどのようにして生まれたのか？　開発責任者を務めた諌山博之氏に伺った。

「コアのターゲットユーザーとなる30代のママさんの生活をいろいろ調査して、お客様の人物像を描きました。30代ママさんは、家族のためにやることとして、いわゆる子供の送り迎えなどは今でもやっていらっしゃいます。でもやはり自分のやりたい趣味や地域の仲間と何かをやっていきたいというのがあって、1日のなかでさまざまな活動を“リズミカルにこなせる”ようなクルマにしたいということで、ハッピーリズムという言葉が生まれました。

私は一番最初に、いわゆるどこにでも行きたくなるクルマ、家族で出かけたくなるようなクルマ、仲間と遊べるようなクルマという方向性をチームメンバーに指示しました。メンバーには地方に調査に行ったりしてもらい情報を集め、いろいろと考えた結果、『ハッピーリズムボックス』というコンセプトが創出されました。今、ママさんがやりたいことは家族だけのためじゃない、やはり自分のやりたいこともやりたい。そうしたママさんが1日のなかで楽しめるようなクルマにしたいという思いが込められています」

ホンダらしく平易な英語で構成された、かわいらしいコンセプトワードはこのようにして生まれたのである。

〈文＝ドライバーWeb編集部〉

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N-BOX「幸せな生活リズム」とか
ステップワゴンの「素敵な暮らし」とか


機能性や性能など、一切関係ないコンセプトで失敗確実。

これが新しい「走る壺」か