現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 3Dプリンターを使用した砂型製作に必要な新技術を開発! 部品試作の短期化や低コスト化に貢献

ここから本文です

3Dプリンターを使用した砂型製作に必要な新技術を開発! 部品試作の短期化や低コスト化に貢献

掲載 更新
3Dプリンターを使用した砂型製作に必要な新技術を開発! 部品試作の短期化や低コスト化に貢献

ダイハツ工業は、エンジンやトランスミッションなどに使用する鋳造部品を生産する上で用いる「砂型」を、3Dプリンターで製作する上で必要な新技術を開発した。この新技術により、従来困難であった3Dプリンターによる鉄系部品の砂型製作が可能となり、鋳造部品試作の短期化、低コスト化を実現した。また、砂の100%リサイクルも可能とした。

従来の鋳造部品の製作は、まず木型・金型を使用して砂型を製作し、そこに溶融した鉄やアルミニウムなどの金属を流し込む工程を踏む。しかし、木型・金型製作には高度な技能が必要なことに加え、製作期間の長期化が課題であり、さらにこれらを使用した砂型製作の際には、砂のリサイクル性にも課題があった。また近年は3Dプリンターの活用により、直接砂型を製作する技術が進歩したものの、溶融温度の高い鉄系部品では砂型に割れが発生するなど、対応が困難であった。

今回、砂型に使用する砂の表面に酸触媒などで2層コーティングする新技術を開発したことで、人工砂を用いながら、常温で高速硬化の特徴を有する「フラン自硬性プロセス」で造型することに成功(特許出願中)。溶融温度の高い鉄系部品への対応と、試作作業の短期化を両立し、品質の安定化を実現した。また既存の3Dプリンターと量販の人工砂の使用を可能とし、汎用性を高めたことに加え、使用した人工砂に再コーティングを施すことで、人工砂の100%リサイクルを実現し、ランニングコストの抑制や環境負荷低減にも貢献する。

今回の新技術をはじめとした、技術の手の内化を推進することで、モノづくりの競争力向上を目指すダイハツ。汎用性が高く、ランニングコストも高い等々魅力の多いこの新技術、様々な活用方法があることからも注目しておく価値がある。

この記事を画像付きで読む(外部サイト)

関連タグ

こんな記事も読まれています

姉妹車……とはいえ双子状態でほぼ違いなし! 西部警察で一躍スターダムにのし上がったのにシルビアに統合されちゃった日産ガゼール
姉妹車……とはいえ双子状態でほぼ違いなし! 西部警察で一躍スターダムにのし上がったのにシルビアに統合されちゃった日産ガゼール
WEB CARTOP
ホンダ、原付二種レジャーバイク『ダックス125』に新色“ブラック”を追加。8月22日から発売
ホンダ、原付二種レジャーバイク『ダックス125』に新色“ブラック”を追加。8月22日から発売
AUTOSPORT web
シューマッハー家、”AIフェイク”インタビューに対する法的措置で出版社と和解へ
シューマッハー家、”AIフェイク”インタビューに対する法的措置で出版社と和解へ
motorsport.com 日本版
スズキ新型「軽ワゴン」高級車並みの「豪華リアシート」装着! 広々後席で快適に過ごせる“斬新アイテム”とは?
スズキ新型「軽ワゴン」高級車並みの「豪華リアシート」装着! 広々後席で快適に過ごせる“斬新アイテム”とは?
くるまのニュース
仕事と趣味の心強いミカタ! 日産キャラバンが一部改良を実施して新色を追加
仕事と趣味の心強いミカタ! 日産キャラバンが一部改良を実施して新色を追加
WEB CARTOP
天国から帰ってきた母との再会を描く心温まるファンタジー『母とわたしの3日間』
天国から帰ってきた母との再会を描く心温まるファンタジー『母とわたしの3日間』
バイクのニュース
レッドブル、今から本気モード。フェルスタッペン「持てる全てを出さなきゃ」ここ数戦ではライバルの接近許す
レッドブル、今から本気モード。フェルスタッペン「持てる全てを出さなきゃ」ここ数戦ではライバルの接近許す
motorsport.com 日本版
12年ぶりに日産「軽トラ」の車名復活!「“新”クリッパー トラック」発売! 使い勝手アップして114万円から
12年ぶりに日産「軽トラ」の車名復活!「“新”クリッパー トラック」発売! 使い勝手アップして114万円から
くるまのニュース
原付「VELMO SPARK」の企画部長にインフルエンサー・ゼブラナさんが就任(動画あり)
原付「VELMO SPARK」の企画部長にインフルエンサー・ゼブラナさんが就任(動画あり)
バイクブロス
FIA F2/FIA F3、2025年開催スケジュールを発表。大会数と開催地はともに変化なし
FIA F2/FIA F3、2025年開催スケジュールを発表。大会数と開催地はともに変化なし
AUTOSPORT web
その名は「ライオン」、新型EVトラックは航続440km…米国発表
その名は「ライオン」、新型EVトラックは航続440km…米国発表
レスポンス
アロンソ、アストン開発停滞もオーナーのストロールに全幅の信頼「他のF1チームより早くに解決できるようになるはず」
アロンソ、アストン開発停滞もオーナーのストロールに全幅の信頼「他のF1チームより早くに解決できるようになるはず」
motorsport.com 日本版
日野がEVトラック用標準電池の提案…人とくるまのテクノロジー展 2024
日野がEVトラック用標準電池の提案…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス
ダイムラー・トラック、次世代EVスクールバスに新型バッテリー採用へ
ダイムラー・トラック、次世代EVスクールバスに新型バッテリー採用へ
レスポンス
新井大輝組が逆転勝利、奴田原文雄組は惜しくも3位!全日本ラリーRd.4「ラリー丹後」は山火事の影響で波乱の展開に!
新井大輝組が逆転勝利、奴田原文雄組は惜しくも3位!全日本ラリーRd.4「ラリー丹後」は山火事の影響で波乱の展開に!
くるまのニュース
落ち着きのある大人の隠れ家的な車内がいい! 日産キャラバンがベースのキャンパー
落ち着きのある大人の隠れ家的な車内がいい! 日産キャラバンがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ホンダ「新型・最上級セダン」登場! 全長5m超えの“ラグジュアリー空間”を体感!? 1700km走って分かったコト
ホンダ「新型・最上級セダン」登場! 全長5m超えの“ラグジュアリー空間”を体感!? 1700km走って分かったコト
くるまのニュース
ランボルギーニ、ウラカン後継車の搭載エンジン発表。800馬力のV8ツインターボ+ハイブリッドで登場へ
ランボルギーニ、ウラカン後継車の搭載エンジン発表。800馬力のV8ツインターボ+ハイブリッドで登場へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村