軽に見合ったコストとアイディアを組み合わせたスゴ技も!
2020年に創立100周年を迎えたスズキ。もともと自動織機にルーツを持つ同社は、二輪・四輪・船舶と幅広い製品を揃える世界でも有数のモビリティ企業。日本では軽自動車を中心とした「小さいクルマ専業メーカー」というブランドイメージが強く、クルマ好きのなかでは軽く見られがちな面もあるが、二輪の最高峰レース「MotoGP」の2020年シーズンにおいてワークスライダーのジョアン・ミル選手がシリーズチャンピオンになるなど、その技術力は高いレベルにある。
100年の間には冒険したクルマも! 「名車」だらけのスズキが生んだ「迷車」6台
そうしたスポーツ性だけでなく、スズキは環境系でも独自のアプローチで「すごい技術」を生み出している。その象徴といえるのが、軽自動車としてただ一社“HYBRID”とグレード名につけている点にあることだ。
1)12Vマイルドハイブリッド
スズキが軽自動車に採用しているハイブリッドシステムは、いわゆるマイルドハイブリッドに分類されるもので、ISG(インテグレーテッド・スタータージェネレーター)とリチウムイオン電池を組み合わせたもの。欧州メーカーでは電圧を48Vに高めて電動系の力強さを増すという選択をしていることが多いが、スズキはあえて車両システムと同じ12Vのマイルドハイブリッドを採用しているのが技術的ポイント。
これにより、昇圧・降圧を担うインバーターなどを不要としている。こうして、軽自動車に見合ったコスト感でハイブリッドの燃費改善効果を実現しているのは、いかにもスズキらしいスタンスだ。こうしたユーザーに負担をかけずに性能を高めるというマインドがスズキの技術を磨いている。
2)アルトの運転席回転シート
さて、環境性能に加えて、このところ求められているのがバリアフリー。手頃なバリアフリーアイテムとして「回転シート」を採用するコンパクトカーも増えているが、その元祖といえるのが、じつは1984年にフルモデルチェンジした2代目スズキ・アルトに採用された「運転席回転シート」だ。
当時は、バリアフリー的な視点ではなく、スカートをはいた女性が、スマートに乗り降りするためのアイテムとして生まれたのだが、それが現代の回転シートにつながったとしれば、その目の付け所に驚かされるのではないだろうか。
軽自動車の歴史に残るホットハッチに世界最速の二輪車も!
3)軽自動車初のDOHCターボ
2代目アルトといえば、そのモデル後期に「アルトワークス」という稀代のホットハッチが生まれたことも忘れられない。1980年代、クルマ好きの間で「ターボか、ツインカムか」という論争があり、それぞれにファンがいた。そこでアルトもDOHCヘッドの「ツインカム12RS」とSOHCターボの「ターボSX」というグレードを用意していたが、その論争にけりをつけるべく1987年に登場したのが、ツインカムターボエンジンを積んだ「アルトワークス」だった。
F5A DOHCターボエンジンのパフォーマンスは、それまでの軽自動車の常識を破るもので、その高回転までパワーが続くさまは、二輪メーカーだからこそといえるものだった。そして、いまに続く“軽自動車の64馬力規制”を生み出したのもアルトワークス。馬力の自主規制を生んでしまったことの功罪はあれど、64馬力というなんとも中途半端な数字は、初代アルトワークスのカタログスペックに由来するのは事実であり、軽自動車の歴史に残るホットハッチだ。
4)世界最速のバイク「HAYABUSA」
ここまで軽自動車に採用されたテクノロジーを中心に3つをピックアップしてきたが、最後に紹介したいスズキの技術力を示すプロダクトは“世界最速の量産バイク”、そうご存知「隼―HAYABUSA―」だ。最高出力175馬力の1.3リッターエンジンを搭載したHAYABUSAが市販されたのは1999年。そのスピードメーターには350km/hまで刻まれていたが、実際に計測しても300km/hオーバーを実現した初めての量産車という称号を得ることに成功した。
現在は、各メーカーのスーパースポーツには300km/hリミッターが装着されるようになっているので、ラインオフした状態での最速マシンというのは、リミッターに関する規制が変わらない限り、永遠にHAYABUSAのものなのである。また、そのパワフルなエンジンは多くのライトウェイトスポーツカーに流用されたことでも知られている。スズキのエンジンを世界のスポーツカービルダーがこぞって求めたのだ。日本でもフォーミュラ隼という、HAYABUSAのエンジンを使ったフォーミュラカーによるワンメイクレースが開催されたことも記憶に残る。
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みんなのコメント
当時最安値の45万円で発売してました。
軽量なのでキビキビとした走りでした。