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【マツダ】後席広く乗降性も向上 新型CX-5の欧州仕様を公開! 国内デビューは2026年

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【マツダ】後席広く乗降性も向上 新型CX-5の欧州仕様を公開! 国内デビューは2026年

マツダがジャパンモビリティショー2025で次期CX-5のジャパンプレミアを行なった。

CX-5は8年ぶりのフルモデルチェンジで、2025年7月10日(木)に欧州でワールドプレミアを行なっている。新型CX-5の国内デビューは2026年に発売される予定だ。その欧州仕様のCX-5がJMSへの出展に先立ち、報道陣に公開されたのでお伝えしよう。

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CX-5の初代は2012年にデビューし、第2世代が2016年に発売、そして今回が第3世代となる。ボディはひと回り大きくなっているが詳細なディメンジョンは公開されておらず、正式発表を待つことになる。ただ、現行型と比較すると、そうした大きさの違いに気づくわけだ。とくにリヤビューではその違いは明確になる。

開発したデザイナーは「パッケージサイズを聞いた時に難しさを感じました」という。それは運転席から前は現行と同じサイズで、後席は+30mm全高が上がり、カップルディスタンスで+64mm取るために、ホイールベースを+115mm延長するというもので「これではCX-5にならない」と感じたそうだ。その解決手法として縦横比を変えないことでCX-5の後継モデルであることと、その価値を維持することができたとしているわけだ。

国産モデルではマーケットニーズに応えるため、前モデルと次期モデルではまるで違うデザインで登場することもままあり、ブランド価値の維持という点では重要視してこなかったのではないかと思う。しかし、マツダではCX-5で作り上げたブランド価値を維持するためにも、見た目のデザインは重要視されていた。

(左)現行CX-5、(右)新型CX-5(欧州仕様)(左)新型CX-5(欧州仕様)、(右)現行CX-5(左)現行CX-5、(右)新型CX-5(欧州仕様)(左)新型CX-5(欧州仕様)、(右)現行CX-5さて、CX-5はこれまで100カ国以上、450万人以上の人たちに愛されたモデルであり、この先も永く愛されるモデルを目指して新型が開発されたことは容易に理解できる。初代CX-5で魂動デザインがデビューし、2世代目で上質さを追求したモデルへとシフトチェンジした。しかし3世代目のCX-5は、世界で最もボリュームのあるC-SUVセグメントの王道を極めることを目指している。

つまり、先代(現行型)の上質・高級という価値観から「自分らしく、日々の使い勝手から気持ちよく使える」という価値観に変化している。例えば個人のアイデンティティを大事にする、日々の生活で気兼ねなく使える、スマートな選択をしたい、リチャージできる空間が欲しいなどといった9つの新しい価値観を提供するモデルとして開発されているのだ。

目指す姿は人間中心の哲学とテクノロジーの融合により、日々の移動をより快適にそして、生活そのものをより豊かにするという狙いだ。各社の流行として「人間中心」という表現はよく耳にするが、それは人が運転する際の使いやすさであったり、快適であるための装備というアプローチなのだが、マツダの人間中心は哲学であって、直接的に人をターゲットとはしておらず、結果として使い勝手がよく、快適なクルマになるようにしていくアプローチの違いがある。

そのアプローチで作られたのがSkyactivを発表してからのマツダの商品であり、今回のCX-5では、エモーショナルとデイリーコンフォートを融合させることで人への提供価値が決まってくるというもの。そのために最新のテクノロジーを投入する必要があるという開発姿勢だ。

エモーショナルとは、魂動デザインで目指してきた生命感溢れるデザインは変わらず、またフェーズ2で考えた引き算の美学を引き継ぎ、ゴールはネクストCX-5としている。スタイリングのアップデートだけでなく、製品としてのアップデートができている必要があると。歴代車とかけ離れた出立ちでは人間中心の哲学から外れてしまうわけだ。

3代目のデザインコンセプトはWearable gearで、身に纏い、気軽にどこにでも行ける。都会派を軸としながらも悪路にも躊躇なく走れるモデルを目指しているのだ。

さて、そうした開発哲学と狙いをもって誕生したCX-5では、スカイアクティブG2.5Lエンジンとマイルドハイブリッドが搭載されている。従来の2.0Lエンジンよりも燃費が良いパワーユニットとし、新時代の環境規制などに対応していくとしている。

ここで注目されるのは2027年以降に投入されるスカイクティブZだ。このエンジンにマツダオリジナルのハイブリッドシステムを組み合わせ、ユーロ7や米国Tier4への対応、そしてCN燃料への対応もするユニットとしていることだ。

これらの環境対応パワーユニットを搭載し、どこにでも快適に走行できるモデルとした他に、インテリアでは、後席の居住性を高めている。とりわけ乗降性でも大開口部として70mm後方へ下げたことで、格段に乗降性がよくなっている。またヘッドスペースや膝前のスペースも拡大し、ゆったりとした広さが提供されているのだ。

(前)新型CX-5(欧州仕様)、(後)現行CX-5ホイールベースの延長はこうした後席の快適性だけでなく、ラゲッジの広さにも活用され、奥行きで+45mm拡大しており、ベビーカーを寝かせて縦に車載することができるのだ。またスーツケース4つを車載できるなど使い勝手がよりよくなっている。

E/Eアーキテクチャーも刷新され、特にインフォテイメント系ではGoogleの搭載がされている。スマホを使ったGoogleではなく、車両にGoogleがあるわけで、音声のGoogle playやGoogleアシスタンスも利用できるのはストレスが減るだろう。

また車載カメラを駆使し、車両下面を見ることができるシースルービューが可能になったり、サイドミラーを格納した時でもリヤサイドビューモニターでしっかり幅寄せができたりと利便性が上がっている。また俯瞰画像も生成されるので駐車時には便利に機能すると思う。

このように新型CX-5はマツダの開発哲学を引き継ぎながら、最新の技術を投入することで、人間中心の車づくりへとつなぎ、提供価値がより高まる製品としてデビューしてくることになる。

もう少し詳しいスペックや実際の使用感などはこれからになるが、次期CX-5はマツダの中心的モデルでもあり、大きな期待がかかっている製品でもある。詳細はもう少し待ちたい。

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文:Auto Prove 高橋 アキラ
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みんなのコメント

36件
  • CX-5 787
    クリーンディーゼル車があれがいいのに
  • ☆Boo☆
    ボディを大きくし、値段も上げて売れると思ってるのかな?
    しかもディーゼルは無し?
    マツダどうしたんだ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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