この記事をまとめると
■ノートは日産のコンパクトモデル
「年グルマ」に選ばれた日産ノートシリーズ! 「かなり違う」4モデルの選び方
■3代目ノートにプレミアムコンパクト、ノートオーラが加わった
■ノートオーラについて詳しく解説する
ノートオーラとは?
2020年に登場した3代目ノートに新たに加わったのがノートオーラ。ノートとの大きな違いは、プレミアムコンパクトとして開発されたことです。
とはいえノートをベースに装備をグレードアップしただけの上級グレードではありません。専用デザインを採用してボディを拡大。パワーユニットもノートから最高出力や最大トルクが引き上げられています。
室内もプレミアムコンパクトにふさわしいものへと変更。大型ディスプレイを配置したほか、シートなど各部に上質な素材をあてがい、プレミアムコンパクトにふさわしい高級感を備えました。
ノートとノートオーラの違い
ボディが3ナンバーサイズに拡大
一見、ボディサイズに違いがないように見えるノートとノートオーラですが、違いがあります。
全幅が1695mmのノートに対して、ノートオーラは3ナンバー車となる1735mmとなるのが特徴。トレッドもノートより20mm拡大されました。
その他、ホイールベースなどはノート同様ですが、ワイド化したことでフォルムに存在感が増しています。
グリル以外にも専用デザインを採用
薄型のヘッドライトを採用し、グリルを小型化したことでノートとフロントマスクの違いが目立つノートオーラ。
フロントマスク以外にデザインの違いは見受けられませんが、両車のエクステリアはルーフとフロントドア以外、まったく別物です。
また、インテリアも基本造形はノートと共通ではあるものの、インパネに木目調パネルを配したことや大型ディスプレイを装備するなど、内装もノートより上質さを高める差別化を図りました。
質感が高められたシート
シートもノートとは異なる専用品。シート表皮が本革やツイード調&合皮などプレミアムコンパクトらしい素材が使用されています。
オプションとなりますがヘッドレストにスピーカーが備わるBOSEサウンドシステムも用意されました。
上級グレードに装備される本革シートは、背もたれのウレタンを高級車並みの厚さで配置しています。
静粛性が高められている
最高出力を高めたパワーユニット
ノート、ノートオーラともパワーユニットはe-POWERを搭載しているところは同じ。1.2リッターエンジン、モーターともに違いはありませんがノートオーラのパワーユニットはバッテリーの出力を高めたことで最高出力が100kW(ノートは85kW)、最大トルクは300Nm(同280Nm)に高められています。
また、パワーアップされたことでノートオーラはタイヤサイズを拡大。専用ホイールはアルミ製ではあるものの空力性能を向上する目的で、樹脂製カバーが装着されているのも特徴といえるでしょう。
17インチアルミホイールを装備
15インチや16インチホイールを装備するノートに対して、ノートオーラは17インチアルミホイールを標準装備しています。
そのホイールは切削加工したホイールに、樹脂パーツを施したオリジナルデザインを採用。デザイン性のみならず空力性能も高められました。
高められた静粛性
プレミアムコンパクトカーであるノートオーラはノートと比べて、静粛性を高める工夫がなされています。
クラス初となる遮音膜入ガラスをフロントドアガラスに採用。吸音材をノートと比べて多くの箇所に配置したほか、エンジンの回転数をおさえる制御技術を導入しました。
日産自慢のe-POWERとは
ノートオーラに搭載されるパワーユニット“e-POWER”とは、1.2リッター直3エンジンで発電し、そこで得た電力を用いて走行するシリーズ式ハイブリッドシステムです。
とはいえ、つねにエンジンをまわして発電しているわけではなく、走行状況に応じて電池を充電したり、発進時などは電池からのアシストを得てモーターをまわすシステムとなります。
現行モデルに搭載される「e-POWER」は、先代に搭載されていたシステムから大きく進化した第二世代。発電用エンジンやインバーターなどに改良が加えられました。
専用チューンを施したノートオーラNISMO
ノートオーラに用意されたノートオーラNISMO。フロントグリルやバンパーをはじめとする専用エアロパーツを身に備え空力性能を低減したほか、シャシーも専用チューンを施し走行性能を高めています。
精悍になった外観同様、インテリアも標準仕様のノートオーラとは異なり赤を各所に配した専用加飾が施されました。
パワーユニットこそノートオーラと変更はされていませんが、ドライブモードを刷新。新たに追加された「NISMOモード」はアクセルレスポンスが鋭さを増し、モーター独自のパワフルな加速感を楽しむことができます。
まとめ
ノートファミリーに加わったノートオーラはただの上級グレードではなく、プレミアムコンパクトにふさわしい別車種であることがわかりました。
ただ、プレミアムコンパクトは日本市場ではなかなか理解されないのか、現在までに成功したモデルは皆無です。
とはいえ高級車にふさわしい静粛性を可能としたパワーユニットを搭載しているなど、いままでにはない新たなベクトルで根付かないジャンルに挑んだノートオーラ。今後、どのように進化していくかに注目です。
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