現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 一体感のあるドライビングが存分に楽しめる!「ミニ ジョンクーパーワークス クラブマン」【JAIA輸入車試乗会】

ここから本文です

一体感のあるドライビングが存分に楽しめる!「ミニ ジョンクーパーワークス クラブマン」【JAIA輸入車試乗会】

掲載 更新 2
一体感のあるドライビングが存分に楽しめる!「ミニ ジョンクーパーワークス クラブマン」【JAIA輸入車試乗会】

ややマイルドな"ゴーカートフィーリング"がいい

いまや街中でその姿を見ない日はないミニ。適度なサイズ感はもちろん、高いファッション性とも相まって、老若男女問わず愛されているクルマだ。もっともこれだけ多く見かけると「みんなと一緒はなぁ」と敬遠する向きも少なくないはず。そんな人におすすめしたいのが、このジョンクーパーワークス(JCW)クラブマンである。

ユーザーに寄り添った丁寧な造りが美点「プジョー508SW」【JAIA輸入車試乗会】


JCWはミニ・シリーズの高性能仕様という位置付けで、初代ミニでは限定車として設定され、2代目からはカタログモデルに昇格した。現行の3代目では3ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーの各モデルにJCWグレードが用意されている。

JCWクラブマン(とクロスオーバー)に搭載されるエンジンは、クーパーSの2L直4ターボを基本としつつ、強化クランクシャフトや専用ピストン、改良型ターボチャージャーなどを組み合わせたもの。そのパワーは従来型JCWから75psと100Nm増の最高出力306ps/5000rpm、最大トルク450Nm/1750~4500prmを獲得した。高出力化にあわせてラジエターや大型リザーバータンクを追加して冷却性能を強化するなど、各部にしっかりと手が加えられている。

コンパクトなボディに300psオーバーのエンジンを積んだホットモデルならば、ちょっとしたじゃじゃ馬的なキャラクターかと想像してしまうが、一般道を流す場面ではむしろ扱いやすさが際立っていた。その一番の理由はエンジンがフレキシビリティに溢れること。タウンスピードで多用する1750rpmから最大トルクを発生することもあって、わずかなスロットル操作ですべてが事足りてしまうのだ。このストレスの少なさは安全運転にも貢献するはずである。

足回りにはスポーツサスペンションが奢られ、試乗車はオプションの19インチ・タイヤとアロイホイールを履いていたから、大きめの段差では強い突き上げを感じることがあった。ただし凹凸のショックは一回でしっかりと受け止めてボディの余計な動きを封じ込め、不快な上下動が続くことはない。




そしてその本性が露わになるのはワインディングロードである。最初に驚かされたのは出足の鋭さ。街中では最小限の操作に留めていたスロットルペダルを、ここぞとばかりにガバッと踏み込んでみると、JCWクラブマンは弾け飛ぶような加速を披露してくれた。それでいながら無駄に路面を掻くようなホイールスピンやトルクステアに見舞われないのが、JCWが現代的に洗練されていることの証しだ。それはこのJCWクラブマンが4WDの駆動方式を採用していることも大きいだろう。強大なパワーをしっかりと4輪に分配して路面を捉え続け、急坂でもグイグイと突き進んでいく。このモデルからATが8速(従来型は6速)となったことも注目すべきポイントで、峠道の勾配や曲率に合わせてパドルでこまめにシフトしてやれば適切なパワーが得られ、ミニ特有のクイックなハンドリングとの相乗効果で、一体感のあるドライビングが存分に楽しめる。




ミニの代名詞でもある“ゴーカート・フィーリング”は、このJCWクラブマンではややマイルドには感じられるものの、それでもドライバーの意のままに身を翻してくれることに変わりはない。また一方で、クラブマン・ボディのロングホイールベースによる直進安定性も備わっている。見た目こそ大きな違いはないかもしれないが、JCWクラブマンの味わいは標準型よりもさらに深い。通常のミニとは異なる味を求める人には、うってつけのモデルだと思う。




【SPECIFICATION】ミニ ジョンクーパーワークス クラブマンALL4
■全長×全幅×全高=4275×1800×1470mm
■ホイールベース=2670mm
■トレッド=前1553、後1555mm
■車両重量=1600kg
■エンジン種類/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=82.0×94.6mm
■総排気量=1998cc
■圧縮比=9.5
■最高出力=306ps(225kw)/5000-6250rpm
■最大トルク=450Nm(45.9kg-m)/1750-4500rpm
■燃料タンク容量=48L(プレミアム)
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後225/40ZR18(8J)
■車両本体価格(税込)=5,690,000円

【問い合わせ】
MINI https://www.mini.jp/

こんな記事も読まれています

【MotoGP】最強ドゥカティ、マルケス昇格のマシン開発への悪影響はナシと自信。でもダッリーニャ「スポーツマネジメントは心配だけどね」
【MotoGP】最強ドゥカティ、マルケス昇格のマシン開発への悪影響はナシと自信。でもダッリーニャ「スポーツマネジメントは心配だけどね」
motorsport.com 日本版
ホンダの新型「軽バン」先行販売に反響殺到!? “斬新”縦2人乗りシート&箱71個分の広々空間! 電源にもなる利便性に早速「買いました!」の声も
ホンダの新型「軽バン」先行販売に反響殺到!? “斬新”縦2人乗りシート&箱71個分の広々空間! 電源にもなる利便性に早速「買いました!」の声も
くるまのニュース
電動アシスト自転車と原付が切り替え可能な新モビリティ!  ENNE「F750」の価格を決定
電動アシスト自転車と原付が切り替え可能な新モビリティ! ENNE「F750」の価格を決定
バイクのニュース
【試乗】限定100台のレクサスRZが瞬時に売り切れた! 1000万オーバーの「Fスポーツ」がみせた大人の世界
【試乗】限定100台のレクサスRZが瞬時に売り切れた! 1000万オーバーの「Fスポーツ」がみせた大人の世界
WEB CARTOP
BMW 1シリーズ 新型、最強の「M135」仕様は300馬力ターボ搭載
BMW 1シリーズ 新型、最強の「M135」仕様は300馬力ターボ搭載
レスポンス
2024年5月の新車販売ランキング、スペーシアが初の首位 2位N-BOXと578台差
2024年5月の新車販売ランキング、スペーシアが初の首位 2位N-BOXと578台差
日刊自動車新聞
導入以来多くの酷評を浴びた「フォルクスワーゲン ゴルフ8」が包括的なアップデートで課題解決!
導入以来多くの酷評を浴びた「フォルクスワーゲン ゴルフ8」が包括的なアップデートで課題解決!
AutoBild Japan
BMW アルピナ GTシリーズの「B3 GT」、「B4 GT」を発表
BMW アルピナ GTシリーズの「B3 GT」、「B4 GT」を発表
Auto Prove
大渋滞「第二神明道路」に念願の「新ルート」建設中! 明石へ直結「神戸西バイパス」どこまで出来た?
大渋滞「第二神明道路」に念願の「新ルート」建設中! 明石へ直結「神戸西バイパス」どこまで出来た?
くるまのニュース
ボルボの新型電動SUV『EX90』、航続600km…生産開始
ボルボの新型電動SUV『EX90』、航続600km…生産開始
レスポンス
ニューヨークで渋滞緩和のために「通行料徴収」! ロンドンで成果を上げるロードプライシングも物価高のニューヨークじゃ効果は疑問!!
ニューヨークで渋滞緩和のために「通行料徴収」! ロンドンで成果を上げるロードプライシングも物価高のニューヨークじゃ効果は疑問!!
WEB CARTOP
ヒョンデ、パイクスピーク特別モデル『アイオニック5 N TAスペック』を発表。ダニエル・ソルドがドライブへ
ヒョンデ、パイクスピーク特別モデル『アイオニック5 N TAスペック』を発表。ダニエル・ソルドがドライブへ
AUTOSPORT web
F1引き継いだリバティ・メディアは”幸運”だった? 未開拓のソーシャルメディア活用し大きく成長
F1引き継いだリバティ・メディアは”幸運”だった? 未開拓のソーシャルメディア活用し大きく成長
motorsport.com 日本版
スズキが新型「ハスラー」発表! 丸目“軽ワゴン”何が変わった? 斬新「ブラック顔」も登場! どんな人が買う? 
スズキが新型「ハスラー」発表! 丸目“軽ワゴン”何が変わった? 斬新「ブラック顔」も登場! どんな人が買う? 
くるまのニュース
[バイク駐車問題] 不動産業界も注目! 土地活用の形態としてバイク駐車場の経営に関心
[バイク駐車問題] 不動産業界も注目! 土地活用の形態としてバイク駐車場の経営に関心
WEBヤングマシン
スズキが開発する「水素バーグマン」 現在はどの程度の走行レベル? 市販化は?
スズキが開発する「水素バーグマン」 現在はどの程度の走行レベル? 市販化は?
バイクのニュース
夏の洗車で大失敗!? 炎天下でのシャンプー焼き付き防止法を徹底解説~Weeklyメンテナンス~
夏の洗車で大失敗!? 炎天下でのシャンプー焼き付き防止法を徹底解説~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
ダイハツ コペン1.3【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ダイハツ コペン1.3【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

335.0578.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0619.0万円

中古車を検索
MINI Clubmanの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

335.0578.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0619.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村