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上半期の登録車販売ランキングは20位までにトヨタが14車種! もはやトヨタかそれ以外かの状況!?

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上半期の登録車販売ランキングは20位までにトヨタが14車種! もはやトヨタかそれ以外かの状況!?

 この記事をまとめると

■2024事業年度における上半期販売台数が発表された

満を持して「王者」N-BOXの「クロスオーバー軽」を投入! 超激戦区でも勝ち目のある中身を紹介!!

■自販連と全軽自協の統計を合算するとホンダN-BOXがトップだった

■登録車では納期改善の影響もあってトヨタの勢力が大きい

 N-BOXの復活はJOYに託された

 自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車について、2024年9月単月締めの車名(通称名)別販売台数が発表になるということは、2024事業年度(2024年4月~2025年3月)締めでの上半期(2024年4~9月)締めでの累計販売台数ランキングも発表されたことになる。

 自販連と全軽自協の統計を合算すると、2024事業年度締め上半期販売台数トップは10万2226台を販売したホンダN-BOXとなった。ホンダはさっそくこの件について10月4日にリリースを発信している。N-BOXは9月27日に派生モデルとなる「N-BOX JOY」を発売している。2024年10月からはこの「JOY」が販売台数に上積みされることになるので、今後もN-BOXが販売トップの常連となることはますます揺るぎないことになりそうである。

 2024事業年度締め上半期のN-BOX累計販売台数は10万2226台、前年累計比101.8%、2022事業年度締め上半期比約117%、2021事業年度締め上半期比約113%、2020事業年度上半期比約112%と、コロナ禍となってからの過去の累計販売台数比ではプラスとなっているのだが、2019事業年度締め上半期比約75%、2018事業年度締め上半期比約87%とコロナ禍直近比ではプラスとなっていない。

 とくに現行モデルとなってからは勢いの衰えが拭えない状況が続いており、販売台数上積みのための自社届け出の産物ともいえる、届け出済み未使用軽中古車の存在も目立っている。今回のN-BOX JOYの投入はまさしくそのような販売状況への「カンフル剤」的役目があるようだ。

 総合ランキングでも軽自動車のみでもN-BOXに次いで2位となっているのはスズキ・スペーシア。スペーシアは9月20日にN-BOX JOYとは少々毛色は異なるが、レジャーユースを意識した「スペーシアギア」の新型を発売している。

 数字で見るとN-BOXに2万台強の差を付けられているのだが、スペーシアの未使用中古車がそれほど目立たないことを考えると、スズキは車名(通称名)別での販売トップというよりは、ブランド別の販売トップを狙っているようだ。その点ではライバルのダイハツが一連の不祥事の影響で販売台数が落ち込んでいることもあり、自社届け出を目立つほどに行ってまで販売台数の上乗せをする必要もない。その点ではスペーシアの販売台数が、ある意味人気軽自動車としての適性ともいえる販売台数なのかもしれない。

 登録車市場では相変わらずトヨタが有利か

 N-BOXの販売ナンバー1への強いこだわりは、ここまで「販売ナンバーワン」を続けながら、トップから陥落するようなことは販売戦略上許されないからである。N-BOX以外にも軽自動車をラインアップするホンダだが、その数は少ないので、スズキやダイハツとブランド別でのトップ争いを展開できない。

 軽自動車はエンジンの排気量やボディサイズなどの制約が大きいので、見た目勝負の部分が大きい。そのなかで「一番売れていますよ」というのはセールスマンにとっては「キラーワード」となるのである。いまはフリードやヴェゼル、WR-Vなどへの分散も目立っているが、いまだにN-BOXのホンダ車内での販売比重は高い。その点でも、「ナンバーワン陥落」は許されないのである。

 登録車販売トップはトヨタ・カローラシリーズとなっている。登録車のみでの2位トヨタ・ヤリスとの差は3978台(月販平均差663台)と僅差だ。ヤリスクロスの出荷停止がなければ、ヤリスシリーズがトップとなっていたともいえよう。

 登録車のみのランキングでは、トップ10のうちトヨタ車が7台も入っており、トヨタ一強は揺るぎないものとなっている。トップ20まで広げると、トヨタ車は14台入っているが、そのなかで気になるのがプリウス。前年対比で52.5%と著しく販売台数を下げているのだ。いまでは納期も半年強ほどとなっており、需要が一巡したという表現だけでは済まないような落ち込みのように見える。

 ここ最近ではめっきり減った「ガチンコ販売競争」を行っている、トヨタ・シエンタとホンダ・フリードはシエンタの勝利となっている。現役子育てファミリーをメインターゲットにしたモデルであり、「子どもファースト」での車種選びが目立つなか、習いごとや買い物などまさに毎日の生活の足として活躍もするので、購入条件や納期も購入決定ポイントとして重要な部分となってくる。その点ではフリードの新型登場のタイミングに合わせ納期改善も進め、納期1年ともいわれるフリードに納期面でシエンタが勝っている大きな要因のひとつともいえよう。

 先日、近所の中古車販売店にホンダWR-Vの登録済み未使用中古車が展示してあって驚いた。登録後のキャンセルなどまさにスポット的に発生したものと考えたいところだが、ホンダはここのところ登録車の未使用中古車も目立ってきている。

 車庫証明が不要であったり、必要な地域でも事後申請となる軽自動車に比べると、さまざまな面で手間のかかる登録車は、軽自動車に比べれば未使用中古車は目立たないのだが、そのなかWR-V以外でも改良後に改良前のホンダ車の未使用中古車の流通が目立っている。

 2024事業年度下半期や2024事業年度締め年間販売台数でも、N-BOXは総合ランキングでもトップ死守をはかってくるだろう。登録車のみでは、今回の僅差を見ていると、ヤリスがシリーズトップというものが見えてきている。

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