中古車購入ガイド [2023.03.03 UP]
【マツダ デミオ】100万円以下で買える!? 現行型がお買い得に!
1996年に誕生して以来、マツダのコンパクトクラスを支えてきたのがデミオ。デビュー当初はショートワゴンのようなポジションだったが、モデルチェンジを重ねるごとに走りに優れたハッチバックとなり、ヨーロピアンなデザインと相まってスポーティなイメージを強めてきた。現行型(4代目)は2014年9月に登場したが、現在はマツダ2という世界統一の名称で販売されている。今回は、現行型デミオのグレード別中古車相場をみていこう。
【マツダ デミオ】DE系 13-スカイアクティブ グーネット動画カタログ
マツダ デミオってどんなクルマ?
2014年9月発売モデルのデータ(13S Lパッケージ)
新車時価格帯(2014年9月)
2014年9月にフルモデルチェンジを受けたデミオ。現行型は、マツダのデザインテーマ「魂動」を採用し、エモーショナルなスタイルとなったのが特徴。ボディサイズは先代から拡大され、全長は4mを超えることになったが、全幅は1.7m以下と5ナンバーサイズに抑えられている。インテリアは、オルガン式ペダル、チルト&テレスコピック機能付きステアリングなど、ドライバーが運転しやすい環境となっている。
デビュー当初のパワートレインは、1.3L 直4ガソリン(SKYACTIV-G)と1.5L 直4ディーゼルターボ(SKYACTIV-D)の2機種を設定。特にディーゼルエンジンは、近年の国産車では珍しい存在で、22.4kgmという高トルクが自慢。トランスミッションは6速ATのほか、5速MTを選べるのもトピック。安全面では、衝突被害軽減ブレーキのSCBS、ブラインドスポットモニタリング、リアクロストラフィックアラートなどが盛り込まれた「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が導入されている。
改良遍歴は?
2015年12月、一部改良を受けた。1.5Lディーゼルターボ車にナチュラルサウンドスムーザーを設定し、上質なエンジンサウンドを実現。また1.3Lガソリン車には、トノカバーとフロントウィンドシールド遮音ガラスを採用し、静粛性を向上した。また、電動パワーステアリング制御の改良、シャークフィンアンテナ、シートヒーター、フラットワイパーを一部グレードに採用するなど、快適性が高められた。同時に「1.3S ツーリング」も追加。
2016年10月の改良では、Gベクタリングコントロールが全車標準装備された。これは、ハンドル操作に応じて駆動トルクを制御し、横方向と縦方向の加速度を統合的にコントロールするシステム。これにより、ナチュラルでスムーズなハンドリングを実現した。インテリアは、フルカラー&高精細化によりアクティブドライビングディスプレイとメーターの視認性が向上。さらにステアリングホイールも新設計され、ドライビングに集中できるようになった。また、「Lパッケージ」のレザーがオフホワイトからピュアホワイトに変更されるなど、仕様を変更。安全面では、アダプティブLEDヘッドライトを新設定。スマートブレーキサポート(SBS)、マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)、後退時の衝突被害軽減サポート機能(SCBS Rを含む「セーフティクルーズパッケージ」を一部グレードにメーカーオプション設定した。
2017年4月には、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備。
2018年8月の一部改良では、1.3Lガソリン車の排気量が1.5Lに拡大され、トルクと燃費を向上。また、スーパーUVカットガラス・IRカットガラスを採用し、快適性を向上している。
2019年7月、マイナーチェンジを受けて車名が「マツダ2」へと変更された。エクステリアは、ヘッドライト形状をはじめフロントのデザインを一新。高輝度塗装の16インチホイールを装着し、上質感を高めている。インテリアは、頭がぶれにくい新構造のフロントシート、運転席6ウェイパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能を設定。そのほか、高速走行時の挙動をより安定させるGベクタリングコントロールプラス(GVCプラス)、新サスペンションシステムなど、走りの部分にも手が加えられた。
2021年6月の改良では、ガソリン車の圧縮比を高め、燃費性能をアップ。高圧縮ガソリン車は、アクセルレスポンスも高められた。さらに、ワイヤレス充電(Qi)とApple CarPlayワイヤレス接続をオプション設定した。
2023年1月は再びマイナーチェンジを実施。前後バンパーやグリルのデザインが一新されたほか、新グレード「BD」シリーズと「スポルト」シリーズを設定。前者は、2トーンのフルホイールキャップを設定するほか、ボディカラーに合わせた3種類のインパネやルーフフィルムとドアミラーのカラーバリエーションを198通りの組み合わせから選べるのが特徴。後者は、専用メッシュグリル、アルミホイール、MT車を設定したスポーティモデルとなっている。
マツダ デミオのグレード中古車平均価格
デミオは、「13C」、「15C」、「13S」、「15S」、「XD」などのグレードで構成される。さらに装備内容に応じて「ツーリング」、「ツーリング Lパッケージ」なども存在。ここでは物件豊富な主力グレードの中古車相場を紹介したい。
「13S」
1.3Lガソリンエンジンを搭載したグレードが「13S」。基本的な装備が充実し、価格とのバランスに優れた仕様となっている。物件は豊富で、中古車平均価格は90万円とリーズナブル。50万円前後の予算から探せるので、装備やパワートレインにこだわりがないなら、これを選んでおくとよい。
「15S」
1.5Lガソリンエンジンを搭載した「15S」。装備内容は「13S」に近いが、2018年に「13S」と置き換わるように設定されたグレードゆえ、物件数は控えめ。合成皮革のデコレーションパネルを採用した「ツーリング」、ホワイトまたはディープレッドのデコレーションパネルや16インチアルミホイールを装着した「ツーリング Lパッケージ」も選択可能となっている。
中古車平均価格は、「15S」が117万円、「15S ツーリング」が140万円、「15S ツーリング Lパッケージ」が137万円。装備が充実した「15S ツーリング Lパッケージ」の物件が少なく選びにくい。
「XD」
1.5Lディーゼルターボを搭載した「XD」シリーズ。新車価格はガソリン車よりも高く、トルクフルな走りが大きな魅力。こちらも「ツーリング」、「ツーリング Lパッケージ」が選択可能となっており、好みに応じて選べる。
中古車物件は1.3Lガソリン車よりも多く、この世代のデミオを買うならディーゼルがメインの選択肢となるはず。中古車平均価格は、「XD」が88万円、「XD ツーリング」が98万円、「XD ツーリング Lパッケージ」が104万円。このなかで最も豊富なのが「XD ツーリング」で、60万円前後の予算から探せる。100万円以下の物件は走行距離が伸びている個体も多いが、物件そのものが豊富なので、リーズナブルに購入できるだろう。なお、MT車が設定されているものの、物件数は全体の5%程度と少なめ。
※上の記述は、2018年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2023年2月時点のデータ。
まとめ
登場から約9年が経過するロングセラーゆえ、物件数が豊富で探しやすいのがデミオのメリット。また、ディーゼル車の設定もほかのメーカーにはない強みといえる。以前は値下がりが渋かったが、ここ数年は解消されて100万円以下の予算で広く探せるようになっている。価格重視ならガソリン車の「13S」、走りや燃費重視なら「XD ツーリング」がねらい目だ。
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みんなのコメント
スズキの販売店にジムニーの代替えで出しました。いいのか悪いのかよくわかりません。250ニュートンのトルクは最高でアクセル床まで踏みこまなくても山坂道スイスイ上っていきました、よく言われる煤の問題もたまにパドルシフトで高回転キープしてやってただけ、普段はうちの奥さんが近所の買い物やお稽古に乗ってるぐらいだけど問題なかったな、ナビとかのロジックがBMWに似ていたためか我が家では好評でした。