現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「アルティスGR」がカッコイイ! C-HRニュル仕様など日本未導入なモデルが存在するワケ

ここから本文です

トヨタ「アルティスGR」がカッコイイ! C-HRニュル仕様など日本未導入なモデルが存在するワケ

掲載 更新
トヨタ「アルティスGR」がカッコイイ! C-HRニュル仕様など日本未導入なモデルが存在するワケ

■日本に無いGRやニュル仕様が存在する理由

 海外には、日本にラインナップされていないモデルが数多く存在します。そんななかで、タイのモータショーには日本の新型「カローラ」とは別の市販モデルとして、あるセダンが展示されていました。

アルファードを超える? トヨタが新型高級ミニバン「マジェスティ」発表!

 その名は「カローラアルティスGRスポーツ」。アルティスというのはカローラのサブネームで、タイのカローラでは従来から継続しているものですが、興味深いのは「GRスポーツ」が登場したということです。

 GRはトヨタのスポーツブランドで、現時点では日本で新型カローラでのGRモデルはラインナップされていません。それが、タイでは新型のデビューと同時に用意されています。

 このカローラアルティスGRスポーツは、専用デザインのフロントグリル&バンパー、サイドスカート、リアスポイラー、リアバンパー、そして17インチアルミホイールを装着。

 しかしながら、日本でラインナップされているGRスポーツの外装デザインとはテイストが異なり、レーシーというよりもスポーティながらエレガントな雰囲気です。つまり日本のGRスポーツとは異なる独自路線ということでしょう。

 もうひとつの異なる部分は、パワートレインが標準車とは異なること。日本で用意しているGRスポーツのエンジンはどれもベース車と同じ(パワートレインの異なる車両は「GRMN」という扱い)ですが、タイのカローラアルティスGRスポーツは、通常のガソリン車(排気量1.6リッター)よりもひとまわり大きな1.8リッターエンジンを積んでパワーが増しているのです。

 一方で、日本のGRスポーツがこだわっているボディ補強やサスペンションチューニングは、とくに装備メニューに記載されておらず、操縦安定性に関しては標準仕様と同等だといいます。

 すなわち、日本で売っている「スタイリングと操縦性」ではなく、「スタイリングと動力性能」がタイのGRスポーツの方向性といっていいでしょう。

 トヨタモータータイランドによると「カローラアルティスGRスポーツは、タイのトヨタGAZOOレーシングのもとで開発された最初のモデル」とのこと。開発の手法も日本のGRチームによるものとは異なるようです。

 タイにはクルマ好きが多く、モータースポーツも盛んなため、トヨタモータータイランドは、タイ国内のレースに出場するだけではなく、タイ独自のチーム(トヨタGAZOOレーシングチーム・タイランド)としてドイツのニュルブルクリンクで開催されるニュル24時間耐久レースに参加するほど活動が活発なので、2018年はカローラアルティスでニュル24時間耐久レースに参戦しました。

 トヨタモータータイランドはカローラアルティスGRスポーツについて「サーキットのレーシングスピリットをロードモデルへ活かした」と説明しています。

■C-HRのニュル仕様ってどんなクルマ?

 トヨタブースには、もう一台の興味深いモデルもありました。その名は「C-HR ニュルブルクリンク」。日本でも人気のクロスオーバーSUVであるC-HRにいわゆる「ニュル仕様」が設定されているのです。

 ニュル仕様のC-HRについて、トヨタモータータイランドは次のように話します。

 「トヨタGAZOOレーシングチーム・タイランドのC-HRは、ドイツのADACニュルブルクリンク24時間レースニュルブルクリンク2019で合計8687以上のカーブを抜け、3300km以上の距離を走ってSP3クラス3位を獲得しました。そのC-HRにインスパイアされたモデルで、ユーザーのライフスタイルを刺激します」

 ただし、このC-HRニュルブルクリンクは、走行性能に特別なチューニングは施されておらず、メカニズムは標準車に準じたもの。フロント、サイド、そしてリアのスポイラーと特別なデカールを組み合わせた「特別なエクステリアの装飾」として9000バーツ(約3万3000円)の追加パッケージで用意されるそうです。

 ちなみに、現地で販売されているC-HRのガソリン車のエンジンは日本(1.2リッターターボ)とは異なり、1.8リッター自然吸気。日本と同じハイブリッドモデルも選べます。

 ニュルブルクリンクという名前のエアロ仕様の登場にはどんな背景があるのでしょうか。

 じつは、タイの人たちはエアロ仕様が大好き。操縦性ではなく見た目をカスタマイズした「カローラアルティスGRスポーツ」や「C-HRニュルブルクリンク」は、そんなタイの国民性が表れているモデルといえるのです。

 タイの人がどのくらいエアロ仕様が好きかといえば、バンコクの街中でタクシーのフルエアロ仕様を頻繁に見かけるくらい、といえば理解できるでしょうか。

 法人タクシーまでフルエアロ化するなんて、現地を訪れたことのない人には理解できない状況だかもしれません。しかしクルマが好きでドレスアップを楽しむ情熱は、日本の上をいっているといえるでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.2302.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0418.0万円

中古車を検索
C-HRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.2302.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0418.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村