現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「令和のハチロクは1.5LのMIVECターボ換装が大正解!?」試乗して分かったダウンサイジングターボの圧倒的な速さ

ここから本文です

「令和のハチロクは1.5LのMIVECターボ換装が大正解!?」試乗して分かったダウンサイジングターボの圧倒的な速さ

掲載 更新 82
「令和のハチロクは1.5LのMIVECターボ換装が大正解!?」試乗して分かったダウンサイジングターボの圧倒的な速さ

想像を超えていた4G15改S15タービン仕様

6速MTとのコンビで流すも良し、踏むも良し!

「令和のハチロクは1.5LのMIVECターボ換装が大正解!?」試乗して分かったダウンサイジングターボの圧倒的な速さ

まったく面白いところに目を付けたものだ…と改めて思う。本来コルトラリーアートバージョンRに搭載される1.5L・MIVECターボの4G15エンジンを換装したAE86のことだ。

手がけたのは、広島県三原市に店舗を構えるレーシングハウスサカイ。代表の坂井さんが、ハチロクでは限りなく禁じ手に近い(!?)エンジン換装、それもトヨタでなく三菱のエンジンを載せるのには、「若い子にもハチロクを長く楽しんでもらいたい」という思いがあるからに他ならない。

用意されたハチロクは、ダイノパック計測で260psを誇る4G15改S15タービン仕様。スロットルボディは4G63用ワイヤー式に交換され、ハルテックECUで制御される。

また、エンジン自体の発熱量が抑えられている=放熱性に優れているのも4G15の大きな特長。「アルミ製ラジエターだと夏場のサーキット走行でも水温が70度までしか上がらないんですよ。4G15は4A-Gよりはるかに新しいエンジンですから、ウォータージャケットとかもよく考えられているんでしょうね」と坂井さん。

ミッションは加工ベルハウジングを介してアルテッツァ用6速を装着。クラッチは3枚羽タイプのアルテッツァ用強化ディスクに4G15純正カバーが組み合わされる。また、レリーズベアリングの位置調整によってプル式クラッチをプッシュ式として使っているのもポイントだ。

5速MTはミッション側、6速マニュアルモード付CVTはエンジン側と、ミッションによってスターターモーターの位置が異なる4G15。ハチロクへの換装にあたっては、写真のCVT用リングギヤをフライホイールに移植することでスターターモーターの取り付けが可能にした。

アンダーコートを剥がし、後席も取り外すなど軽量化が図られたインテリア。メーターナセル左右のエアコン吹き出し口にはオートゲージ製ブースト計とオオモリ製油圧計が埋め込まれる。ステアリングコラムに装着されるのはピボット製タコメーターとデフィ製水温計。さらに、センターコンソール下部にはオートゲージ製油温/油圧計が並ぶ。

前後フェンダーを加工した上で、前後7Jオフセット±0のボルクレーシングTE37を装着。オーナーによると「N1車両で使われてたモノを街乗りで使っているんです」とのこと。タイヤはナンカンNS2Rで185/60R14。足回りにはボルドワールドの車高調が組まれる。

早速、オーナーを助手席に乗せて試乗開始。ちょっと曇りがかった低めの排気音に、ターボエンジンが載っていることを認識する。

そもそも車重1100kgちょっとのコルトラリーアートバージョンRでも余裕の動力性能を見せる4G15だけに、それより200kg近く軽いハチロクなら不満があるはずもない。タービン容量が大きくなっているにも関わらず、3000rpm近辺で十分なトルク感があって、街乗りでもすぐ6速まで入ってしまう。

しばらく流したら2速まで落としてフル加速を試してみる。タービンが本格的に過給を始めるのは3500rpmからで、そこから上は鋭く駆け上がっていくタコメーターの針に合わせてパワーも一気に盛り上がる…だけでなく7500rpmまでパワーがちゃんと付いてくるのだ。チューニングカーらしさ満点! 速すぎる!!

4G15を載せたハチロクはすでに3台存在しているが、レーシングハウスサカイにはさらに2台の製作依頼が入っているという。気になる制作費は、S15タービン+4G63スロットル+ハルテックECU仕様の4G15に、アルテッツァ用6速MTの換装まで含めて約150万円。このエンジン換装メニュー、間違いなく定番化すると思う!

TEXT&PHOTO:廣嶋KEN太郎/OWNER:せかいのアオキ
Special Thanks:tsune。/HGN No.0006
●取材協力:レーシングハウスサカイ 広島県三原市須波西1-5-28 TEL:0848-67-9551

こんな記事も読まれています

MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
motorsport.com 日本版
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
カー・アンド・ドライバー
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
グーネット
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
グーネット
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
グーネット
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
AUTOCAR JAPAN
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
AUTOSPORT web
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
AUTOSPORT web
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
くるまのニュース
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
AUTOCAR JAPAN
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
AUTOSPORT web
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
レスポンス
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
乗りものニュース
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
乗りものニュース
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
くるまのニュース
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
レスポンス
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
Auto Messe Web
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット

みんなのコメント

82件
  • 4G15はミラージュ系から引き継がれた名機。
    それに三菱のエンジンはちょっと前まで
    軽自動車にまでサイレントシャフト
    (三菱以外の呼び方ならバランサーシャフト)を
    展開していたから、パワーアップだけじゃなく
    実は快適性まで手に入れたハチロクになっている。
    (それにしてもよく載せたなぁ)
  • 三菱は良いもの持ってたのに販売には活かせなかったのね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

220.5335.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0313.8万円

中古車を検索
アルテッツァの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

220.5335.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0313.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村