トヨタ「ハイラックス」は1968年の発売いらい、世界各地で活躍するピックアップだ。2017年秋に登場した現行モデルは、日本でも販売され、若いファンも生んでいる。都市部でも、現行ハイラックスを見かけるが、真の魅力は大自然のなかでの多目的性にある。
トヨタ自動車広報は、林業や鉱山の現場でも活躍するハイラックスの性能を周知させるべく、名古屋から1時間ほど走った「猿投(さなげ)アドベンチャーフィールド」内にある、特設オフロードコースで試乗する機会を設けた。
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私は、ハイラックスのファンである。理由は、いくつかある。たとえば、セパレートシャシー独特の操縦感覚だ。プロスペックともいえるハイラックスを操るある種の楽しさは、クルマ好きの心に刺さるものがある。
搭載する2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジンは、1600rpmから400Nmの最大トルクを発揮するだけあって、約2トンの車体に過不足ない。軽くアクセルペダルを踏むと、セパレートシャシー車独特の”ゆっさゆっさ”という動きとともに、意外なほどの加速感を味わわせてくれる。日々の生活で歯がゆい思いをすることはなさそうだ。
「このクルマを使い倒すような生活って、ふだんの日常とまったく違っていて、おもしろいだろうなぁ」と、ふと思った。スキーロッジに住むとか、サーフィン用の小さな家を借りるとか、妄想が膨らむ。エンジンパワーもさることながら、
想像するよりもフツーに乗れてしまうゆえ、あれやこれや考えてしまうのだ。
悪路を驚くほどスイスイ進む
待望のオフロードコースは、想像以上に険しいものだった。急勾配のアップ&ダウンがある林間コースをはじめ、モーグル、岩石走路、岩石登坂路など、さまざまな路面がある。これらを走り、4WD性能を知る。
ダンロップの「グラントレックAT」という、オンロードも走れるオールアラウンドタイプのタイヤを装着したハイラックスは、4WDのトランスファーを「ローレンジ」にすれば、どんな道だろうと難なくこなしてしまった。
ゴロゴロと岩が敷き詰められた岩石走路は、「フロントもリジッドであれば、さらに楽ちんなんですけどね」というインストラクターのコメントにうなずきつつも、楽勝でクリアした。1輪だけしか接地していない状況でも、しばらく待つとアクティブトラクションコントロールが働き、接地輪にトルクがかかり出す。次の瞬間、その1輪を使って、車両はぐいっと前に進むのだ。
ハイラックスは、快適に悪路が走れるキャラクターを持つ。たとえば、坂を下るときに自動ブレーキを使う「ヒルデセントコントロール」が搭載されている。つまりドライバーは、さきに触れたトランスファーの切り替えと、どのギアを使うかだけ意識していれば、あとはクルマまかせで悪路を走れるのだ。
穴だらけの登坂路でも、ステアリングホイールを無理に操作する必要はない。軽くステアリングホイールに手を添えていれば、クルマはホイールアライメントのおかげで、まっすぐと進んでくれるのだ。
ハイラックスのある生活、とは言ったけれど、ここまで険しい道をガンガン走っていく生活ってどんなものだろう、と思い、なかなか想像できなかった。なまやさしいものではないはずだ。というのも、東南アジアをはじめ、オーストラリアやアフリカなどで重用されているハイラックスの多くは2WDモデルだし、しかも荷物が積みやすい低床ボディが中心であるそうだ。
今回試乗した日本仕様は、それよりもよっぽどシリアスな4WD+高床ボディ。それゆえの圧倒的なオフロードでの走行性能であった。これを字義通りに使い倒すような生活はちょっと想像できなかったけれど、ハイラックスのある生活へのあこがれは、試乗後にはさらに強くなっていた。
今回試乗に供されたのは、「Z」という装備が豊富なグレードをベースにした「ブラックラリーエディション」だ。専用意匠のフロントグリルをはじめ、バンパーやアルミホイールもブラックになる。また、タイヤはホワイトレター入りだ。
インテリアも、ステアリングホイールの一部やダッシュボードにブラックメタリックの加飾がほどこされていた。オプティトロンメーターも専用デザインだ。「スポーティで個性際立つ1台」というのがメーカーの言である。
ハイラックスは、ベースグレードの「X」が極力クロームを排した仕様、上級グレードの「Z」が逆にクロームパーツを活かした仕様だ。この2グレードに対し、「ブラックラリーエディション」はオーバーフェンダーとマットブラックのパーツで若々しいかんじを強調する。なるほど、おなじハイラックスでも3車3様で楽しい。エクステリアの印象はどれも違うから、好みで選べばよいだけだ。
日本のユーザーのほとんどにとってハイラックスの性能を全部使い切るのは難しいだろうが、個性を主張したければ、ハイラックスは有力な選択である。
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