輸入車 [2022.12.05 UP]
ポルシェ911カレラ中古車試乗!プロも唸る万能スポーツカーの魅力
ポルシェ 新型「911ダカール」発表 オフロード性能高めた限定車
2020年 ポルシェ 911 カレラ
PORSCHE 911 CARRERA/気になる中古車【試乗判定】 人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年11月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年1月号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?
member Profile
自動車ジャーナリスト【竹岡 圭】
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
ポルシェを象徴するリアルスポーツカー
60年近く受け継がれてきた伝統の「ナインイレブン」
編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は、輸入車の代名詞であるポルシェ911カレラの登場です。お借りした車両は2020年モデルで、グレードは「カレラ」、走行距離は3万8000kmです。
竹岡●「言うことなし!」で終わっちゃう(笑)。それくらいポルシェって孤高の存在だと思っているのね。頂点がフェラーリやランボルギーニといったスーパースポーツブランドで、その下に一般的なベンツやBMWといったプレミアムブランドがあるとすれば、ポルシェはその真ん中。じつはそこってライバルがいない。
編集部●1千万円から3千万円といった価格帯ですね。マセラティやアストンマーティンなどとも微妙に立ち位置が異なりますし、なるほど正面切ってのライバルはいないかも。
竹岡●商品のキャラクター性も、スーパースポーツたちがどこか工芸品的な部分があるのに対して、ポルシェは工業製品的。でも、1台1台がオーダー車だから、プレミアムブランド系みたいな既製品感も薄い。
編集部●量販車は基本的にメーカーや販売店が売れ筋の仕様をまとめて発注して、条件が合うユーザーに販売します。輸入車ではほとんどのブランドで行われていますが、それがポルシェではないのですね。
竹岡●そう。すべての車両がオーダー車だし、ポルシェは標準仕様が本当に何もついてないから、必然的にオンリーワンのクルマになる。私も911が欲しいからコンフィギュレーターで試すんだけど、あれもこれもとやっていると、オプション代が300万円くらいになる(笑)。
編集部●それは怖いですね(笑)。さて、そんな911ですが初代モデルが登場したのは1964年で、「タイプ992」と呼ばれる現行モデルは8代目になります。
竹岡●911は初代から「リアエンジン」、「水平対向エンジン」、「2+2シート」という特徴を受け継ぎながら進化しているのは有名だよね。その上でパフォーマンスを高めつつ、同時に扱いやすさや信頼性を高めてきたの。「タイプ992」では、全車でワイドボディを標準にして、フロントタイヤのトレッド(タイヤの取り付け幅)を広げて安定性を高めたし、「ウェットモード」を搭載してより幅広いシーンで安全に走れるようになったのが大きいかな。あとは表示系も一気に現代的になった。
編集部●グレード構成は従来どおりで、スタンダードな「カレラ」、上級仕様の「カレラS」、よりスポーツ性を高めた「カレラGTS」、オープンの「カブリオレ」、電動ハードトップの「タルガ」があり、4WD仕様になると名前に「4」がつきます。そして頂点の「ターボ」系。さらに特殊なスポーツモデルとして「GT3」や「GT3 RS」も存在します。
竹岡●本来ならマイナーチェンジのタイミングなんだけど、最後の純エンジン搭載モデルかもしれないというユーザー側の思惑もあって世界的に大ヒットしているのね。それで少し遅れているみたい。
編集部●過去の空冷モデルにプレミアが付いていることを考えれば、キープしたいでしょうね。では、そろそろ試乗のほうに参りましょう。
「買い物からサーキットまで1台でOKのスポーツカー 私にとっても憧れです」
DETAIL CHECK
これぞポルシェ! 一度乗ったら欲しくなること間違いなし
編集部●試乗から戻ってきました。感想を伺えますでしょうか。
竹岡●「これぞポルシェ」って感じ。911はポルシェのフラッグシップであって、すべてのモデルの指標なのが乗るとよくわかる。「カレラ」であってもエンジンはパワフルだし、ブレーキはビックリするくらいよく利く。先代モデルよりもコーナリングも安定しているから乗りやすいし、まさに超一流のスポーツカー。それでいてコンビニに行けるほど気取らず実用的。乗るたびに欲しくなる!
編集部●わかります。正直に言って「カレラ」がこれほどよいとは思いませんでした。エントリーではなく、911の王道的な味付けなんですね。お借りしたクルマは走行距離が約4万kmと年式の割に多かったですが影響ありましたか?
竹岡●全然問題なし。乗り味は新車同然だった。中古車市場はどう?
編集部●1500万円からといった感じで、中古車だから安いということはありません。需要も高く、いい個体の回転率はかなり早そうです。
竹岡●ポルシェの新車には「即納車」がないから、新車をオーダーした人がつなぎとして購入するケースも多いみたい。ディーラーの店頭に物件があったら即決しないと、次に来た時にはほぼない感じ。
編集部●うーん、それにしても1000万円を大きく超えるクルマを買うにしては怖い気がします。
竹岡●値落ちしないクルマだから、ある意味では貯金しているようなもの(笑)。実質的には800万円のクルマを買うくらいの出費だよ。
編集部●欲しい人は一度でも乗ったら我慢できないと思います!
現行型の特徴となるのがデジタル化したインターフェース
現行型となって最も大きく進化したのがインテリア。インターフェースがタッチ操作を重視したものになり、物理スイッチが激減。アイコン的な5眼メーターもタコメーターを除き液晶モニターとなり、複数の情報を切り替えられる。
スポーツカーらしくそれでいて居心地のいい空間
スポーツカーらしい適度なタイトさを備えた室内空間。フロントシートを倒すことでアクセス可能なリアシートは、小中学生くらいまでの体格なら快適に過ごせる。電子制御ダンパーのおかげで乗り心地はよく静粛性も高い。
じつは実用性についても911の実力はあなどれない
車体後部にパワートレインを搭載する911にとって、ラゲッジルームとなるのがフロントにある荷室スペース。深さもあり、形状も四角いためちょっとした手荷物だけでなく旅行用鞄なども搭載可能。使い勝手も悪くない。
リアに搭載される伝統の水平対向6気筒エンジン
カレラが搭載するのは3L6気筒水平対向ツインターボで最高出力は385馬力。0-100km/h加速は4.2秒で最高速度は293km/h。ベースモデルでありながら、そのスペックは超一流。最高峰のターボでは580馬力に達する。
試乗判定レビュー
※各項目に対して10点満点評価。 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
竹岡 圭
ポジショニング[10点]
ズバリ! 孤高の存在。このカテゴリーにはガチンコライバルは存在しないんですよね。スペシャルカーなのに、気軽にコンビニにも立ち寄れる、唯一無二のクルマなんです。実用性がこれほど高いにもかかわらず、運動性能的にも満点を超えるレベルで満足できるモデルなんて、世界中探してもほかにナシ。一度乗ったら欲しくなるのが悩み(笑)。
装備[10点]
基本的に何もついていないと思ってもらったほうがわかりやすいかもしれません。ポルシェはステッチひとつまで選択制なので、まったく同じモデルは存在しないと言ってもいいくらい。だからこそ中古車となると、本当に出会い。ただし、スポーツクロノは皆さんが選ぶオプションとして知られており、ついていないと下取りが下がるかも!?
走り[10点]
「私の場合“60歳でポルシェに乗る”が夢なので、991型まではカレラ4にするつもりでしたが、992型はウェットモードが採用されたので、よりポルシェらしいRRを選ぼうと思っています!」というくらい、万能な走りを手に入れました。後ろから押される独特の感覚、重心の低さ、カッチリしたハンドリング……。とにかく乗りやすく、百点満点です。
グーワールド 編集部
ポジショニング[10点]
なぜ経験を重ねたクルマ好きがポルシェ911を愛するのか。それはただ911が個性的なデザインと輝かしい歴史を備えているというだけではありません。性能に加えてドライバーズカーとしての純度が高く、なおかつ高い実用性を兼ね備えるという独自の個性を持っているから。中古車価格は高値安定を続けていますが、それゆえ安心して購入できます。
装備[10点]
現行型911はインターフェース系が一気に進化し、デジタル化されました。伝統の5眼メーターも中央のタコメーターを除いて液晶モニターです。その目的はさらなる使い勝手の改善。雨の日に安定した走行を実現する「ウェットモード」はその象徴です。また、中古車で注意したいのが、オプション装備の内容。細部まで忘れず確認しましょう。
走り[10点]
リアエンジン+リア駆動が生み出す抜群のトラクション。まるで右足とクルマの動きが一体化したかのようなレスポンスのよさは、まさに911の真骨頂です。つい上位モデルが気になりますが、いえいえ! 素の「カレラ」は911というクルマのエッセンスが凝縮されていて、噛めば噛むほど味わえます。毎日使えるリアルスポーツカーです。
[PORSCHE 911 CARRERA GTS]911のスポーツ性能を高めたハイパフォーマンスモデル
通常の911シリーズにおけるトップモデルという立ち位置にあるのが「カレラGTS」。最高出力は480馬力と力強く、なおかつセッティングも「ファン・トゥ・ドライブ」を強く意識。マニュアルトランスミッションが選べる点でもマニア向き。
911ならではの実用性の高さはキープしながら、より運動性能と運転したときの気持ちよさを重視。オプションとして「ライトウェイトデザインパッケージ」も用意される。
ポルシェ 911 カレラの主要変遷やスペック情報はこちら
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本当に不思議な車でエンジンが停止後とかガキガキ音が出る・車庫出すときは左右の前輪からガタガタする・一番腰を抜かしたのはフロントガラスオッシャー水4か所水だすが両サイド2か所は左右に飛散しポルシェセンターにて直させたが新品部品と入れ替えたが直らず・・聴くと日本社とは作り構造が違い・・??直せんと・積載パンク修理剤は使用するなと・使うとタイア新品交換となる」71ですが最高ですな兎に角走りが超最高でSだのGT3など無意味で素が一番。
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