ジープのオフローダー「ラングラー・アンリミテッド・サハラ」の悪路走破性は驚くほど高かった! 小川フミオがオフロード走行をリポートする。
サハラの良さ
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クルマの楽しみかたはいろいろだ。街中で軽快に、そしてサーキットで痛快に。オフロード走行で爽快な気分を味わえるのもまた、クルマならでは。
ジープのラングラー・アンリミテッド・サハラは、オフロードで高性能を発揮する、ジープの伝統的な魅力をしっかりもった1台として、クルマ好きを魅了するモデルだ。
本格派のクロスカントリー(クロカン)4WD「ラングラー」シリーズは、ふつうの乗用車(とSUV)では体験しにくい、悪路走行の楽しさを味わえる。
ラングラーで、オフロードコースを走ってみると、このクルマが北米で愛されてきた理由がすぐわかる。なにしろ1940年代から、悪路走行を前提としたクロカン4WDを手がけているのだ。年季がちがう。
日本でだって、楽しむ環境がある。山梨県南都留郡の「富士ケ嶺オフロード」だ。ここで、ラングラー・アンリミテッド・サハラを走らせて、あらためてジープの楽しさを再確認。いいですよ、このクルマ。
ジープ・ラングラーには、おおざっぱにいって、悪路をものともしない「ルビコン」と、市街地でも快適な今回の「サハラ」がある。
どちらのモデルも、2.0リッター4気筒ガソリンエンジン搭載で(ルビコンには4xeなるプラグイン・ハイブリッドもある)、200kWの最高出力と400Nmの最大トルクは共通。
8段オートマチックのギヤ比もおなじ。ただ、ルビコンのほうがよりオフロード性能を強化している。たとえば、副変速機のギア比がちがうし、最終減速比もルビコンは4.100。それに対してサハラは3.454。
ジープが愛される理由私は以前、ルビコン4xe(プラグインハイブリッド)で、米ユタ州モアブの過酷な岩場を走破したことがある。
ちょっと特殊なタイヤを履いていたとはいえ、人間の脚ではとうてい無理という壁のような巨石をよじのぼっていく性能ぶりに、いたく感心させられた。
ラングラーの魅力は、どこにあるだろう。すぐれた道具として使える高性能ぶりと、機能美を強く感じさせるスタイルはすぐに思いつく。米国のとくに西部で目撃したってひとも多いかもしれないが、あちらでは、ジープが多いし、多くのひとが、チューンナップキットを組み込んだ車両に、嬉々として乗っている。
リフトアップといって、車高をうんと上げてオフロード用高性能タイヤを履いたり、あるいはルーフも外したり、なかには、ドアも外したり。どんどん軽量化というか開放的にできるのもまた、ジープならではの“機能”といえる。でも室内をみると、じつは太い鋼管のロールケージが組み込んである。
軽くして、高くして、自分の使いたいように、目的に合わせてチューンナップ。北米(の特定の場所)にいくとジープだらけなのは、愛される理由がちゃんとあるからだ。
いろいろな道で頼りになる今回あらためて、ラングラー・アンリミテッド・サハラで長いヒルクライムやモーグルやバケツ、それにロックステージと、さまざまなコースを走ってみて、ここでは、ルビコンと遜色ない走行性能を体験できた。
サハラには(にも)「セレクトラック・フルタイム4x4システム」がそなわる。前輪と後輪のトルクを配分するセンターデフが電子制御となり、雪道などで使いやすい「4H AUTO」モードも、設けられている。
富士ケ嶺のコースでは、いまだに確実性からレバー式にこだわる副変速機を操作して「4L」で固定し、あとはDレンジいれっぱなしで、アクセルと、ときどきブレーキでコースを登り下りする。
登りと下りとでは、路面の状況が異なることが多い。自然に出来た道ではなく、なるべくさまざまな条件を体験させてくれようという、コース設計者の親心(?)なのだろう。
斜度が35度の登坂では、登りきったさきの様子がわからないので、こういうときはダッシュボード中央のモニターで、「オフロードページ」を呼び出しておき、すかさずフロントカメラの画像で確認するとよい。
オフロード走行で、自然を征服するような楽しみを堪能することが出来る。ジープは、先述したとおり、副変速機の選択をマニュアルで行うなど、少なからず頭脳プレイが必要になる。そこがまたよい。
じつは、ラングラー・アンリミテッド・サハラならではのよさもある。それは日常での使い勝手だ。さきに引例したとおり、最終減速比の関係で、ラングラー・アンリミテッド・サハラのほうが速度の伸びがよい。舗装路面ではすーっと速度が上がっていく。
しかも現行モデルはコネクティビティが上がっていて、ナビゲーションをはじめ、Apple CarPlayなどに対応。
運転支援システムは、アダプティブクルーズコントロール、ブラインスポットモニター、リアパークアシストシステム、前後のカメラなどがそろう。
いろいろな道で頼りになるクルマなのだ。
文・小川フミオ 写真・ステランティスジャパン 編集・稲垣邦康(GQ)
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