新型エスカレード 外観
キャデラックが、大型ラグジュアリーSUV「エスカレード」の新型を発表した。
【画像】キャデラック新型エスカレード【デザイン/内装】 全25枚
5代目となる新型は、伝統の大きなグリルを、横長のスリークなヘッドランプで、挟み込むフロントフェイスに生まれ変わった。
両端に位置する縦に長い点灯体がワイドなスタンスを強調しており、これまでとひと味違う存在感を手に入れた。
テールランプは縦長の意匠を踏襲しながら、3Dレイヤー・デザインにより印象を大きく変わっている。
全長×全幅×全高:5382×2059×1948mm
ホイールベース:3071mm
ボディサイズは上記のとおりで、エスカレードには初となるスポーツ・グレードが登場した。ブラックメッシュ・グリル、ブラック・トリムが外観のアクセントとなっている。
これ以外にも、ラグジュアリー、プレミアム・ラグジュアリー、プラチナム・ラグジュアリー、プラチナム・スポーツというグレードが用意される。
ホイールは22インチが標準サイズだ。
新型エスカレード 内装
新型エスカレードの内装は、コンセプト・モデルの「エスカーラ」のイメージを採り入れている。ギデオン・ウィスパー・ベージュのトリムと、特別仕立てのファブリックというコンビネーションが斬新。
インパネの大部分を占めるのが、キャデラックが自動車の世界に初めて導入したという曲面(湾曲型)OLEDディスプレイ。
7.2インチのタッチ式ディスプレイ、14.2インチのデジタルメーター、16.9インチのインフォテインメント・スクリーンという3枚のスクリーンで構成され、合計で38インチもの大画面を実現。
紙のように薄く、量産化されている車載ディスプレイとしては最も表示色が多いのが特徴となっている。4Kテレビの倍のピクセル密度をもつことで、迫力の映像と深い黒を再現できるのがセールスポイントだ。
また、緩やかなカーブを描いているため、ドライバーの視認性が高まるうえ、スクリーンに覆いかぶさるフードが不要なために、まったく新しい車内空間を作り出すことに貢献している。
新型エスカレード 2/3列目
全長、ホイールベースを従来型から延長した新型エスカレードは、新開発の独立式マルチリンク・リア・サスペンションを採用したおかげで車内空間が広く、フロアも低くなっている。
とくに、3列目はレッグルームが40%も拡大され886mmに、その後ろには容量が68%も増大し722Lに達するトランクが控える。
ヘッドフォンやマイクで世界的に知られる「AKG」が、キャデラックのためだけに、初めて自動車の世界にテクノロジーを送り込んだこともトピックだ。
新型エスカレードに搭載されるのは、3台のアンプと36個ものスピーカーを用いるAKGのスタジオ・リファレンス・システム(OP)。標準装備でもAKGの19スピーカー+サブウーファーというサウンド・システムが手に入る。
新型エスカレード パワートレイン
新型エスカレードの標準エンジンは、6.2L V8ユニット。可変バルブタイミング、ストップ&スタート機構を搭載。
・6.2L V8ガソリン
最高出力:426ps/5600rpm
最大トルク:63.5kg-m/4100rpm
426psというパワーを発揮しながら、ダイナミック・フューエル・セーフ・マネジメント技術により環境性能とのバランスを追及したという。
エスカレード初となるのが3.0Lディーゼル・ターボ車の登場。V8ユニット車と同じトルクを1500rpmから発揮するため、牽引能力が重要視されるマーケットでは話題になりそうだ。
・3.0L直6ディーゼル・ターボ(GM社内測定値)
最高出力:281ps/3750rpm
最大トルク:63.5kg-m/1500rpm
いずれのエンジンもトランスミッションは10速オートマティックを組み合わせる。
新型エスカレード 装備
装備面では、キャデラックの運転支援機能「スーパークルーズ」が搭載された。
距離にして32万kmを超える北米とカナダの指定高速道路では、ライダーマップ・データ、カメラ/レーダーセンサーを用いてハンズフリー走行を行うことができる。
それ以外にも、実際の道路映像を用いた拡張現実対応カーナビをオプションで設定。
「サラウンド・ビジョン」、「トレーラリング・インテグレーション・パッケージ」「リアカメラ・ミラー」「ナイトビジョン」という最新機能を盛り込んだ。
ステンレスのスピーカーカバー、ドアパネルを飾る手の込んだパイピングなど、フラッグシップの名に相応しい作り込みで登場した新型エスカレード。
製造はGMがテキサス州に有するアーリントン工場で行われる。北米市場では第3四半期にローンチされる見込みだ。
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