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とにかくオープンで走るしかない!? ストイックすぎるオープンカー3選

掲載 更新 14
とにかくオープンで走るしかない!? ストイックすぎるオープンカー3選

■まさに修行のようなオープンカーを振り返る

 梅雨が明けると夏本番となり、強い日差しが戻ってきます。そして、夏に似合うクルマというと、オープンカーが挙げられるのではないでしょうか。

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 海沿いの道や高原のワインディングロードをオープンカーで走るのは気持ちよさそうです。しかし実際は、日本の夏にオープンカーでのドライブは、かなりの苦行といわざるを得ません。

 近年のオープンカーは、風の巻き込みを上手にコントロールし、空調の性能向上やシートエアコンを装備しているモデルもあるため、昔にくらべて快適になっていますが、それでも炎天下では身の危険を感じるほどです。

 そこで、暑くても屋根が閉じられないような、ストイックなオープンカーを3車種ピックアップして紹介します。

●スマート「クロスブレード」

 1998年に、ダイムラーとスイスの時計メーカーであるスウォッチ協業した「スマート」ブランドから、2人乗りのマイクロカー「シティークーペ」(日本では「スマート」)が発売されました。

 全長わずか2500mmながら強固なモノコックシャシを採用したことで、車格が倍もあるような大型セダンと衝突しても、乗員を保護することができると高い安全性をアピールし、欧州ではシティコミューターとして大ヒットします。

 そして、2001年には、オープンカーの「スマートカブリオ」をベースに作られた「クロスブレード」が登場。

 もともとクロスブレードはコンセプトカーとしてつくられましたが、その斬新なデザインが好評だったため、限定車として発売されました。

 ボディには屋根はおろかフロントウインドウも無く、ドアはバータイプのものが装着されるのみです。

 内装はある程度防水処理がされており、駐車中に内装を保護するトノカバーはありましたが、走行中に雨が降っても乗員は濡れるしかありません。

 エンジンはベース車と同じ600cc直列3気筒ターボを搭載していますが、最高出力を70馬力にチューンナップされ、外観には専用デザインのバンパーやフェンダー、ホイールなどが装着されています。

 日本では2002年に25台が限定販売されて完売。さらに2003年に34台が追加で限定販売されました。

 クロスブレードは走っているだけでかなり目立つクルマだったため、興味本位で買ってみたもののすぐに売ってしまったユーザーも多く、一時期は程度の良い中古車が散見されたほどですが、現在はほとんど流通していません。

●ルノー「スポールスピダー」

 1996年に発売されたルノー「スポールスピダー」は、公道を走ることができるレーシングカーとしてデビュー。

 もともとスポールスピダーはワンメイクレース用車両として開発されたモデルで、公道でも走行できるように最低限の装備を追加しただけです。

 クーラーはおろかヒーターやパワーステアリングなど、快適装備は一切無く、普段使いはまったく考えられていません。

 さらにボディはフォーミュラーカーのようにオープンの状態が基本で、簡易的な幌も無く、発売当初はフロントウインドウも無い状態でしたが、後にフロントウインドウが装備された仕様が追加されました。

 リアミッドシップに搭載されたエンジンは、最高出力150馬力を発揮する2リッター直列4気筒と、スペック的には目をみはるものではありませんが、アルミ製スペースフレームとFRP製の外装により900kg台の車体には十分なパワーです。

 また、低い全高による低重心化と、4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションにより、エンジンパワーよりもコーナリングスピードを重視した、まさにレーシングカーそのものといったところです。

 スポールスピダーの製造はルノーのレース部門である「ルノースポール」が担当し、日本にも100台ほどが正規輸入されいるので、いまも中古車として流通しています。

■4人乗りオープンカーながらストイック!?

●シトロエン「「C3プルリエル」

 2003年にコンパクトカーのシトロエン「C3」をベースにした「C3プルリエル」が発売。それまでシトロエンのオープンカーというと1960年代の「DS」がありましたが、C3プルリエルは同社では久しぶりのフルオープンカーでした。

 C3プルリエルは2ドアの4人乗りオープンカーで、基本的な構造やデザインはベースのC3と大きく変わりませんが、フロントフェイスやボディは専用設計です。

 屋根はセンター部分が電動のソフトトップになっており、いわゆる「キャンバストップ」のようなイメージで、リアウインドウとともにトランク内に格納される仕組みになっています。

 C3プルリエルならではの特徴として、屋根の左右にあるフレームを取り外すと完全なフルオープンにできる点で、キャビンはバスタブのような形状です。

 しかし、車内に取り外したフレームを格納するスペースは無く、ガレージなどに保管するしかなく、フルオープンの状態でドライブしていて、出先で雨が降ってもソフトトップを閉じることができない構造となっていました。

 日本車では考えられませんが、C3プルリエルはシトロエンらしさあふれるクルマです。2009年に発売された2代目は、前席の頭上まで続くフロントウインドウが特徴のモデルで、オープンカーは設定されませんでしたが、開放感のあるモデルとして話題になりました。

※ ※ ※

 夏のオープンカードライブで、もっとも厳しいのが渋滞です。炎天下はもちろんのこと、トンネル内は空気も悪いため、まさに修行でしょう。

 しかし、オープンカーの魅力である開放感は格別で、一度体験するとオープンカーから離れられないという人も多いようです。

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