ジープが誇る4WD性能をもつモデルに試乗
先日、富士ヶ嶺の専用オフロードコースでジープが主催する試乗会が開催され、4つのモデルに試乗する機会を得た。
最もオフロード走破性が高いラングラーについては、すでにレポートしているので下記よりご覧になっていただければと思う。
ジープ ラングラー ルビコンの試乗レポートはこちらその他のモデルについても、独自の設計要件に沿って開発されているため、ジープ本来の揺るぎないオフロード走破性を味わうことができた。
今回はグランドチェロキー、レネゲード、そしてチェロキーの3車種について、試乗の感想をお伝えする。
9年目のモデルでも見劣りはしないジープ グランドチェロキー
まず、今回の会場となる専用オフロードコースに向かって、試乗かねがねグランドチェロキーで移動した。
トップモデルのV型8気筒モデルも存在するが、我々はラングラー ルビコンにも搭載されている3.6LのV型6気筒モデルに乗せてもらった。
グランドチェロキーは現行型の4代目となって9年目を迎える。その間に2度のマイナーチェンジを経て、ジープ社の中でも成熟されたモデルである。
特に決められたルートもなかったので、比較的広めで整備されている県道は通らず、段差やタイトな部分がある、まるであぜ道を整地したような名も知れぬ道を選んで走った。
乗り心地は独特なしなやかさをもっているが、しっかりとロールが抑えられている。アメリカンな味付けというよりも、ヨーロッパ的な雰囲気だ。
全幅がルビコンよりもさらに広く、1900mmをゆうに超えている。しかし、ジープ社の設計要件を満たすため、見切りが良く運転はしやすい。
また、シャシー剛性の高さは一般道でも十分にわかるほどだ。9年前から続くモデルとは言え、見劣りすることはない。
オフロードコースに到着し、急勾配の泥濘地へと進む。ヒルディセントシステムをはじめとした電子デバイスがしっかりと作動し、安心感は非常に高い。
片輪が浮いてしまうようなシーソー地形でも、トレッド(車輪間)がワイドなためとても安定している。
ヒルクライムでは、余裕のある3.6Lエンジンが粘りを見せてしっかり上っていく。
グランドチェロキーもそうだが、本格的なオフローダーはFRベースの4WDを採用することが多い。
FRベースだと、構造上エンジンを低くマウントすることができるため、安定性が高くトラクションもかかりやすいのだ。
ジープのフラッグシップモデルらしく、オン・オフ問わず高い走行性能を見せてくれた。
ジープ グランドチェロキー(2011年3月~生産モデル)のカタログはこちらジープ グランドチェロキー(2011年3月~生産モデル)の中古車はこちら
タフギアな見た目だけではないジープ レネゲード
続いては、ジープの中では比較的コンパクトなモデルとなるレネゲードに試乗する。
小粒だが鍛えあげられたボディデザインは、オンリーワンのテイストが満載だ。すべての作りにタフなギア感を感じさせるデザインは、イタリアチックな雰囲気さえある。
今回の試乗車は、“TRAILHAWK” というオフロード性能を高めたモデルである。その証拠に、最低地上高は通常のモデルよりも40mm高い。
エンジンは新たに作られた1.3Lターボで、路面状況に応じて2WDと4WDを切り替えるオンデマンド式の4WD、そしてトルクの落ち込みを抑えてリニアなドライバビリティにする9速ATが装着される。
滑りやすい下り坂と、足元が不安定な上り坂のコースを走行する。
レネゲードは、一見すると格好ばかりのようにも見えるが、実際に走り出すと不安定な路面もしっかりとグリップする。
車輪が激しく跳ねるような場面でも、足回りが細かく動き確実なトラクションを得ようとしていることがわかる。
スイスイと走らせることができるパッケージングは、マニュッシュな女性が乗るとなおさら格好良いのではと感じた。
ジープ レネゲード(2015年9月~生産モデル)のカタログはこちらジープ レネゲード(2015年9月~生産モデル)の中古車はこちら
オフロードの乗り心地は最もよいジープ チェロキー
最後は5代目となるチェロキーである。
2013年に登場した時には、未来的なフロントマスクだったが、2018年にマイナーチェンジを実施して力強い雰囲気となった。
搭載されるエンジンは2Lターボで、トルク特性がフラットで扱いやすい。
組み合わされるミッションは9速ATだが、今回はオフロードコースなので本領を発揮することができなかった。
しかし、ずり落ちてしまうような急なヒルクライムの途中で、意地悪く車を止めて再発進してみても、トルクが落ち込むこともなく電子デバイスの補助によって確実に走破できることができた。
ヒルディセントコントロールも申し分なく、強烈なトラクションとともに安全に急勾配を下ることができる。
このチェロキー、今回試乗したモデルの中ではオフロード走行中の乗り心地がもっともよく、どのような姿勢でもしっかりとサスペンションが働いており頼もしい。
ジープにはやはりオフロードが似合う。オフロード性能をスポイルしては語れないブランドなのである。
ジープ チェロキー(2014年5月~ 生産モデル)のカタログはこちらジープ チェロキー(2014年5月~ 生産モデル)の中古車はこちら文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●グランドチェロキー トレイルホーク 4WD型式DBA-WK36TA最小回転半径5.7m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.84m×1.94m×1.81mドア数5ホイールベース2.92mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.63m/1.64mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量2200kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2475kgミッション位置フロア最低地上高0.21mマニュアルモード◯標準色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、グラナイトクリスタルメタリックC/Cオプション色-掲載コメント※ボディ色 グラナイトクリスタルメタリック80台、ダイヤモンドブラッククリスタル20台の計100台限定型式DBA-WK36TA駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、グラナイトクリスタルメタリックC/Cオプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.7m全長×全幅×全高4.84m×1.94m×1.81mホイールベース2.92m前トレッド/後トレッド1.63m/1.64m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量2200kg最大積載量-kg車両総重量2475kg最低地上高0.21m掲載用コメント※ボディ色 グラナイトクリスタルメタリック80台、ダイヤモンドブラッククリスタル20台の計100台限定エンジン型式G環境対策エンジン-種類V型6気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量93リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)9.6km/L総排気量3604cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力290ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm347(35.4)/4000エンジン型式G種類V型6気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量3604cc最高出力290ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm347(35.4)/4000環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量93リットル燃費(JC08モード)9.6km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-●レネゲード トレイルホーク 4WD型式3BA-BU13最小回転半径5.5m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.26m×1.81m×1.73mドア数5ホイールベース2.57mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.54m/1.54mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1570kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量1845kgミッション位置フロア最低地上高0.2mマニュアルモード◯標準色アルパインホワイトクリアコート、オマハオレンジクリアコート、コロラドレッドクリアコート、ブラッククリアコート、グラナイトクリスタルメタリックC/Cオプション色ジェットセットブルーメタリック掲載コメント-型式3BA-BU13駆動方式4WDドア数5ミッション9ATAI-SHIFT-4WS-標準色アルパインホワイトクリアコート、オマハオレンジクリアコート、コロラドレッドクリアコート、ブラッククリアコート、グラナイトクリスタルメタリックC/Cオプション色ジェットセットブルーメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.5m全長×全幅×全高4.26m×1.81m×1.73mホイールベース2.57m前トレッド/後トレッド1.54m/1.54m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1570kg最大積載量-kg車両総重量1845kg最低地上高0.2m掲載用コメント-エンジン型式55282328環境対策エンジン-種類直列4気筒SOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量48リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1331cc燃費(WLTCモード)11.9km/L└市街地:8.9km/L└郊外:12.4km/L└高速:13.6km/L燃費基準達成-最高出力179ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm270(27.5)/1850エンジン型式55282328種類直列4気筒SOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1331cc最高出力179ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm270(27.5)/1850環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量48リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)11.9km/L└市街地:8.9km/L└郊外: 12.4km/L└高速: 13.6km/L燃費基準達成-●チェロキー トレイルホーク 4WD型式ABA-KL20L最小回転半径5.8m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.67m×1.91m×1.74mドア数5ホイールベース2.72mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.62m/1.63mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1910kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2185kgミッション位置フロア最低地上高0.22mマニュアルモード◯標準色ブライトホワイトクリアコート、ファイヤークラッカーレッドクリアコートオプション色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、オリーブグリーンパールコート掲載コメント-型式ABA-KL20L駆動方式4WDドア数5ミッション9ATAI-SHIFT-4WS-標準色ブライトホワイトクリアコート、ファイヤークラッカーレッドクリアコートオプション色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、オリーブグリーンパールコートシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.8m全長×全幅×全高4.67m×1.91m×1.74mホイールベース2.72m前トレッド/後トレッド1.62m/1.63m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1910kg最大積載量-kg車両総重量2185kg最低地上高0.22m掲載用コメント-エンジン型式N環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器ターボ燃料タンク容量60リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)10.4km/L総排気量1995cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力272ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm400(40.8)/3000エンジン型式N種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1995cc最高出力272ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm400(40.8)/3000環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量60リットル燃費(JC08モード)10.4km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-
ジープ ラングラー ルビコンの試乗レポートはこちら
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタが新型「カムリ」発表! 精悍“サメ顔”が超カッコイイ「フォーマルセダン」日本導入は? 米で発表もなぜ日本では「ない」のか
車に表示される「亀マーク」の“意味”に「分からなかった…」 の声も! 謎の「青いイカ」に「コーヒー」も!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す?
トヨタが「パンダトレノ」復活!? 伝説の「AE86」完全再現した“特別モデル”が凄い! 最新「ハチロク」日米で登場した姿とは
最近の軽自動車は高すぎ……ヤリスは150万円で買える! 最廉価グレードがおすすめできるコンパクトカーはどれ!?
まさかの「4列“10人乗り”SUV」!? 90馬力エンジン×MT設定のみ! アンダー270万円の「“既視感ありまくり”SUV」…斬新すぎインド車に反響も
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
斬新デザインの[新型エクストレイル]爆誕!? ヘッドライトどこなの!? 日産本気のコンセプトカー4台イッキ見【北京ショー】
日本のショップ「RWB」が手掛けたポルシェ「911」の世界的な評価は? 予想より低い約1800万円でした
ズルい? ズルくない? 先頭で合流する「ファスナー合流」 “賛否両論”も実はNEXCO推奨!? 「渋滞解消」への画期的な合流方法とは
車に表示される「亀マーク」の“意味”に「分からなかった…」 の声も! 謎の「青いイカ」に「コーヒー」も!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す?
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?