現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本導入も期待したいおしゃれコンパクトカー!! フランスでデビューしたアイゴクロスとは何者か!!?

ここから本文です

日本導入も期待したいおしゃれコンパクトカー!! フランスでデビューしたアイゴクロスとは何者か!!?

掲載 更新 15
日本導入も期待したいおしゃれコンパクトカー!! フランスでデビューしたアイゴクロスとは何者か!!?

 コンセプトモデル「アイゴXプロローグ」の登場から3カ月が経過した2022年2月16日、欧州トヨタは、「アイゴX(クロス)」を、フランスで2022年6月より発売することを発表した。

 欧州専売のAセグメントコンパクトカー「アイゴ」をベースとするアイゴXは、デザインから設計まで、欧州にあるトヨタヨーロピアンデザイン&デベロップメントにて開発されたモデル。

Zには負けられない! 4月下旬にGRスープラに待望の6速MTが追加!

 欧州の交通環境に最適化されたコンパクトなアイゴXは、日本市場でも使いやすいサイズ感で、ぜひとも日本導入を期待したいモデルだ。

 いよいよ発売が発表されたアイゴX。その詳細を確認するとともに、日本導入の可能性についても考察しよう。

文/吉川賢一
写真/TOYOTA

■マイクロカーもニーズが高い欧州

 欧州といえば、全長4100mm程度のBセグメントや、4300mm程度のCセグメントが新車販売の中心だが、今回のアイゴXは、Bセグメントよりもさらに小さいAセグメントに属するモデル。Aセグメントは、全長は3800mmよりも下、1リッター程度の小排気量エンジン車のカテゴリだ。

 このAセグメントの代表車種は、トヨタアイゴ(全長3455mm)のほか、VWアップ(同3545mm)、フィアット500(同3570mm)、フィアットパンダ(同3655mm)、スマートフォーツー(同2785mm)、ルノートゥインゴ(同3645mm)など。

 なかでも、日本でも売られているフィアット500(2020年の欧州市場販売台数:約14万台)やフィアットパンダ(同13万台)が、ベストセラーカーとなっている。

 日本の軽のように税金優遇はないが、欧州市場におけるAセグメントモデルは、若者にそのメーカーの顧客となってもらい、徐々に上級モデルへ乗り換えてもらうための「エントリーモデル」として重要な存在であり、アイゴXも欧州トヨタにとってきわめて重要なモデルだといえる。

■コンパクトサイズながらスタイリッシュ、先進アイテム充実で使い勝手は抜群!!

 ヤリスで好評のGA-Bプラットフォームをベースに、前後のオーバーハングを切り詰めてつくられた、アイゴX。

 5ドア4人乗りのコンパクトSUVであり、わずか3700mmの全長は、ヤリス(3940mm)やアクア(4050mm)よりも短く、最小回転半径も4.7mと、Aセグメントでもトップクラスの小回り性能を達成している。

 エンジンは排気量1.0Lの直列3気筒エンジンで、5速MTもしくはCVTとなる。ヤリスのベースグレードにある1.0Lガソリンモデル(実はダイハツ製)と同じエンジンだ。

 ヤリスやアクアのようなフルハイブリッドはないが、Aセグ・Bセグのなかで、最も軽量なホワイトボディ(車体骨格)をもつアイゴXは、車重が940kgと超軽量なこともあり、燃費は5L/100km(≒20km/L)と、ガソリンモデルとしてはバツグンにいい。

 ちなみにCO2排出量は110~114g/kmと、欧州市場で売る場合の基準となる95g/kmは若干超えている。最高速度は158km/h、0-100km/h加速は14.9秒(5速MTの場合)だ。

ボディサイズは、全長3700mm、全幅1740mm、全高1500mm、ホイールベース2430mmだ。ヤリスよりも全長が240mmも短いと考えると、相当なマイクロサイズだというのがわかる

 デザインは、ベースである「アイゴ」とはまったく異なるデザインだが、凝縮感のあるスタイルで非常にスタイリッシュだ。

 よく見れば、テールランプがアイゴの特徴であるS字形状になってはいるが、顔つきやヘッドライト形状、そして、ボディサイドのデザインもアイゴとはまったく異なる。ヤリスとヤリスクロスのような関係と考えればいいだろう。

 ボディカラーは全4色。「Play」、「Pulse」、「Envy」、「Limited」という3グレード構成で、ミドルグレード以上には、18インチタイヤが標準装備だ。さらには、サンルーフ好きの欧州人向けらしく、セグメント初のキャンバストップを備えた「アイゴX Air」も用意されている。

アイゴXは、セグメント初のキャンバストップまで備えている

ボディカラーは全4色を揃える

最新のマルチメディアシステムを搭載し、9インチのタッチディスプレイを備える。クラウドベースのナビゲーションやOTAにて配信されるアプリケーションなど、拡張性が高い

 最新のマルチメディアシステムを搭載しており、9インチのタッチディスプレイやクラウドベースのナビ、OTA配信のアプリなど拡張性も高い。

 ワイヤレスチャージシステムのほか、アンビエントライトやデイタイムライトにフルLEDヘッドライトも採用する。デジタルに親和性の高い若者が、いかにも好みそうなアイテムが、贅沢に搭載されている。

■軽がある日本では、アイゴXの需要は限定的か

 ボディサイズは小さくデザインもスタイリッシュで、走りも期待でき、最新のアイテムも満載されたアイゴXだが、日本では、ヤリスよりも小さいクルマを求める顧客は、軽自動車に流れていく。

 そしてその軽自動車とアイゴXを比べてしまうと、アイゴXの室内は狭すぎる。欧州では、アイゴ同様に人気車となることは間違いないが、軽自動車という独自の規格をもつ日本では、需要は限定的となると思われる。

 そして実は、日本には、このアイゴXではなく、アイゴXのレクサス版が導入されるのではないか、という噂がある。

 2015年のジュネーブモーターショーで発表されたマイクロサイズのSUV「LF-SA」は、レクサスらしくスピンドルグリルをまとった2シーター。確かに外観はアイゴXと似ているが、アイゴXが4シーターの5ドアSUVであることを考えれば、若干違う。

 このLF-SAが本当に登場するかはわからないが、もし実現すれば、ファーストカーカーにLSやES、LX、RXといった大型車を所有している方で、2台目、3台目にマイクロカーが欲しいといった高級車志向の顧客にとっては、1つのいい選択肢となるだろう。

2015年のジュネーブショーで出展されたレクサスのミニSUV「LF-SA」。2ドアハッチのコンセプトカーだ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
AUTOCAR JAPAN
クルマ火災の救世主! イタリア発の次世代消火具「ファイヤーショーカスティック」は愛車を守る最強の味方だ。
クルマ火災の救世主! イタリア発の次世代消火具「ファイヤーショーカスティック」は愛車を守る最強の味方だ。
くるくら
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
motorsport.com 日本版
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
レスポンス
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
AUTOCAR JAPAN
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村