コンセプトモデル「アイゴXプロローグ」の登場から3カ月が経過した2022年2月16日、欧州トヨタは、「アイゴX(クロス)」を、フランスで2022年6月より発売することを発表した。
欧州専売のAセグメントコンパクトカー「アイゴ」をベースとするアイゴXは、デザインから設計まで、欧州にあるトヨタヨーロピアンデザイン&デベロップメントにて開発されたモデル。
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欧州の交通環境に最適化されたコンパクトなアイゴXは、日本市場でも使いやすいサイズ感で、ぜひとも日本導入を期待したいモデルだ。
いよいよ発売が発表されたアイゴX。その詳細を確認するとともに、日本導入の可能性についても考察しよう。
文/吉川賢一
写真/TOYOTA
■マイクロカーもニーズが高い欧州
欧州といえば、全長4100mm程度のBセグメントや、4300mm程度のCセグメントが新車販売の中心だが、今回のアイゴXは、Bセグメントよりもさらに小さいAセグメントに属するモデル。Aセグメントは、全長は3800mmよりも下、1リッター程度の小排気量エンジン車のカテゴリだ。
このAセグメントの代表車種は、トヨタアイゴ(全長3455mm)のほか、VWアップ(同3545mm)、フィアット500(同3570mm)、フィアットパンダ(同3655mm)、スマートフォーツー(同2785mm)、ルノートゥインゴ(同3645mm)など。
なかでも、日本でも売られているフィアット500(2020年の欧州市場販売台数:約14万台)やフィアットパンダ(同13万台)が、ベストセラーカーとなっている。
日本の軽のように税金優遇はないが、欧州市場におけるAセグメントモデルは、若者にそのメーカーの顧客となってもらい、徐々に上級モデルへ乗り換えてもらうための「エントリーモデル」として重要な存在であり、アイゴXも欧州トヨタにとってきわめて重要なモデルだといえる。
■コンパクトサイズながらスタイリッシュ、先進アイテム充実で使い勝手は抜群!!
ヤリスで好評のGA-Bプラットフォームをベースに、前後のオーバーハングを切り詰めてつくられた、アイゴX。
5ドア4人乗りのコンパクトSUVであり、わずか3700mmの全長は、ヤリス(3940mm)やアクア(4050mm)よりも短く、最小回転半径も4.7mと、Aセグメントでもトップクラスの小回り性能を達成している。
エンジンは排気量1.0Lの直列3気筒エンジンで、5速MTもしくはCVTとなる。ヤリスのベースグレードにある1.0Lガソリンモデル(実はダイハツ製)と同じエンジンだ。
ヤリスやアクアのようなフルハイブリッドはないが、Aセグ・Bセグのなかで、最も軽量なホワイトボディ(車体骨格)をもつアイゴXは、車重が940kgと超軽量なこともあり、燃費は5L/100km(≒20km/L)と、ガソリンモデルとしてはバツグンにいい。
ちなみにCO2排出量は110~114g/kmと、欧州市場で売る場合の基準となる95g/kmは若干超えている。最高速度は158km/h、0-100km/h加速は14.9秒(5速MTの場合)だ。
ボディサイズは、全長3700mm、全幅1740mm、全高1500mm、ホイールベース2430mmだ。ヤリスよりも全長が240mmも短いと考えると、相当なマイクロサイズだというのがわかる
デザインは、ベースである「アイゴ」とはまったく異なるデザインだが、凝縮感のあるスタイルで非常にスタイリッシュだ。
よく見れば、テールランプがアイゴの特徴であるS字形状になってはいるが、顔つきやヘッドライト形状、そして、ボディサイドのデザインもアイゴとはまったく異なる。ヤリスとヤリスクロスのような関係と考えればいいだろう。
ボディカラーは全4色。「Play」、「Pulse」、「Envy」、「Limited」という3グレード構成で、ミドルグレード以上には、18インチタイヤが標準装備だ。さらには、サンルーフ好きの欧州人向けらしく、セグメント初のキャンバストップを備えた「アイゴX Air」も用意されている。
アイゴXは、セグメント初のキャンバストップまで備えている
ボディカラーは全4色を揃える
最新のマルチメディアシステムを搭載し、9インチのタッチディスプレイを備える。クラウドベースのナビゲーションやOTAにて配信されるアプリケーションなど、拡張性が高い
最新のマルチメディアシステムを搭載しており、9インチのタッチディスプレイやクラウドベースのナビ、OTA配信のアプリなど拡張性も高い。
ワイヤレスチャージシステムのほか、アンビエントライトやデイタイムライトにフルLEDヘッドライトも採用する。デジタルに親和性の高い若者が、いかにも好みそうなアイテムが、贅沢に搭載されている。
■軽がある日本では、アイゴXの需要は限定的か
ボディサイズは小さくデザインもスタイリッシュで、走りも期待でき、最新のアイテムも満載されたアイゴXだが、日本では、ヤリスよりも小さいクルマを求める顧客は、軽自動車に流れていく。
そしてその軽自動車とアイゴXを比べてしまうと、アイゴXの室内は狭すぎる。欧州では、アイゴ同様に人気車となることは間違いないが、軽自動車という独自の規格をもつ日本では、需要は限定的となると思われる。
そして実は、日本には、このアイゴXではなく、アイゴXのレクサス版が導入されるのではないか、という噂がある。
2015年のジュネーブモーターショーで発表されたマイクロサイズのSUV「LF-SA」は、レクサスらしくスピンドルグリルをまとった2シーター。確かに外観はアイゴXと似ているが、アイゴXが4シーターの5ドアSUVであることを考えれば、若干違う。
このLF-SAが本当に登場するかはわからないが、もし実現すれば、ファーストカーカーにLSやES、LX、RXといった大型車を所有している方で、2台目、3台目にマイクロカーが欲しいといった高級車志向の顧客にとっては、1つのいい選択肢となるだろう。
2015年のジュネーブショーで出展されたレクサスのミニSUV「LF-SA」。2ドアハッチのコンセプトカーだ
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