アウディのフラッグシップ・3列シートSUV『Q7』次期型の詳細が見えてきた。スクープ班がつかんだ情報によると、次期型は「より大きく、大胆なSUV」として大刷新され、ICEモデルとして2025年にも登場するという。
現行型の2代目「Q7」は2015年に登場しており、すでに9年が経過している。今年1月には改良モデルが発表され、次期型はフルエレクトリックモデルとして2028年に登場すると予想されていた。しかし、これよりも早く2025年にもICE搭載モデルとして次期型が投入されることがわかった。
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ニュルブルクリンクにあるフォルクスワーゲングループのテストセンター付近で捉えたプロトタイプは、かなり厳重にカモフラージュされている。しかし、鮮明に捉えたその姿からは、柔らかな曲線を持つ堂々たるスタイリングや、スプリット(二段式)ヘッドライトユニットをはじめ、進化したデザインがくっきりと見てとれる。
改良されたばかりの現行モデルと比較すると、フロントのシングルフレームグリルは薄く、ワイド化されていることがわかる。メインのヘッドライトがグリルの両脇に配置されることで、大きく表情を変える。一方でバンパー下部のインテーク部分は大型化され迫力が増している。ボンネットはクラムシェル風のデザインとなるようだ。
そのほか、サイドミラーはドアからAピラー基部付近に移動され、フラッシュマウント(飛び出すタイプの)ドアハンドルも確認できる。これまでと同様に3列シートを備えるだろう広大なキャビンや、緩やかに傾斜するルーフラインもはっきりとわかるが、ボディサイズはこれまでよりもわずかに長く、全高もアップしているように見える。
リアセクションも偽装が厳重だが、伝統的なリフトゲート、目立つルーフスポイラーを装備。テールライトはプレースホルダー(暫定コンポーネント)だが、逆L字の形状となることを示唆している。リアバンパーにはデュアルエキゾーストパイプがインストールされており、ICE搭載モデルであることがわかる。
コックピットは『Q6 e-tron』で採用された最新のシステムを踏襲し、11.9インチのデジタルインストルメントクラスター、14.5インチのインフォテインメントシステム、10.9インチの助手席ディスプレイの採用が期待されている。
注目のエンジンだが、アウディは2033年までにICE搭載車を段階的に廃止することを目指しているため、Q7は内燃エンジンを提供する最後のアウディの1台となる可能性が高い。おそらく、マイルドハイブリッドおよびプラグインハイブリッドが組み合わされることは確実で、ガソリン、ディーゼル両方のチョイスが可能となるだろう。
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