「ロールス・ロイス」を搭載したエース戦闘機、P-51マスタング取材記【名車の起源に名機あり】

　「ロールス・ロイス」といえば超高級車ブランドとして名高いが、航空機の世界では名機「マーリン」を開発製造したエンジンメーカーとしても知られている。今回は、その液冷V型12気筒エンジンを搭載したP-51マスタングの取材記をご紹介したい。

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「大空のサムライ」その他の著者で、世界的に有名な元ゼロ戦のエースパイロットだった坂井三郎をして「第二次世界大戦中の最優秀戦闘機」と言わしめたのがこのマスタング。これを驚くべき短期間で開発完了させ量産化したアメリカの国力は流石というしかない。

アリソンV-1710がダメエンジンみたいに読めるけど、アメリカのエース１位２位の乗機、P-38のエンジンも同じV-1710でした。マーリンが2段2速のスーパーチャージャーを搭載したのに対し、アメリカ陸軍は当時世界で唯一、エンジンを問わずに使える排気タービンを実用化していて、それをV-1710にも搭載して、同程度の性能を得ていました。