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日産が「Nissan Z Racing」発表! カーボンニュートラルの実現に向け、レース参戦! トヨタ社長にも報告へ

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日産が「Nissan Z Racing」発表! カーボンニュートラルの実現に向け、レース参戦! トヨタ社長にも報告へ

■日産がカーボンニュートラル燃料を使った「フェアレディZ」を公開!

 2022年6月4日、日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(以下:NMC)は、「Nissan Z Racing Concept」を公開しました。
 
 このモデルは、6月4日、5日に富士スピードウェイにて開催される「ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に参戦します。

【画像】これが「Nissan Z Racing Concept」だ! めちゃかっこいい!カスタム仕様を見る!(28枚)

 日産とNMCは、新型「Nissan Z」(日本名:フェアレディZ)をベースとした「Nissan Z Racing Concept」でさまざまなモータースポーツカテゴリーに参戦する可能性を探るため、長年にわたるSUPER GTやカスタマーレーシングの車両開発で得た知見を活用し、本車両を新規で開発しています。

 NISMOチームから参戦する230号車はCNF(カーボンニュートラルフューエル)、Max Racingチームから参戦する244号車はハイオクガソリンを使用します。

 異なる燃料を用いて過酷な24時間耐久レースに挑戦することで、2台の「Nissan Z Racing Concept」をレーシングカーとして鍛え上げると同時に、CNFの可能性を探るための貴重なデータを蓄積し、将来の幅広いモータースポーツ活動への適応を目指します。

 日産は2050年度までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現することを目指しており、モータースポーツにおいてもその取り組みを強化しています。

 電気自動車のレースである「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」には、日系メーカーとして唯一参戦しています。今回のCNFを使った取り組みも将来に向けて、カーボンニュートラルな幅広いモータースポーツの実現を見据えたものです。

 日産のCOOであるアシュワニ グプタ氏は次のように説明しています。

「私たちは、常に可能性の限界に挑み、イノベーションを追求しています。

 そして、ファンにワクワクをお届けすることにおいて妥協することはありません。

 エンジン音がもたらすワクワク感も、風を切る静かなスピード感も、どちらもお客さまに思う存分楽しんでほしいと思っています。

 日産は、日系メーカーとして初めて、そして唯一フォーミュラE世界選手権に参戦するなど、常に挑戦し続けています。

 今回『Nissan Z Racing Concept』で参戦する過酷な24時間耐久レースでは、CNFに対応した競争力の高いエンジンを開発するための貴重な知見を得ることができるでしょう」

 また、日産のモータースポーツビジネスユニットオフィスヘッドで、NMCの社長を務める片桐隆夫氏は次のように語っています。

「レースは過酷であればあるほど、多くのことを学ぶことができます。

 だからこそ、新開発の車両とCNFで24時間耐久レースに参戦するのです。

 将来の車両開発に向けて多くのデータとノウハウを獲得するのと同時に、ファンの皆様の期待に応える『Z』ならではの走りをお見せしたいと思います」

 なお、CNF燃料はバイオ原材料を、再生可能エネルギーを用いて電解、合成して作られた第二世代バイオ燃料をベースとしたものです。

 レースカー自体は、市販モデルからレース参戦に必要な改造やチューニングが施されているといいます。

※ ※ ※

 また、アシュワニグプタ氏と片桐隆夫氏は、トヨタ社長・豊田章男氏の元を訪問し、次のようなやりとりをしました。

 アシュワニグプタ氏は「日産とNISMOは、Zにカーボンニュートラル燃料を使ってモータースポーツに参戦します。トヨタもカーボンニュートラル燃料を使いますが、個々の文化を守りつつ、協調出来ればと思っています」と語っています。

 一方の豊田氏は「カーボンニュートラルに取り組む仲間が増えました。トヨタと日産という二大メーカーがカーボンニュートラルに取り組むことは、意義のあることです。また、機会があればZに乗ってみたいですね」と語っています。

 スーパー耐久シリーズでは、トヨタ、スバル、マツダがカーボンニュートラルに取り組んでいますが、今後日産が加わることでどのような化学反応が起きるのか、期待されます。

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みんなのコメント

6件
  • マツダに乗ったりスバルに乗ったり日産にも乗ろうとしたり
    ライバルであっても良いものは良いと素直に興味を示すトヨタの社長の懐の深さには感心する
  • 現実的な脱炭素、国産メーカーがリード出来ると良いですね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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