2023年シーズンのレッドブルは、F1日本GPまでの16戦中15勝を挙げる圧倒的な強さを発揮しており、その日本GPでは早くもコンストラクターズタイトル獲得を決めた。これについて同チームのチーフ・テクニカル・オフィサーであるエイドリアン・ニューウェイは、彼のこれまでの輝かしいキャリアの中でも、最も安定したシーズンであると語る。
ニューウェイは1980年にF1でのキャリアをスタートさせると、一時F2やインディカーの設計を経たものの、マーチ881をデザインしたことで注目を集める。このマシンは非力なジャッドV8エンジンを搭載していたものの、マクラーレン・ホンダをオーバーテイクするなど、空力マシンとして優れた能力を発揮した。
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その活躍もあってニューウェイは、ウイリアムズのチーフデザイナーに抜擢されることになった。そして同チームでの1作目となるFW14(1991年)で、手がけたマシンによる初勝利を挙げると、翌1992年にはFW14Bでダブルタイトルを獲得。以後マクラーレン、レッドブルを渡り歩き、彼の手がけたマシンは合計14回のコンストラクターズタイトルと12回のドライバーズタイトルを獲得した。
その中には、驚異的な成績を残したシーズンもある。たとえば1992年のウイリアムズFW14Bは、16戦中10勝、しかも6回もの1-2フィニッシュを記録した。1996年にはウイリアムズFW18で12勝を挙げている。またレッドブル時代には2011年に12勝、2013年には13勝と、歴史的な成功を収めている。
しかしF1の公式ポッドキャスト『Beyond The Grid』に登場したニューウェイは、今季レッドブルRB19に乗るマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの安定性には誇りを持っていると語った。
「確かにこれは、私がこれまでに経験した中で最大の成功だったと言えるだろう」
そうニューウェイは語った。
「幸運なことに、私は過去にも、素晴らしいクルマに携わることができた。しかし、今年ほどの安定性を維持できたことはない」
「今の時代なら、すべてのことがある程度保証され、物事がスムーズに進むだろうと人々は考えるかもしれない。しかし実際には、レースでは色々なことがうまくいかない可能性がある」
「実際に2台のマシンを毎週しっかりとゴールさせること、そして2台揃って前の方でフィニッシュさせるのは、難しいことだ。信頼性、事故、戦略、パフォーマンスなど、すべての要素でうまくいかない可能性があるんだ」
「これを達成できたことを、みなさんに感謝したい」
RB19の成功において重要だったのは、どんな特性のサーキットでも、どんなコンディションでも、高いパフォーマンスを発揮するということだ。
このことは、メルセデスが2022年に投入した”ゼロポッド”を持つW13とは対照的である。W13は、シミュレーションで弾き出されたピークダウンフォースを発揮できるようにデザインされている。ゆえに、W13に適したコンディションでならば速さを発揮するが、想定したコンディションから少しでも外れると、途端に戦闘力を大きく失ってしまう。
ニューウェイはこれについて、メルセデスのコンセプトを研究すべきかもしれないと考えたことはあったものの、予算制限などがあるため、自分たちがやっていることに集中することを”直感的”に選択したと明かした。
「我々が手にしているどんなツールを使ったとしても、まだある程度の本能的なモノが必要なんだ」
そうニューウェイは言う。
「現実的には、予算制限が課される前でさえ、リソースや人員には限界があった」
「我々には、様々な可能性を詳細まで無限に研究するだけの能力はなかった」
「最近の例を挙げると、昨年のクルマでは、サイドポッドのデザインやマシンや空力のコンセプトは、メルセデスがやったこととはほぼ正反対だった」
「昨年のメルセデスは、競争力の片鱗を見せた。彼らは、ブラジルで勝ったからね」
「そういう時に我々は、『何かを見逃している場合に備えて、メルセデスについて調べ始めるか? あるいは自分たちが目指しているモノに集中し続けるか?』という選択を迫られることになる。しかし直感的に我々は、自分たちの方向性に集中することを選んだんだ」
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