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老若男女に高評価なデザイン ルノー・アルカナ E-テック(2) 長期テスト 

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老若男女に高評価なデザイン ルノー・アルカナ E-テック(2) 長期テスト 

積算2265km モモ社製ベガに似たホイール

長期テスト車両が履いている、パサデナというアルミホイールは、Sエディションという欧州グレードに標準装備。とてもデザインが良く、気に入っている。

【画像】スタイリッシュなクーペ・クロスオーバー ルノー・アルカナ 写真でじっくり観察  全57枚

どこかで見覚えのあるデザインだな、とも思っていた。そして先日、1970年代のアルファ・ロメオ・スパイダーがしばしば履いていた、モモ社製のベガ・ホイールに似ている事に気がついた。

しかし、クルマはクロスオーバー。ゴムはミシュランやピレリではなく、クムホだという点も時代の変化を感じる。ちなみにサイズは、18インチの215/55だ。

積算4744km 高さ方向が限定される荷室

アルカナのようにスタイリング優先のクルマの場合、実用性で多少の犠牲はつきもの。スペック上の荷室容量は480Lとなっているが、オプションのスペアタイヤを載せると荷室フロアは下げられず、傾斜したルーフラインが高さ方向を制限する。

愛犬を荷室へ乗せる時も、伏せの体勢を取らせないと頭をぶつけそうだ。硬いトノカバーも、置き場に困ることがある。

積算5301km 久しぶりの長距離ドライブ

毎日の通勤のほかは、COVID-19の影響で、自宅周辺の走行に限られていたアルカナ。だが年末年始の休暇を利用して、グレートブリテン島の西、ウェールズ地方まで足を伸ばす機会があった。

年末で混雑するロンドン中心部から脱出し、友人とディナーを楽しんだ後、西のウェスト・ミッドランズ州に住む祖父母と合流。2人と荷物を載せて、ウェールズ地方の実家までスムーズに走るという計画を立てた。 

ルノーのハイブリッド・システム、E-テックは、ガソリンエンジンと電気モーターを効率的に動かし、長距離を経済的に移動できる。車内空間も、家族での移動に不足はない。

祖父母へアルカナの印象を聞いてみたところ、硬めのシートをあまり好まなかった様子。これまで乗っていたクルマの方が、ソフトで座り心地が良かったと話していた。サポート性の良い、ドライバーズシートは素晴らしいと思うのだけれど。

硬めのサスペンションも、その印象を強めていたのだろう。路面次第ではタイヤからの入力が車内へ伝わり、常時落ち着いているというわけではなかった。

坂道で気になるエンジンノイズ

筆者が気になったのは、登り坂などで頑張った時の、1.6L 4気筒ガソリンエンジンが放つ大きめのノイズ。右足を丁寧に傾ければ、一定の距離を駆動用モーターだけで走行できる。その時が静かなだけに、目立ってしまう。

エンジンの最高出力は144ps、最大トルクは20.4kg-mとパワフルとまではいえないにしても、充分。燃費は良いものの、もう少し滑らかに回転しても良いだろう。

フロントガラスのワイパーは、自動感応式の間欠モードで、ウェールズ地方の霧雨のような降り方が苦手なようだった。動き自体は滑らかで、静かなのだが。

クーペボディでありながら、リアワイパーがないことは少し疑問。基本的に後方視界が良いとはいえない。雨の日は、リアガラスがすぐに汚れてしまう。そのかわり、バックする際はカメラ映像がとても役に立つ。

一方で、アルカナは雨のワインディングでも安心して運転できる。特に祖父母を乗せているような場面では、外せないキャラクターだといえる。

ボディもインテリアもデザインは高評価

数時間後、目的地へ到着。親戚と久しぶりの対面となった。

アルカナを見た誰もが、カッコ良いと話していた。老若男女を問わず、祖父母だけでなく、子供からの反応もかなり良かった。ルノーというブランド力を超えて、存在感のあるスタイリングなことを示している。

インテリアも、前席側に用いられた明るめのカラーや、ダッシュボード中央の大きな縦長のタッチモニターなど、とても見栄えがする。現代的だと、こちらも高評価だった。

ヘッドライトは非常に明るく、オート・ハイビームの反応も良好。タッチモニターにはナイトモードが備わり、夜間でも不必要に眩しく感じられない点もイイ。エアコンの操作系が独立している点もプラスだ。

リアカメラだけでなくパーキングセンサーなども備わり、運転しやすいクロスオーバーだと改めて感じた。もうしばらく不自由な日常が続きそうだが、ルノー・アルカナとの休暇は、とてもリラックスした時間になるようだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

インフォテインメント用モニター:ナビのマップにメディア、電話など必要な機能をグループ化できる。夜間走行時に画面を暗くできることも、良く考えられている。

気に入らないトコロ

ドライブトレイン:ブレーキペダルが少々過敏。ガソリンエンジンは少々うるさい。もう少し、磨き込める余地はあるだろう。

テスト車について

モデル名:ルノー・アルカナ E-テック・ハイブリッド145 Sエディション(英国仕様)
新車価格:2万8600ポンド(約443万円)
テスト車の価格:2万9800ポンド(約461万円)

テストの記録

燃費:15.5km/L
故障:なし
出費:なし

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みんなのコメント

1件
  • 最近のルノーのダッシュボードとインテリアはは安っぽく見える
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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