現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 人々がラングラーに惹かれるのには理由がある【ジープ・ラングラーを買うと幸せになれるのか VOL.1】

ここから本文です

人々がラングラーに惹かれるのには理由がある【ジープ・ラングラーを買うと幸せになれるのか VOL.1】

掲載 更新 3
人々がラングラーに惹かれるのには理由がある【ジープ・ラングラーを買うと幸せになれるのか VOL.1】

ジープのルーツは1941年まで遡る

「ジープ」といえば、多くの人が第二次世界大戦で活躍した、あの形を思い浮かべるだろう。当時、アメリカ軍は走破性の高い多目的車の開発をいくつかの自動車メーカーへ要請。この結果、1941年に生まれたのがラダーフレーム構造の4WD車「ウィリスMB」と「フォードGPW」で、兵士の間では自然発生的に「ジープ」と呼ばれるようになっていた。

ジープ エコディーゼルの生産終了記念モデル「ラングラー・ルビコン”ファーアウト”」が登場!ルビコン4ドアベースのハイパフォーマンス専用グラフィックカー。

今でも多くの4WDマニアに愛されている「ウィリスMB」。このレジェンドの伝統を脈々と受け継いでいるのが「ジープ・ラングラー」だ。 <出典:ステランティス>「ジープ」の名前の由来は諸説あるが、多目的(General Purpose)の頭文字がなまったという説が有力だ。戦後はウィリス社が民間向けにCJシリーズとして販売を始め、徐々に動力性能や快適性を高めながら1987年にYJシリーズへバトンタッチし、これを機に「ラングラー」というモデル名が与えられた。

現在は “ジープ=ラングラー” という概念が定着しているが、これはウィリスMBという4WDのレジェンドの伝統を頑なに守って継承してきた結果であり、いつの時代も本格的クロカン4WDの代名詞として想起される大きな要因となっている。「ジープ・ラングラー」に魅せられた人々は、まずここに心躍らされるのだ。

「ウィリスMB」の伝統を引き継いで進化した筆者の愛車(2018年式ラングラー・アンリミテッド・スポーツ)。JK型のファイナルバージョンとしてレアなボディカラー(チーフブルー)を採用し、100台だけ生産された限定車だ。2021年はDセグメントSUVで販売台数トップを記録

「ウィリスMB」を誕生させたウィリス社は、1953年にカイザー、1970年にAMC、1987年にクライスラー、2014年にFCA、2021年にステランティスといった具合にさまざまな企業の傘下に入ってきたにもかかわらず、どの企業においても重要なブランドとして生き残ってきた。

千葉フォルニアで開催されたオフ会の様子。ほとんどが初対面にも関わらず、すぐに打ち解けることができたのは、ひとえに「ジープ・ラングラー」のお陰だ。しかも、ジープ・ブランドは2013年以降、9年連続で販売記録を更新しており、とりわけ「ジープ・ラングラー」の好調ぶりは特筆に値する。同じDセグメントのSUVカテゴリーには「メルセデス・ベンツ・GLC」、「BMW・X3」、「ボルボ・XC60」など強力なライバルが存在するが、この激戦区の中にあって2021年はトップの販売台数(6931台、対前年比20.4%アップ)を記録。そのお陰で、以前は走行中に「ジープ・ラングラー」とすれ違うことは稀だったが、最近は高い確率で遭遇するようになってきたので、オーナーとしては社会的地位が向上したように思えてちょっぴり嬉しい。

こうなるとSNSでの投稿やオフ会などのイベントも増えてくるので、オーナー同士のコミュニケーションが増えて楽しくなる。しかも「ジープ・ラングラー」のようにマニアックなクルマとなると、オーナーの入れ込みようは半端ではないし、職業や趣味もさまざま。世代や地域の枠を超えてクルマ談義をしたり、すぐに仲良くなれるのは、趣向性の高いクルマならではの特権だろう。

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で開催されたオフ会の様子。当日は全国から85台が集結したが、ここでも気の合うラングラー乗りと楽しい時間を過ごせた。アンリミテッドの登場で使い勝手は飛躍的に向上!

4WDのレジェンド「ウィリスMB」をルーツに持つ「ジープ・ラングラー」は、初代のCJシリーズから採用されている丸目ヘッドライト(YJシリーズを除く)、7スロットグリル、リジッドアクスル、可倒式ウィンドシールド、脱着式ドア&ルーフトップといったアイコンを頑なに継承。

ボディ形状は長年にわたって2ドアのオープントップが採用されていたが、2007年にリリースされたJK型から4ドアモデルの「アンリミテッド」をラインアップしたことで、スパルタンなクロカン4WDにSUVとしての魅力が加わることとなった。

JK型以降は4ドアのアリミテッドが追加されたこともあり、「ジープ・ラングラー」の利用価値が大幅に向上。人気の大きな要因となっている。実は、この「アンリミテッド」の登場が、今日のラングラーブームの大きな要因となっていることは間違いない。筆者も「アンリミテッド」がなかったら、確実に選択肢から外していただろう。それほどラングラーの4ドア化は、エポックメイキングな改良だったといえる。

実際に使ってみると、やはり520mm延長されたホイールベースと4ドア化の効果は絶大で、従来の2ドアモデルと比べるとキャンプ道具を好きなだけ積み込めるし、大型犬やドッグカートも余裕で載せることもできる。このパッケージングならば、アウトドア派が飛びつくのも無理はない。

それでいて伝統の高いオフロード性能は健在!悪天候時や災害時など、もしものときに威力を発揮してくれそうな安心感は、「ジープ・ラングラー」のオーナーになってみると誰もが体感できるはずだ。

こんな記事も読まれています

『いとうみゆきのクルマのおうち旅』が電子書籍化…ホンダアクセス「カエライフ」連載
『いとうみゆきのクルマのおうち旅』が電子書籍化…ホンダアクセス「カエライフ」連載
レスポンス
重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
バイクブロス
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
Merkmal
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
くるまのニュース
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
WEB CARTOP
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
レスポンス
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
月刊自家用車WEB
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
月刊自家用車WEB
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
LE VOLANT CARSMEET WEB
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
バイクブロス
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
くるまのニュース
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
バイクのニュース
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
レスポンス
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
ベストカーWeb
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
レスポンス
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • 足回りはノーマルではダメ。カスタムしてナンボですね。それもオリジナルを作る、ラングラーの醍醐味です。
  • カッコいいんだけどフロアトンネルのデカさで足元がかなり狭くて足の置き場がない、ペダルが踏みにくいザンネン
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60.0408.0万円

中古車を検索
ジープの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60.0408.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村