北米では発電用ロータリーエンジン搭載車が追加予定
マツダの電気自動車「MX-30 EV」がアメリカで発売されることが正式発表されました。発売時期は2021年秋で、主なスペックは最高出力107kW、最大トルク271Nm、バッテリー総電力量35.5kWhと、日本仕様と同様です。
注目すべきはロータリーエンジンを搭載した「シリーズプラグインハイブリッド」が追加される予定というところ。マツダが発電用としてロータリーエンジンを復活させることは繰り返しアナウンスされてきたわけで、MX-30のボンネットにロータリーエンジンのペースが用意されていることも公然の事実でしたが、発売が公にされたのは大きな一歩です。
ロータリーエンジンの作動音がほぼ無音、は本当か?
マツダによれば、発電専用ロータリーエンジンは“ほぼ無音で”バッテリーを充電し、MX-30は常に電気自動車として走ることができるそう。ロータリーエンジンはピストンが往復運動をするレシプロエンジンに比べてスムースに回るのが特徴ですが、ほぼ無音というのはさすがに盛りすぎな気も…それとも、そう豪語するほどの自信作ということなのでしょうか。
もちろんエンジンの騒音を遮る様々な工夫や、エンジンを固定するマウントについても配慮されているはずですが、エンジンマウントなどの振動対策が走り味にどんな影響を及ぼすかという点も気になるところです。
シリーズプラグインハイブリッドがMX-30の本命かもしれない
というのも電気自動車の場合、モーターは振動がほとんどないため、ゴムなどのマウントを介さずにリジッドに固定することができ、それがあそびのないダイレクトな駆動感につながっているという面があります。
一方、MX-30は駆動モーターと発電用エンジンを並べてレイアウトする構造になっているので、エンジンからの振動をマウント類でも抑え込もうとすると、駆動系全体からダイレクト感が失われる可能性もありそうで、ピュアEVモデルとシリーズプラグインハイブリッドモデルで加速感などに差が生まれているかどうか、気になるところです。
本質的には“レンジエクステンダーEV”と呼ぶべきメカニズムを積んだMX-30のロータリーエンジン搭載車を、マツダUSAが“シリーズプラグインハイブリッド”と呼ぶことも注目です。バッテリー切れをカバーするための発電用エンジンではなく、そもそも商品企画として、エンジンで積極的に発電するシリーズハイブリッド的な考え方を前提としている可能性が感じられる表現だからです。それこそがMX-30にとって本命のパワーソースなのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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