現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新車価格超えた! 「28年落ちスズキ軽コンパクト」がスゴい! 20万キロ超え&サビありなのに… 激辛スペックのレアモデルが米に出現

ここから本文です

新車価格超えた! 「28年落ちスズキ軽コンパクト」がスゴい! 20万キロ超え&サビありなのに… 激辛スペックのレアモデルが米に出現

掲載 29
新車価格超えた! 「28年落ちスズキ軽コンパクト」がスゴい! 20万キロ超え&サビありなのに… 激辛スペックのレアモデルが米に出現

■過走行&サビ浮きもあるのに… 驚愕の新車価格超え

 2023年12月7日、アメリカのカーオークションサイト「Cars & bids」において、スズキ「アルト」が8500ドル(当日レートで約123万円)で落札されました。
 
 どのような個体なのでしょうか。

【画像】超カッコイイ! これが「28年前のアルト」です!(51枚)

 Cars & bidsはアメリカのオークショニアです。日本をはじめ、ヨーロッパや米国などのクルマを取り扱っており、1981年以降のクルマ幅広くオークションが開催されています。

 今回、約123万円で落札されたのは1995年式の「アルト ワークス」で、米国には2023年8月に輸入されたといい、現在アラバマ州で登録されているようです。

 アルトは1979年5月に登場したエントリー軽コンパクトカー。使い勝手や経済性の高さを追求したシンプルで低価格な実用車として展開され、初代は47万円という驚異的な低価格を実現しヒット作となりました。

 2021年12月現在までに国内累計526万台を販売し、スズキを代表するベーシックモデルとして位置しています。

 一方で、1987年にはそんな実用重視ともいえるアルトのパッケージから大きくかけ離れたキャラクターを持つ、過激なモデルがアルト ワークスです。

 64馬力を発揮する高性能なターボエンジンを搭載したうえ、派手なエアロパーツを装備しレーシーに仕上げ、さらにはフルタイム4WDを搭載するモデルも設定するなど、走り好きな若者を中心に人気を博しました。

 今回出品されたアルト ワークスは4代目にあたるモデルで、グレードはFFモデルの「RS/Z」。5速MT車となっています。

 走行距離は21万5400キロを走行しており、一般的には過走行車として扱われるものですが、内外装の状態は年式や走行距離を考えると比較的きれいに維持されています。

 エクステリアは、アルト ワークスの特徴である大きなフォグランプ付きのフロントバンパーをはじめ、「WORKS」エンブレム付きサイドスカートや派手な大型リアスポイラーといった、専用エクステリアはそのまま残されています。

 ボディカラーはサターンブラックで全体的にはツヤも残っていますが、ボンネット先端にはサビによる塗装浮きが見られるほか、いくつかの小キズがあるようです。また、出品者によれば一度全塗装された跡があるといいます。

 また、ルーフ前部の塗装劣化や左ルーフモールは外れてしまっていることから、こういった部分は今後修理が必要と考えられます。

 インテリアは経年による劣化が見られるものの、純正シートやシフトノブが残されており、ルーフライニングの状態や汚れやすいラゲッジスペースも良好な状態といえます。

 なお、運転席シートは写真でも分かる程度のヘタリが見られ、またダッシュボードもテープ跡が確認できるなど、使用感はあります。

 歴代のオーナーによるカスタムがされている点も今回のアルト ワークスの特徴といえ、先出のホイールに加え、ブースト計やアルミペダル、柿本製マフラーやエアクリーナーが交換され、スポーティな走行を楽しんでいたことが伺えます。

 このアルト ワークスは444ドルで開始後、28件もの激しい入札合戦を経て8500ドルで落札。当時の新車価格110万円を超えるプライスとなりました。

 米国では希少な5速MTの軽スポーツモデルという点に加え、複数のカスタム内容などが評価されたのか、28年前の過走行軽自動車としては異例ともいえる高値で取り引きされ、次のオーナーへと引き継がれていきます。

※ ※ ※

 北米では「25年ルール」という決まりがあり、通常走行ができない右ハンドル車であっても製造から25年が経過すればクラシックカーとして登録でき、公道が走行可能になります。

 近年は映画やマンガ、アニメなどの影響から日本車の人気が高まっており、その影響を受けて1980年代から90年代のスポーツカーが輸出され、高値で取り引きされています。

 一方で、北米では軽自動車の人気が近年著しく高まっており、現地では全長5mを超える大型乗用車が少なくないなかで、4mを切るコンパクトなことや、愛らしい見た目で壊れない点、しかも燃費もよく、荷物もたくさん積むことができることなどが評価されています。

 特に軽トラや軽バンが「JDM kei truck/van」として人気を博しているようですが、アルト ワークスや三菱「ミニカ ダンガン」、ダイハツ「ミラ アバンツァート」といった、かつて流行したホットな軽コンパクトも注目される存在です。

 北米では軽自動車専門店も存在しているようで、25年経過した軽モデルは今後ますます需要が高まるかもしれません。

こんな記事も読まれています

Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
motorsport.com 日本版
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
レスポンス
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
Auto Prove
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
motorsport.com 日本版
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
AUTOSPORT web
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
AUTOSPORT web
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レスポンス
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
バイクのニュース
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
くるまのニュース
クラウンクロスオーバーの新種「RSランドスケープ」に初遭遇。なぜ市販化されることになったのか? 開発陣がイベントで激白!【週刊スタッフブログ 号外】
クラウンクロスオーバーの新種「RSランドスケープ」に初遭遇。なぜ市販化されることになったのか? 開発陣がイベントで激白!【週刊スタッフブログ 号外】
Webモーターマガジン
レース後の失格どうにかしてよ! ダ・コスタ、ミサノ失格未だ納得できず「スポーツのためにも、別の方法が必要」
レース後の失格どうにかしてよ! ダ・コスタ、ミサノ失格未だ納得できず「スポーツのためにも、別の方法が必要」
motorsport.com 日本版
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
レスポンス
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
WEB CARTOP
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
motorsport.com 日本版
マルク・マルケス、母国スペインGPで移籍後初ポールポジションを獲得! ドゥカティ陣営フロントロウ独占
マルク・マルケス、母国スペインGPで移籍後初ポールポジションを獲得! ドゥカティ陣営フロントロウ独占
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔がカッコイイ「新モデル」馬で予約受付開始
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔がカッコイイ「新モデル」馬で予約受付開始
くるまのニュース
ちょっと贅沢気分を味わえる、首都高「大黒PA」の「豚鍋定食」を堪能
ちょっと贅沢気分を味わえる、首都高「大黒PA」の「豚鍋定食」を堪能
バイクのニュース
ジープ コマンダー、限定車「オーバーランド」発売決定…プレミアムな室内空間
ジープ コマンダー、限定車「オーバーランド」発売決定…プレミアムな室内空間
レスポンス

みんなのコメント

29件
  • konsuke1188z
    20年ほど前にやっと見つけて初代アルトワークス買いました。
    今でもとにかく運転が楽しい車です。
    現代の軽にはない加速が楽しめます。
  • ********
    どんなものかと見てみれば正直こんなものが…と思わざるを得ない。確かにアメリカにはない車だから物珍しいのだろうが、正直それほど状態が良くない上に変に手が入ってる。これがビカビカに綺麗でオリジナルだったらまだ分かるんだけどね…。高掴みしてないかぃ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1400.0万円

中古車を検索
アルトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1400.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村