■新型軽商用バン「N-VAN e:(エヌバン イー)」初公開
2023年9月28日にホンダは、2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:(エヌバン イー)」に関する情報を、本日ホームページで先行公開しました。
【画像】「えっ…!」 ホンダ新型軽バンの車中泊仕様はこうなる? カッコいいデザインです!(25枚)
どのような特徴があるのでしょうか。
2022年12月7日にホンダは軽バン「N-VAN」をベースとした「新型軽商用EV(電気自動車)を2024年春に発売することを明らかにしました。
ホンダとして日本市場でのBEVは、商用車における環境負荷低減の観点で企業の電動化に対するニーズが非常に高いことから、商用EVを皮切りに軽EVを展開していくとしています。
そして今回詳細が明らかにされたのが「N-VAN e:」です。
エクステリアデザインは、従来のN-VANのデザインを踏襲しつつ、使用済み自動車のバンパーをリサイクルした「バンパーリサイクル材」をフロントグリルなどに使用しています。
インテリアデザインは、使いやすいスクエアな空間やニーズに合わせてフレキシブルに使える収納、エアコン操作部やシフトポジションスイッチなどの機能をドライバー席側に集中配置するなど、利便性を向上させているようです。
またパッケージとしてN-VAN e:は、ベースとなるN-VANの積載性や空間価値をBEVとしても変わらず実現し、誰もが運転しやすいモデルとなります。
荷室のフロア下に搭載するバッテリーを薄型化し、床はフラットで低く、天井は高くすることで、広く大容量な荷室空間を実現。
また、助手席からリアシートまでフラットにすることで、長尺の荷物を積むことが可能。さらに助手席側のセンターピラーをなくした大開口部により、横からも大小さまざまな荷物の積み降ろしがしやすくなっていると言います。
パワーユニットは電動アクスルの小型化、大容量かつ薄型化したバッテリーを採用。
高電圧部品の集中配置により、商用車に必要な荷室空間と実用航続距離を確保しています。
配送業務に十分対応する航続距離としてWLTCモードで210km以上を目標に開発。
また、エアコンの消費電力を抑え、実用航続距離の延長に寄与するECONモードを設定しています。
このパワーユニットに加えて、BEVならではのスムーズな走りだし、荷物の重さを感じさせないパワフルさ、低重心化による走行安定性を実現。
また、低振動・低騒音によりガソリン車に比べ走行時や停車中の音を軽減し、早朝や深夜でも静かに移動・配送することが可能だと言います。
加えて、ブレーキ操作に対してリニアに反応する電動サーボブレーキを軽商用バンとして初採用。
これにより減速時に安心感のあるブレーキフィールを提供するとともに、スムーズなブレーキの掛かり方で、車内の積載物を荷崩れさせづらいコントロール性を実現しました。
また、積載時及び降坂時の走行性能に配慮し、ブレーキディスクローターのサイズアップや、Dレンジと比べて減速度を大きくするBレンジを設定。
これらにより、ホンダは商用車に必要とされる「運転しやすい、疲れにくい、安心できるクルマ」を提供するとしています。
■N-VAN e:の充電性能は? 他にどんな特徴があるの?
N-VAN e:の充電・給電については、短時間で充電が可能な6.0kW出力の普通充電器に対応。
充電時間は約5時間と、夜間に充電を行えば翌日はフル充電の状態で使用を開始することが出来ると言います。
また、充電時の使い勝手を考慮し、車両の前部に充電リッドを配置することで、充電・給電時にも充電コードなどを気にせずに、車の乗り降りやドアの開閉をすることが可能です。
加えて、AC車外給電用コネクターの「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」を使用すれば、N-VAN e:のバッテリーで合計1500Wまでの電化製品を使用することが可能となり、停電・災害時にも簡単に電気を取り出すことができます。
さらに、可搬型外部給電器「Power Exporter e: 6000」、「Power Exporter 9000」を使用することでそれぞれ最大6kVA、9kVAの高出力給電が可能となります。
これにより、災害時などに出力の高い冷蔵庫や冷暖房器具など、複数の電化製品を同時に使用することができます。
その他、「Honda CONNECT」としては、スマートフォンに入れたHondaリモート操作アプリにより、お出かけ前タイマー設定、充電待機時間設定、最大電流量設定、最大充電量設定、外部給電下限SOC設定を遠隔で行うことができます。
これらの機能を活用することで、快適な移動と電気代の抑制、航続距離最大化に寄与します。
安全機能については、先進の安全運転支援機能を全タイプに標準装備。
さらに、軽商用バンとして初めて「サイドカーテンエアバッグ」を運転席と助手席に標準装備しています。
※ ※ ※
なお、ホンダは2023年6月より日本でヤマト運輸とN-VAN e:プロトタイプを使用した実用性検証を開始しています。
さらに海外においても2023年9月から、インドネシアで国営石油会社プルタミナとの実用性検証を開始。
商品配送における実用航続距離、走行性能、バッテリーの信頼性や充電プロセスなどの実用性検証を行い、発売に向けて準備を進めていくと言います。
なお前述の2022年12月7日での発表では、「価格についても、ガソリン車と同等の100万円台からの設定とすることで、カーボンニュートラルの実現に向けてEVの普及を進めます」とアナウンスしていることから、手の届きやすいモデルとしての登場が期待されます。
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これの方がいいと思います。