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改良新型ジャガーFタイプ(2020年型)、欧州で発表 外観大きく変更 V6はカタログ落ち

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改良新型ジャガーFタイプ(2020年型)、欧州で発表 外観大きく変更 V6はカタログ落ち

エンジンは二択 V8/2Lターボ

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

【画像】Fタイプ、競合するスポーツカーたち 全101枚

translation:Taeko Yamamoto(山本妙子)

英国のスポーツカー・ブランド、ジャガーが、クーペ・モデルの「Fタイプ」をマイナーチェンジした。外観を大幅に変更し、エンジン・ラインナップを刷新している。

2020年型のアップデート目標は、「より断定的な」外観を備えること。

そして、インフォテインメントシステムなどの重要な要素を改善し、最近発売されたモデル(Iペイスなど)のレベルまで品質を上げることだった。

まず、最も驚いたことの1つは、FタイプからV6エンジンが外されたことだ。代わりに、来年から次の2つのエンジンが選択可能となる。

1つは、5LスーパーチャージドV8。575ps/6500rpmの従来型と、450ps/6000rpmの新エンジンがある。

もう1つは、エントリータイプの2LターボチャージドIngenium(インジニウム)ユニット。こちらは300ps/5500rpmの4気筒エンジンだ。

グレードは3車種に

次はグレード別に見てみよう。

再編成された3つのグレードの最上位は、V8/575psのパフォーマンスバージョンだ。

クーペとコンバーチブル。全輪駆動と、最も豪華でスポーティなR仕様が楽しめるのはこの2つのみだ。また、スプリングとダンパーにも改良が施されている。

このフラッグシップモデルは、0-97km/h加速をわずか3.5秒でカバーする。最高速度は299km/h。

V8/450psと2Lターボ/300psのバージョンは、中間グレードのRダイナミック、またはエントリーレベルのモデルに用意される。

V8/450psは、0-97km/h加速が4.4秒、最高速度が285km/h。後輪または四輪駆動システムを選択できる。

2Lターボ/300psは、0-97km/h加速が5.4秒。これは立派だといえるだろう。最高速度は249km/h。こちらは後輪駆動のみとなる。

Fタイプは、ジャガーのスポーツカーのうち、重量が最も重い1760kgの四輪駆動を搭載したFタイプ・Rコンバーチブルだ。

英国導入の初年度は、V8/450psまたは2Lターボ/300psの「ファーストエディション」のみを発売。Rダイナミックがベースだが、ボディ各部に「First Edition」のロゴを配し、専用の加飾や、特別色を用意する。

また、すべてのFタイプにアクティブ・エグゾーストが搭載されるが、V8仕様だけには “クワイエット・モード” が装備される。早朝に外出したり、夜遅く帰宅する場合でもご近所を混乱させずに済むのだ。

デザイン、大きく変更

英ジャガーのデザインディレクターであるジュリアン・トムソンは、2011年に初めてFタイプを導入するにあたり、そのコンセプトに深く関わった人物だ。

彼は、当時の使命を次のように語った。

「間違いなくジャガーだと感じられるような、純度、プロポーション、存在感をそなえた最も美しいスポーツカーを設計することでした」

そして、今回のミッションをこう説明した。

「最新モデルを、これまで以上にドラマティックに、さらに明確な目的をもってデザインすることです」

最も重要な外観の変更は、フロントフェイスだ。よりロングノーズで、ワイドで、低いスタンスを強調するのが狙いだ。

新しいクラムシェルボンネットは中央の膨らみを保ちつつ、流麗で、まるで“液体金属” のような装いだ。

3つのモデルには、それぞれ異なるバンパーを装備。

エントリーモデルはクリーンで彫刻的な形状。Rダイナミックはエアロブレードを装備。R仕様は黒いベゼルが与えられ、大きくスポーティなエアスクープ用が実に力強い。

また、内装はロゴとテクスチャに繊細な変更が加えられている。

さらに、今回のデザイン変更の目玉はスリムなLEDヘッドライトの導入だ。ただし、新しいヘッドライトは、広くて深いグリル用のスペースを残している。

「みんな大声で言い合ってますよ」。外装デザインのボス、アダム・ハットンはそう言った。

「私たちがやることは同じであるべきです。厚かましい存在と思われたくありませんが、かと言って反対派の前で萎縮したくありません」

時代を超越したデザインというFタイプの使命と、オリジナルの形状に愛着があるジャガーのデザインチーム(と購入者)の板挟みにより、背面の一部には手がつけられていない。

テールライトはIペイスに導入された、あたかも ”シケイン” を思わすデザインを採用しており、ナンバープレートの凹部とディフューザーの形状がアレンジされている。

ユニークな内装、嬉しい工夫

内装は、こだわりのディテールをさらに作り込んでいる。オーナーに楽しんでもらえるようにとデザイナーが考案した新しい工夫がところどころに盛り込まれているのだ。

シートベルトガイドには「Jaguar est 1935」のレタリング。この数字は、創業者のウィリアム・ライオンズがジャガーの名前を初めてクルマの名称に採用した年を示している。

シートデザインは、スポーツとパフォーマンスの2種類を用意。

どちらも “軽量でスリム” なタイプだ。肩まわりのサポートが強まったのを実感できるだろう。

ベースモデルとRダイナミックモデルにはスポーツシート、Rおよびファーストエディションはパフォーマンスシートがそれぞれ標準装備されている。

価格帯、納車開始は?

改良新型Fタイプの英国価格は5万4060ポンド(約765万円)から。コンバーチブル・モデルはプラス5500ポンド(約78万円)という価格設定である。

上級グレードのRの英国価格は9万7280ポンド(約1376万円)、コンバーチブルは10万2370ポンド(約1448万円)となる。

V8/450psのクーペは、後輪駆動のバージョンは6万9990ポンド(約990万円)。四輪駆動はさらにプラス5000ポンド弱(約70万円)となる。

イギリス市場における注文はすでに開始。納車は2020年の第1四半期からとなる模様。

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