海外からの熱いラブコールがGT-Vを産み出した
WTAC連覇という偉業を成し遂げたサイバーエボも愛用したブランド
AMEのトレーサーと言えば、かつて鋳造ホイールの最軽量スペック(17×7.0Jで5.9kg)として人気を博したモデルだ。デビューは2000年、今やスポーツホイールの定番になっているツイン6スポークの始祖と言っても決して間違いではないだろう。
2009年にはその進化版にあたる「TM-02」へとモデルチェンジ。軽量性はそのままに、最先端のMAT製法を取り入れて剛性面をビルドアップしたスペックだ。
このモデルはオーストラリアで開催されているチューニングカー世界一決定戦「WTAC」で二連覇(2010年、2011年)を達成したサイバーエボに投入されていたことから、現地の目の肥えたチューニングファンの間で人気が爆発。いつしかトレーサーTM-02は、タイムを出せる魔法のホイールとして神格化される存在になっていた。
そんな数々の伝説を持つトレーサーの令和バージョンと言えるのが、今回紹介する「GT-V」である。
「今作は海外からの要望に応えるカタチで企画したんです。6本ツインスポークではなく、トレーサーの5本スポークモデルを欲しいという声が多くて。色々と苦労しましたけど、本当に良い製品ができたと自負していますよ」とは、AME青山さん。
トレーサーと言えば6本ツインスポークのイメージが強い。そのイメージを根底から崩すことはホイールメーカーとしても葛藤があっただろうが、市場の要求を無視するわけにはいかない。そこでAMEは原点に立ち返り、トレーサーというブランドに与えられた命題「軽さへの挑戦」を5本スポークというデザインで表現することを考えた。
「ボクサーのストイックなダイエットと同じですね。細部にいたるまで駄肉を削ぎ落としました。センターパート横のディンプルも最新の解析とシミュレーションによって徹底的に追い込んでいます」。
センターパートのみならず、スポーク裏の肉抜きも凄まじいレベルで「ここまでいけるのか!?」と感嘆するほど深くえぐられているのだ。作り手の「1グラム」に対する拘りが見え隠れするが、これらの努力は実を結んだ。18×8.5Jサイズで比較して、他メーカーのライバルホイール(大体9.0kg~)より1kg以上軽い、7.99kgを実現したのである。
もちろん、サーキットアタッカーに好まれるトレーサーブランドだけあって剛性もしっかりと確保されている。進化したMAT製法を採用した上で、各部に効果的なリブを設定。初代の軽さに加え、2代目が有する剛性も確保したシリーズ最強モデルと言うわけだ。
なお、今作「GT-V」は三重県の実力派チューニングショップ“エスプリ”が製作した1000psオーバーのタイムアタック車両(JZA80)に装着され、鈴鹿サーキットを舞台にテストを繰り返している。その事実だけでも、AMEの自信のほどをうかがえるというものだ。
●製品仕様
AME トレーサー GT-V
サイズ:18×8.5J~10.5J
価格:4万8000円~4万9000円
カラー:ガンブラック/シルバー
PHOTO:吉見幸夫
●問い合わせ:共豊コーポレーション TEL:0120-96-5553
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みんなのコメント
これより軽くて剛性ある物って、ウェッズのTC105とかボルクとか鍛造位しかないし良いホイール。
ただスポークステッカーは色あせが早い。