現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最強のNAエンジンに異論なし! ホンダが魂で作り上げたVTECスポーツ4選

ここから本文です

最強のNAエンジンに異論なし! ホンダが魂で作り上げたVTECスポーツ4選

掲載 更新 7
最強のNAエンジンに異論なし! ホンダが魂で作り上げたVTECスポーツ4選

 レシプロエンジンの性格はカムで決まる

 ベースが同じエンジンでも、カムの作用角が大きくリフト量が多ければ、レーシングエンジンのように高回転高出力型のエンジンになるし、作用角が小さくリフト量も少なければ、中低速重視のファミリカー的エンジンになる。

かつてのホンダは凄かった! 踏めば脳天まで痺れる「エンジンのホンダ」を感じさせる名車5選

 だったらひとつのエンジンに、そのふたつのカム山を組み込んで、それを油圧で切り替え、バルブの開き方を可変させてパワーと低燃費、扱いやすさを両立させようという発想で生まれたのが、ホンダの誇るVTEC(バリアブル(V)バルブタイミング(T)アンド リフト・エレクトロニック(E)コントロール(C)システム)だ。

 1)インテグラ(DA)

 このレシプロエンジン史に残る画期的な仕組みが実用化されたのは、1989年。2代目インテグラに搭載されたB16Aが最初だった。

 初代インテグラのZCエンジンも、ロングストローク+リフト量の多いロッカーアーム式にすることで、低速トルクと高出力(130馬力)を両立させた名機。B16AはそのZCを越えるべく、当初140馬力を目標に開発がはじまったが、第一期・第二期のホンダF1エンジンの設計に携わった川本信彦氏(当時本田技術研究所社長)の「どうせならリッター100馬力を目指せ」という鶴の一声で、新技術VETCの投入が決定!

 1.6リッターで160馬力。しかも低中速域でも扱いやすくて、低燃費という理想のエンジンが出来上がる。

 このB16Aを積んだDAインテグラは、足まわりも四輪ダブルウイッシュボーンを採用し、シャシー性能でも一歩抜き出た存在だった。

 2)NSX(NA1)

 1980年代後半から、F1を席巻していたホンダエンジン。1988年に1.5リッターV6ターボで、16戦中15勝しアイルトン・セナがチャンピオン。翌1989年からは3.5リッターV10のNAエンジンでアラン・プロスト、1990年にはセナが再びチャンピオンに、というホンダの黄金時代があった。

 そうした最強のホンダの最強のロードカーを求める声に応えて1990年に登場したのが、本格ミッドシップスポーツのNSX。

 革新的なオールアルミボディで、ニュルブルクリンクを走り込み、当時、世界ナンバーワンといわれるハンドリングを持っていた。

 その心臓部は、F1直系ともいえる高性能エンジン「C30A」が投入された。

 NSXがニュルで市販車最速タイムを塗り替えたときのライバルたちは、日産のスカイラインGT-Rにせよ、ポルシェ911ターボにしてもターボエンジンだったのに対し、NSXはNA3リッター。しかもパワーはGT-Rと同等の280馬力を達成!

 NAならではのドライバビリティと実用域での力強さや扱いやすさに優れたC30Aは、NSXの大きな武器だった。これもVTECの技術あってこそのパフォーマンス。

 ホンダ=VTECを定着させたスーパースポーツたち

 3)インテグラタイプR(DC2)

 VTECエンジンが身近なところで超高性能スポーツエンジンとして認識されるようになったのは、1995年にデビューしたインテグラタイプRから。

 インテグラタイプRは、「NSX-R」の考え方・手法を取り入れた、メーカーが作った高性能チューニングカーで、軽量化とボディ剛性のアップ。サスペンションのチューニングと、高出力化したエンジンを与えることで、誰もが認める一線級のスポーツカーに仕立てられた一台。

 とくにDC2は、「曲がらない」と言われたFF車から、「曲がるFF」となった革新的なクルマとして記憶されている。

 その心臓部は、手作業でポート修正作業まで行なわれた「B18C 96 spec.R」。

 1.8リッターで200馬力=リッターあたり111馬力は、NAエンジンとして当時の世界最高レベル。

 4)S2000

 1990年代の最後の年、1999年にホンダの創業50周年を記念して作られたのがS2000。

 ファン待望のFRスポーツは、期待以上のパフォーマンスで、新骨格オープンボディのハイボーンXフレーム構造のシャシーをはじめ、エンジン、ミッションなど主要部分がすべて新設計の専用部品という力の入れよう。

 とくにF20Cエンジンは、JTCCアコードのレーシングユニット=H22A改のデチューン版ともいえる内容で、ローラー同軸VTECロッカーアームを新たに採用。動弁系のフリクションを70%低減。量産エンジンながら9000回転まで回せる驚異的なエンジンとなった。

 しかもF20Cはただの高回転高出力エンジンではなく、250馬力=リッターあたり125馬力のパワーと、環境性能とレスポンス、エンジンの小型化などを同時に達成。

 間違いなく世界最高水準のエンジンだった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

7件
  • ホンダは魂を捨てる宣言をしたけどな(笑)
  • 所有した人にはわかる。それでいいんじゃない?
    自分はEK9とS2だけど、まあほかの国産NAはいっちゃ悪いけど
    「ぷっ」と笑っちゃうくらいパワーがなかったね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2420.02794.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

600.05900.0万円

中古車を検索
NSXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2420.02794.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

600.05900.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村