現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ひと目でわかる「普通じゃない」感! JGTC&スーパーGTを走った「風変わりすぎる」マシンたち

ここから本文です

ひと目でわかる「普通じゃない」感! JGTC&スーパーGTを走った「風変わりすぎる」マシンたち

掲載 更新 4
ひと目でわかる「普通じゃない」感! JGTC&スーパーGTを走った「風変わりすぎる」マシンたち

 この記事をまとめると

■インパクト抜群な変わり種が日本のレースシーンでは活躍していた

どんなに大差をつけても一瞬で台無し! スーパーGTの「セーフティカー」ってアリ?

■市販化されていないマシンもレースに出場

■ルール上はオリジナルマシンも参戦可能なので、今後ニューマシンが登場するかもしれない

 マニアックすぎて誰も知らない? 異色すぎるGTマシンたち

 日本最大級の人気を誇るスーパーGTには、前身のJGTC時代から個性的なマシンがエントリー。プライベーターチームがちょっと風変わりなマシンを投入していた。

 なかでも衝撃的なマシンが、2000年のJGTC第2戦・富士でGT500クラスにデビューした「RGSミラージュGT1」だと言えるだろう。名前だけを見れば三菱のコンパクト車をイメージしがちだが、同モデルはランボルギーニ・カウンタックのレプリカを製造・販売していたイギリスのコンストラクター「ミラージュ・レプリカズ」が開発したマシンで、カウンタックのレプリカとして人気のスーパーカーを再現。搭載されたエンジンはオリジナルのV型12気筒ではなく、シボレー製のV型8気筒ユニットで、アメリカンなサウンドを響かせていた。

 もともとはイギリスGT選手権のために開発されたマシンだったが、レギュレーションが変更されたことから、活躍の場を求めて日本に上陸。ディランタ・マラガムワが率いるチームスリランカがGT500クラスに参戦したほか、2003年には仕様変更の末、GT300クラスに参戦していた。残念ながら、RGSミラージュGT1はJGTCにおいて目立った成績を残すことはなかったが、そのスタイリングで多くのファンを魅了していた。

 また、憧れのスーパーカーという点では1994年のJGTC第3戦・富士に登場した「ランチア037ラリー」も印象的なマシンにほかならない。ご存知のとおり、同マシンは2100ccの直列4気筒スーパージャージャー付きエンジンを搭載したMRモデルで、グループB仕様車がWRCで活躍していた。

 JGTCに同マシンを投入したのはロッソ・コンペティションで、JGTC規定に合わせて仕様変更を実施していたが、ギヤ比はラリー仕様のクロスギアレシオで、ロングストレートを持つ富士では苦戦を強いられていた。残念ながらランチア037ラリーのJGTC参戦は継続的な活動ではなく、スポット参戦に終わったが、レースファンだけでなく、ラリーファンやクルマの愛好家にも注目を集める一台となった。

 ユニークなマシンたちはファンには強烈なインパクトを与えた

 そのほか、1997年のJGTCに登場した「ルノー・スピダー」もマニアックな1台で、エキュリー・シーフォがGT300クラスに投入した。同マシンはルノー・スポールが製作したワンメイクレース用車両をロードゴーイングとして市販化したマシンで、フロントウインドウのないユニークなマシンだった。

 エンジンは2000ccの直列4気筒のコンパクトなユニットで、最高出力も250馬力程度だったが、900kgを切るライトウェイトを武器に抜群のフットワークを披露。デビュー戦となった第2戦の富士はフリー走行時にエンジンブローに祟られてそのまま戦線を離脱したほか、完走を果たした第6戦の富士も上位進出を果たせなかったが、JGTCの多様性を示すマシンとなった。

 以上、JGTCを中心に印象的な3台を上げてきたが、このほかにも東京R&Dとイギリスのヴィーマックが開発した「ヴィーマック」が2002年から2012年にかけてGT300クラスで活躍したほか、オートバックス・スポーツカー研究所が開発した「ガライヤ」が2003年から2012年にGT300クラスで活躍。

 ムーンクラフトが開発した「紫電」が2006年から2012年にかけてGT300クラスに参戦するなど、JGTC/スーパーGTでは小規模コンストラクターのオリジナルマシンが活躍したことは記憶に新しい。

 さらに国産モデルにおいてもユニークなマシンがGT300クラスで活躍した。たとえば、2009年にデビューした「トヨタ・カローラアクシオ」は3500ccのV6エンジンをミッドシップに搭載したマニアックな1台で、2012年に3代目のZVW30が登場し、2016年からは4代目のZVW50が登場するなど二世代のモデルが活躍してきた「トヨタ・プリウス」も世界唯一のハイブリッドGTカーとして注目度の高いマシンと言える。

 近年ではGT500クラスにクラス1規定、GT300クラスにFIA-GT3規定が採用されているものの、それでもGT500クラスはメーカー独自のマシン開発が可能であり、GT300クラスにおいてはGT300規定(旧JAF-GT規定)で開発されたオリジナル車両で参戦可能となっているだけに、今後もスーパーGTでは日本独自のユニークなマシンが登場してくるに違いない。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

ニスモが1-2で富士を制圧。Niterra MOTUL Zの三宅淳詞がデビュー2戦目で初優勝【第2戦GT500決勝レポート】
ニスモが1-2で富士を制圧。Niterra MOTUL Zの三宅淳詞がデビュー2戦目で初優勝【第2戦GT500決勝レポート】
AUTOSPORT web
逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】
逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】
AUTOSPORT web
前年比10パーセント増。ゴールデンウイークの富士スピードウェイ、スーパーGT第2戦に8万8000人が来場
前年比10パーセント増。ゴールデンウイークの富士スピードウェイ、スーパーGT第2戦に8万8000人が来場
AUTOSPORT web
オススメできない理由がない! 新型フォルクスワーゲン・ティグアンへ試乗 アウディに見劣りしない車内
オススメできない理由がない! 新型フォルクスワーゲン・ティグアンへ試乗 アウディに見劣りしない車内
AUTOCAR JAPAN
「プロテクションフィルム」を貼ると査定は下がる!? プロショップに聞く最新フィルム事情とは
「プロテクションフィルム」を貼ると査定は下がる!? プロショップに聞く最新フィルム事情とは
Auto Messe Web
【正式結果】2024年スーパーGT第2戦富士 決勝3時間後
【正式結果】2024年スーパーGT第2戦富士 決勝3時間後
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、予選Q2ダブル進出。ガスリーが進歩実感の一方でオコンにエンジントラブル発生「決勝は大丈夫なはず」
アルピーヌF1、予選Q2ダブル進出。ガスリーが進歩実感の一方でオコンにエンジントラブル発生「決勝は大丈夫なはず」
motorsport.com 日本版
メルセデス、2台がSQ2で敗退「実験のせいでなくこれが実力」「アップデートが機能していない」F1第6戦スプリント予選
メルセデス、2台がSQ2で敗退「実験のせいでなくこれが実力」「アップデートが機能していない」F1第6戦スプリント予選
AUTOSPORT web
【速報!マイアミGP予選 】F1第6戦、角田裕毅は10番グリッドから決勝にのぞむ、ポールポジションはフェルスタッペン
【速報!マイアミGP予選 】F1第6戦、角田裕毅は10番グリッドから決勝にのぞむ、ポールポジションはフェルスタッペン
Webモーターマガジン
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
「異端児」の有終の美 TVR T 400R トップギアの映像で内装を再現 ナンバー付きGT1ル・マン・マシン(2)
「異端児」の有終の美 TVR T 400R トップギアの映像で内装を再現 ナンバー付きGT1ル・マン・マシン(2)
AUTOCAR JAPAN
ちょっと「度を超えた」挑戦? TVR T 400R 346km/hのタスカン ナンバー付きGT1マシン(1)
ちょっと「度を超えた」挑戦? TVR T 400R 346km/hのタスカン ナンバー付きGT1マシン(1)
AUTOCAR JAPAN
空港と旧空港を直結!? さらに「西日本随一のフェリーターミナル」へ 北九州の海沿い快走路 5月部分開通
空港と旧空港を直結!? さらに「西日本随一のフェリーターミナル」へ 北九州の海沿い快走路 5月部分開通
乗りものニュース
レッドブル&HRC密着:戦略にも影響を与えたニューウェイ離脱の報せから2日。フェルスタッペンは望外の最速タイムに驚く
レッドブル&HRC密着:戦略にも影響を与えたニューウェイ離脱の報せから2日。フェルスタッペンは望外の最速タイムに驚く
AUTOSPORT web
狂気の沙汰!?「車道をランニングする迷惑歩行者」取り締まれないの!? 法律バッチリで「罰金あり」なのに逮捕できない理由とは
狂気の沙汰!?「車道をランニングする迷惑歩行者」取り締まれないの!? 法律バッチリで「罰金あり」なのに逮捕できない理由とは
くるまのニュース
レッドブル相談役マルコ博士、RB角田裕毅のスプリント8位入賞に驚き「ソフトタイヤは10周かそこらでダメになると思っていた」
レッドブル相談役マルコ博士、RB角田裕毅のスプリント8位入賞に驚き「ソフトタイヤは10周かそこらでダメになると思っていた」
motorsport.com 日本版
少年の日にみたネオン看板のようなデコトラに魅せられ「デコチャリ」「デコトラ」「専門誌」! 「トラック魂」編集長のデコトラ一筋人生
少年の日にみたネオン看板のようなデコトラに魅せられ「デコチャリ」「デコトラ」「専門誌」! 「トラック魂」編集長のデコトラ一筋人生
WEB CARTOP
フェラーリはレッドブルに近づいた? ルクレール、マイアミGPのスプリントレースで確信
フェラーリはレッドブルに近づいた? ルクレール、マイアミGPのスプリントレースで確信
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

4件
  • プリウスが唯一?
    CR-Zも参戦してたよな?
  • ランチア037が出走できたのは、グループB規定が規定としてはまだ有効だったから
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村