BMWは4月10日、国内向けモデルとしてはブランド初となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載した車両を、本年夏以降に導入開始すると発表した。
電動化と並んで自動車開発の最新トレンドとなっている自動運転。BMWもこれまで、ミリ波レーダーなどにより前走車や道路の車線を検知し、前方の車両との車間距離を維持しながら自動で加減速を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール」や、カメラが車線と前方車両を検知し、車線の中央付近を走行するようにステアリングを自動でアシストする「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」などを国内導入している。
だが、これらのシステムはすべてドライバーがステアリングを握っていることが前提で、あくまでもその操作をアシストするに留まっていた。これに対し、今回導入が発表されたハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能は、高速道路での渋滞時との条件が付くものの、ドライバーが完全にステアリングから手を離した状態で走行が可能。前方を注意し必要な場合には直ちにハンドルを操作することができる体勢を取っていることが条件だが、ストレスフルなストップ&ゴーから解放される効果は大きいはずだ。当初の対象モデルは「3シリーズ」、「8シリーズ」、「X5」になるが、その後順次拡大していくとのことだから楽しみだ。
これまでもテスラ「モデルS」など国内で手放し運転を実用化したモデルはあったが、ついにBMWもここに追いついてきた。とは言え、これらはまだ自動運転レベルでいうと「2」にとどまるもので、正確には「自動運転」ではなく「自動運転機能」とされる。だが、アウディ「A8」など技術的に対応したモデルが登場しているにもかかわらず法整備が整っていなかったレベル3も、今国会で道交法改正案が成立すれば2020年メドに公道走行解禁となる見込み。今後、各メーカーから続々と対応モデルの登場が期待できそうだ。
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