この記事をまとめると
■ふじてんスノーリゾートにて「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」が開催された
EV化を進める=カーボンニュートラルじゃない! 日産が打ち出した「NGP2030」の壮大な中身とは
■日本全国から日産アリアが124台近く集結した
■情報交換などの場として活用されているのが特徴だ
EVのオフ会はひと味もふた味も違う!?
クルマ趣味を嗜むものであれば、参加したかどうかはともかく、「オフ会」というイベント自体は、きっと多くの人が知っているであろう。
そんなオフ会といえば、たいていなんらかのテーマが決められており、それに該当するクルマをもつオーナーが全国から集まってくる。小さなものでいえば数十台程度のものもあるし、大きいものになればなんと1000台以上集まることも!
それだけの数が集まれば、車種もオーナーの趣味趣向もかなり幅広い。そうしたイベントの場で生涯の仲間となる人と出会ったり、結婚したりするような人も珍しくない。まさに人生が変わる場だ。
今回は、夏真っ盛りの7月末に山梨県のふじてんスノーリゾートにて開催された、ちょっと珍しいオフ会をリポートする。
それが、今回で2回目の開催となる「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」だ。
「え? アリアでオフ会?」なんて思った人はきっとオフ会常連組だろう。オフ会といえば、集まってくるクルマの多くが、あれやこれやとオーナーがカスタマイズしている傾向が強い。もしくは、当時のオリジナルの状態を徹底的にキープした旧車やネオクラシックカーが主役、というのがよく見る光景だ。要するにオフ会は、自身の愛車を見せるためのイベントという色が強い。
しかし、今回開催されたこの「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」は、見渡すとカスタマイズやドレスアップを全面に押し出したユーザーが少ない。なので、カスタマイズされているアリアの多くはホイールの交換あたりが主流……と、会場に足を踏み入れた際は思ったのだが、よく見るとフルラッピングを施工して、オリジナルのボディカラーに仕立てた車両がいたほか、なんと水上バイクを牽引して参加する猛者も! 個人的な先入観で「電気自動車=ノーマルが主流」といったイメージがあったのだが、こちらの世界でもカスタムに対して感度が高いユーザーも多いようだ。
ただ、全体的な印象としては、EVというクルマのキャラクターに近いクリーンな印象で会場は包まれていた。なので、雰囲気もとても和やかだ。音響機器を用いた迫力ある音楽が響いていたり、レーシーな排気音が聞こえることもない。クルマから発されている音は皆無だ。クルマのオフ会と考えたら異様な光景ともいえる。
語っても語りきれないアリアの魅力
前述のように、参加者の多くは愛車自慢のために訪れたようには見えない。では、愛車自慢がメインではないオフ会ををなぜわざわざ企画・運営しているのだろうか?
今回は、「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」を主催している、「NISSAN ARIYA Owner’s CLUB JAPAN(以下:AOCJ)」にて会長を務めるJMKさんと、事務局を務める335さんに話をうかがった。ちなみに335さん、なんと熊本から自走で駆けつけたそう!
「もともとは、LINEのオープンチャット機能を使った、アリアの情報交換の場を設けたのが、この集まりが誕生したキッカケです。開設当初(2022年3月)は、コロナ禍によるアリアの納期遅延が顕著だったので、『誰がいつ納車されたか』、『注文したタイミングと納車の時期は?』、『買ってみた感じどうか?』などといった情報交換を、チャット内で行っていました」、という。
このLINEを使ったオープンチャットが誕生する前は、某サイトのスレッドにて情報交換が行われていたそうだが、このサイトの更新がまぁ遅い。なかには解決済みの質問に、あとから回答がつくようなこともあったそうだ。
「それでは使い物にならない!」ということも、このチャット開設の理由になったそう。ただ、開設当初のユーザーはたった数人だった。しかし、当日集まったオーナーの多くにも当てはまるそうだが、EVがどうこうではなく、「アリアのデザインに惚れたから契約しました!」というユーザーが、仲間の伝手やSNS経由によって日に日にチャットに集まってきたという。
AOCJの会長を務めるJMKさんと事務局の335さんも、アリアのデザインに惚れて契約した人なんだそう。なお、筆者にとってアリアは、ワールドプレミアが行われた際の現場に出向いていていち早く触ったクルマなので、比較的思い入れが強い1台だ。初めて見たときは「こんなクルマをマジで売るのか!」と衝撃を受けた記憶がある。たしかに、デザインはいい意味で尖っていると思うので、この点はすごく納得した。
そんなオープンチャット内でユーザたちと納期や納車後の感想をやり取りしているうちに、JMKさんはあることを思ったそう。それが、「ここで知り合った人たちとの繋がりを、オンラインのみならずもっと大事にしたい」という、リアルでの交流だ。そこで思い立ったのがオフ会の開催だ。
とはいえ、アリアを購入する層の多くは40~60代と比較的年齢が高め。今回のイベントの年齢層もその傾向にあり、「20~30代:20%、40代以降:80%」という割合だ。それも、いままでバリバリなカスタムカーに乗っていたような人は少なく、「オフ会ってなんだ? 何するの?」という声も少なからずあったとのこと。ただ、セレナやマーチ、キューブ、エルグランドなどを所有していた日産ファンは多かったそうだ。
なので、最初の集まりでは、10台にも満たない台数しか集まらなかったとのこと。しかし、アリアの納車が全国で順次進むにつれて、「私も参加したい!」という声が次第に大きくなってきたという。オープンチャットも、気がつけば現在400人以上がグループに加わる大所帯に成長。AOCJ には全国に支部があるだけでなく、それぞれの趣味に関した技術部やバイク部などの「部活」までもが存在する。
335さんは、「大人の修学旅行」と称したオフ会を企画し、数十人規模の宿泊を兼ねたオフ会を仕切っている。もちろん参加者は全員アリアオーナーだ。
昨年の第1回目のイベントでは100台ほど集まった同イベント。今回はなんと124台ほどのアリアが全国から集まったという。335さんのように熊本から訪れた人や、北は岩手からやってきた人もいたとか。まだ販売されて間もないアリアNISMOも数台見ることができた。
会場では、オーナー同士が充電に関する情報交換やバッテリー上がり対策に関する意見交換などをしていたほか、出展メーカーも充電機器に関するメーカーが多かった。これは一般的なオフ会では見られないユニークな展示だ。
オフ会でたまに見られる「どのカスタマイズが上」「俺のクルマのほうがイケている」といったような意地の張り合いは皆無で、仲間同士との交流も穏やかで和気藹々とした雰囲気で満たされていた。アットホームとはこのことだ。こういった光景を見ていると、クルマ本来の楽しみ方を思い出させてくれるような感じさえしてくる。
出展者ブースには、チューニングメーカーでお馴染みのブリッツも出展しており、ユーザーの協力のもと、同社のパーツを装着したデモカーを展示。「電気自動車はカスタムできない」といったような先入観を取り除いてくれる新しい提案だ。主な商品は車高調やスロットルコントローラーがメインとなっていた。
JMKさんと335さんは今後、アリアの魅力を多方面に広げていき、このイベントをもっと拡大していきたいと目標を語ってくれた。
EVの楽しさと、新しいオフ会の形を提案してくれる「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」は、10月20日に岡山でも開催されることも決定している。
アリアのオーナーはもちろん、これからEVの購入を検討している人には、ユーザーたちの生の声が聞ける貴重な機会となること間違いなしなので、以下のURLより要チェックだ。
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EVはミーティングには向かないな