■720Sのネーミングは、720馬力を発生するそのスペックから
マクラーレン・オートモーティブの主力車種といえる「720S」は、レーシングカーの技術を駆使してつくられたスーパーカーです。
【画像】究極のオープンスーパーカー! マクラーレン「720Sスパイダー」をチェック(22枚)
スーパーカーの定義を一言でいえば、“夢のあるクルマ”でしょう。クルマ好きなら誰でも乗りたくなる、あるいは街中で見かければ思わず振り返るクルマです。マクラーレン720Sはまさにそんな存在です。
ここではマクラーレン「720Sスパイダー」を取り上げて、その魅力を追求してみましょう。
そもそも720Sというネーミングですが、これはエンジンの馬力を表しています。4リッター90度V型8気筒ツインスクロールターボチャージャーにより、最高出力720馬力/7500rpm、最大トルク770Nm/5500rpmを発揮します。この720馬力が車名になっているわけです。
車体の乾燥重量は、たった1332kg、車検証の重量は1470kg(前620kg、後850kg)ですから、このパワーとトルクを7速SSG(シームレスシフトギヤボックス)を介して走らせれば、もの凄いパフォーマンスを発揮することは想像できるでしょう。
実際、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒、0-400m加速は10.4秒と、強烈な性能を示しています。
また止まるほうの性能も、100-0km/hは30m、200-0km/hは118mと、強力な制動力を発揮することもカタログデータとして載っています。
これはミッドシップマウントのエンジンにより、後輪荷重が大きいことが有利に働いていますが、幅の広いハイグリップタイヤによる影響も大きいです。フロント245/35R19(93Y)XL、リア305/30R20(103Y)XLサイズのピレリ「Pゼロ」は、マクラーレン承認の証であるMCマークが刻まれています。
またこのタイヤは、PNCSの文字からもタイヤ内にスポンジを配置して、ノイズキャンセリングが施してあるのがわかります。
■一般道ではそのパフォーマンスを味わうことは難しいが扱いやすさもある
パフォーマンスが凄いことは、その姿を見てもわかります。
1930mmの全幅で1195mmの全高ですから、地を這うような姿勢です。
マクラーレンが凄いのは、外から見えるところだけでなく、ボディの床下の空気の流れも制御しているところです。空気抵抗を減らすだけでなく、ダウンフォースを出して高速での安定性を高めています。
迫力あるボディデザインに強烈なパフォーマンスを発揮するエンジンを搭載したスーパーカーはさぞかし運転が難しそうに思えるが、実際にマクラーレン720Sを運転すると、その扱いやすさによりジャジャ馬でないことがすぐに理解できます。
具体的にいえば、アクセルペダルやブレーキペダル、ハンドル応答性のゲインがさほど高くないのです。つまりアクセルをちょっと踏んだだけでビューンと走ってしまうのではなく、アクセルペダルの踏み込みが小さいとゆっくり加速していくので、ドライバーはビクビクする必要がないのです。
じつは、レーシングカーのアクセルペダルのゲインは、想像するより低いです。そうでないとデリケートな操作ができないからです。
ブレーキも同様で、ペダルを踏み込むと非常に剛性が高いことが、最初のひと踏みをしたときからわかります。これもレーシングカーと同じで、ブレーキの強さをペダルストロークではなく、ペダル踏力でコントロールするという考え方がレーシングカーと同じなのです。
ですので、一般的な乗用車のブレーキフィールと比べるとちょっと効きが悪いような感触ですが、踏み込めばその力に比例して制動力も増していくのでとても扱いやすいのです。途中の踏み増しでも、踏力の変化だけでコントロールできることからタイムラグがないので、レーシングカーと同じようにスパースポーツカーを操るのにも適しています。
Dレンジに入れてオートモードで走っても楽なドライブが可能ですが、パドルシフトを使って走るとさらに迫力ある走りができるようになります。
タコメーターは7200rpmくらいからレッドゾーンになりますが、一般道ではそこまで回すことが難しいです。それほどパフォーマンスは高いということです。アクセルペダルを深く踏み込めば、シートバックに身体を押し付けられる加速が感じられます。
今回乗った720Sスパイダーは屋根が開きます。電動で動くため、センターコンソールのスイッチひとつで簡単に操作できます。
かかる時間は閉めるのも開けるのもたった10秒間です。屋根を開けても閉めてもボディ剛性の感触は変わりません。もの凄く高い剛性感を感じられます。これはカーボンボディのメリットでしょう。これもレーシングカーと同じです。
一般道でレーシングカーを運転したいなら、マクラーレン720Sはまさにそのクルマです。
McLaren 720S Spider
マクラーレンGT
・車両価格(消費税込):3930万円
・試乗車オプション込み価格:4280万3000円
・全長:4545mm
・全幅:1930mm
・全高:1195mm
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1530kg
・エンジン形式:V型8気筒DOHCツインターボ
・排気量:3994cc
・駆動方式:MR
・変速機:7速SSG(DCT)
・エンジン最高出力:720ps/7500rpm
・エンジン最大トルク:770Nm/5500rpm
・タイヤサイズ:前245/35R19、後305/30R20
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新型「クラウンパトカー」発見にSNS騒然!? 発売から2年 そもそもパトカーとして“使える”のか?
299万円!? トヨタ「ランクル250」が手に届きやすい価格に? 「VX(新車545万円)」を月々抑えて買う方法とは
“約214万円”からのトヨタ「新型SUV」正式発表! 「RAV4」サイズの快適モデル!? 25年3月に「bZ3X」発売、衝撃価格で中国に投入
スズキの「“2階建て”軽バン!?」公開! 斬新“横開き”式で「4人も寝られる」!? タフ仕様もカッコイイ“エブリイ”「スマイルファクトリー オフタイムBASE」お台場で実車展示
11月1日から装着義務化されたバックカメラは一度味わったらもう手放せない! 1000円台から買える後付けカメラって大丈夫!?
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
マツダ「3列シートミニバン」復活する!? スライドドアの新型「ビアンテ」「プレマシー」はあり得る? 待たれる「“魂動”ミニバン」登場の可能性とは
ナンバープレートは個人情報じゃないけどネットで写真を出しても問題なし? 議論百出のナンバー晒し問題をオフ会の達人が法とマナーから考える!
「やっと来たか!」ホンダ『CB750ホーネット』日本発売決定に、SNSで膨らむ期待
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント