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名車がずらり! マロニエ・オートストーリー『春』ミーティング開催

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名車がずらり! マロニエ・オートストーリー『春』ミーティング開催

ツーリングとBBQで親交を深める

 今回で9回の開催となる『Marronnier Auto Story「春」meeting(マロニエ・オートストーリー)』が2019年4月28日に鹿沼市出会いの森総合公園で行われた。76台の名車が春の栃木県に集まり、オーナーたちはクルマ好き仲間とバーベキューを楽しんだ。

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 このイベントに参加できるのは、1984年までに生産が開始された国内外の名車(一部、主催者が認めた車両)。これらのクルマがメイン会場となる「出会いの森総合公園」を起点に、79kmのコースをドライブする。バーベキュー込みのイベント参加(有料)はもちろんだが、普段お目にかかれないクラシックカーを見学(無料)するだけでも十分に楽しむことができる数少ないイベントだ。

 コースは出会いの森総合公園バーベキュー広場をスタートし、中継地点となる古峰神社駐車場を目指す。道中のワインディングロードは、ドライブを楽しむにはもってこいとなっている。キャブレターの吸気音が山間部に轟き、新緑に癒やされる絶景のスポットを愛車と対話しながら走る参加者の姿に、偶然居合わせたギャラリーも思わず微笑んでしまうほど。

 前日の寒い曇り空が嘘のような晴れ空(気温18度!)となり、中継地点の古峰神社駐車場ではコーヒーが振る舞われ、参加者は渇いた喉を潤していた。コーヒーで一服すると、参加社は再びメイン会場となる「出会いの森総合公園」を目指してクルマを走らせる。

 コース周辺には山桜が咲いていて、沿道からクラシックカーが走る姿と一緒に撮影する方もチラホラと見かけられた。ラリーチームが作ったコースマップのコマ図を元に走らせている姿は、まるで公道ラリーに出場しているかのような雰囲気。同乗する仲間や家族と楽しめるのも、このイベントの特徴だ。

 メイン会場に戻ると、エントリーしたクルマ好き仲間とバーベキューの鉄板を囲みながら会話を楽しめる。肩を張らずに参加できるのも魅力だ。

 マロニエ・オートストーリーフォーラムを主催者である森さんは、「もともとウッディパーク鹿沼ステージ(クラシックカーイベント)というイベントを引き継いだのが、このイベントです。2009年から始めて、今年で9回目の開催となりますね。2011年は震災で中止にしましたが、翌年も100台ほどのクルマが集まりました。車種に偏りもなく、国内外のクルマが増えてバラエティ豊富なところも魅力だと思いますね」。

「リピーターも多く、個々に楽しんでいる様子を見るのが運営している側としても嬉しいですね。こんなにのどかな場所でゆるくクルマ遊びができるイベントが減ってしまったので、今後も続けていきたいですね。秋の開催はまだ未定ですが、ホームページをチェックして頂ければと思います」と語る。

 広い原っぱの上にクルマを置き、初めましての参加者同士がフレンドリーな空気感が他のイベントでは体感できない“ゆるさ”を感じさせてくれる。第1回から参加されている方も「自分の愛車と仲間とクルマ遊びをして、バーベキューで会話が弾む、気を遣うことがないので楽しいですよね」と答えてくれた。

 気になる方は定期的にマロニエ・オートストーリーフォーラムのホームページをチェックして頂きたい。新しい出会いと感動が待っているかもしれない。

3台の愛車が同時に故障

 今回、編集部としてとても走っている姿を見たかった一台がT.Tさんの乗る1963年式ロータス・スーパー7だ。驚くことに、オーナーのT.Tさんはもう1台、ケータハム・スーパー7をお持ちだというのだが、その理由が、エンジン系トラブルによる修理に時間がかかってしまい、2年間も乗れない状態となってしまったことがストレスとなり、憧れていたロータスを増車したというのだ。

「ロータス・スーパー7は去年購入しまして、今年は待ち焦がれていたマロニエに参加できると思いました。今朝エンジンを掛けて調子よく走っているなぁと思っていたら、来る途中でブレーキ系トラブルに見舞われてしまい、今年も走行イベントには参加できませんでした」と話すT.Tさん。去年は、所有しているマツダサバンナRX-7カブリオレもケータハムも修理中で参加することができず、今年は参加できるクルマがあるにもかかわらず、まさかの道中にトラブルが出てしまい、泣く泣く走ることができないという結果となってしまい残念だが、バーベキューで仲間とクルマ談義を楽しんでいる姿が印象的だった。

 T.Tさんは、オープンカーに乗りたくて、少ない選択肢の中から選んだクルマが平成8年から所有しているサバンナRX-7カブリオレ。その後、雑誌の影響もあり、カタチも好きで、丸めでシンプルという部分に惹かれ、約10年前にケータハム・スーパー7の購入に至ったという。

「維持費など心配な面もありましたが、乗ってみるといろんな人と繋がりができていったこともあり、今でも所有できていますね。スーパー7は、素顔さらして風を受けて走る他のクルマにはない楽しさが魅力ですね」とTさんは語る。

 現在の悩みは「3台クルマを所有していて、1台ぐらい走れば良いのですが、3台同時に壊れるということですね、なかなか交代制にならないことが、自分とクルマの相性が良いのか悪いのかと考えちゃいますね」とオチまで付けてくれたT.Tさん。次回は是非3台が動くところを見たいと思った、マロニエ・オートストーリー『春』ミーティングだった。

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