フォルクスワーゲンのミドルサイズSUVがマイナーチェンジ。デザインや仕様に加え、モデルラインも刷新。そのなかで最も注目すべきは、ティグアン初のRモデルの投入だ。
ゴルフRに代表されるフォルクスワーゲン高性能スポーツモデル「R」シリーズの新顔となる「ティグアンR」とは一体どんなクルマなのだろうか。
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文:大音 安弘 写真:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
【画像ギャラリー】サーキットもOKなSUV「VWティグアンR」
マイチェンで新顔が仲間入り
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、2021年5月12日、フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ティグアン」のマイナーチェンジを発表し、同日より販売を開始した。
改良型ティグアンは、エクステリアのブラッシュアップを実施し、メインエンジンを1.5L TSIに換装。先進機能のアップデートにより、安全と快適の両面での磨き上げが行われている。
しかし、今回は、新たに追加された特殊なグレードにフォーカスしたい。それがティグアン初の高性能スポーツグレード「ティグアンR」だ。
ティグアンの新顔は、何と高性能なRモデル。お値段も684.9万円と超凄い!
まず驚かされるのが、その価格。1.5Lエンジンを搭載する標準車のティグアンの価格帯が、407.9万円~503.9万円であるのに対して、ティグアンRは684.9万円とずば抜けて高価。
エントリーである「ティグアンTSI アクティブ」と比べると、277万円の差にもなる。一体どんなクルマに仕上げられているだろうか。
■迫力満点のRデザイン
スポーティデザインを売りとする「Rライン」ともデザイン的な共通点はあるものの、各部を専用デザインにアップデート。前後バンパーも専用デザインに変更し、エアロパーツも追加。クロームパーツの採用範囲も拡大されている。
そして、Rモデルを象徴するブルーの専用色「ラピスブルーメタリック」が選択できるのもRの特権のひとつ。さらに足元には、専用デザインの21インチアルミホイールを装着。これはティグアン装着ホイールのなかでも最も大径のものとなる。
迫力のデュアルエキゾーストが性能の高さを伺わせる
ティグアン自体ブラックを基調とするインテリアとなるが、贅沢にもR専用ナパレザーシートとレザー製スポーツステアリングを標準化するなど、標準車よりも豪華さも強調。さらにトリムなど細かい部分がR専用デザインに変更され、スポーティな雰囲気を高めている。
ナパレザーシートが奢られたインテリア。装備は、改良型ティグアン全体でアップデートされている
Rの走りを生む専用メカニズム
そんな迫力満点のティグアンRの最大の武器は、やはり専用のメカニズム。エンジンは、ゴルフR同様に、高出力な2.0L TSIを搭載。その最新世代に相当するエンジンで、最高出力320ps/5350~6500rpm、最大トルク420Nm/2100~5350rpmを発揮する。
その実力は、0-100km/h加速が4.9秒。最高速度250km/hとなかなかのものだ。組み合わされるトランスミッションは、7速DSGであるが、標準車よりも高トルクを受け止める専用品が搭載されている。
R共通のアイテムである4WDシステム「4MOTION」も、ティグアンRでは新開発の最新式のものを採用。前後の駆動配分に加え、後輪左右の駆動力配分の行える「Rパフォーマンストルクベクタリング」を備えるのが最大の特徴だ。これにより、コーナリング時の非常に俊敏なハンドリングを実現しているという。
さらにステアリング自体も、可変ギアレシオを持つ「プログレッシブ ステアリング」の最新世代とすることで、駐車時の小回り性能からワインディング走行での応答性のよさまで、状況に合わせて最適なステアリング特性を生む。
スポーツサスや4MOTIONで武装される足回り。もちろんストッピングパワーも強化され、フロント側のブレーキには、ドリルドディスクを採用する
快適な移動からスポーツ走行をまでを楽しませてくれるサスペンションには、スポーツサスペンションとDCC(アダクティブシャシーコントロール)を組み合わせる。その結果、走行モードに合わせて最適なセッティングに変更させ、自在な走りを実現させる。
特筆すべきは、ドライブモードに、サーキット走行を意識した「RACE」モードが用意されること。ティグアンR専用に開発された「RACE」モードでは、エンジン音がスポーティに変化し、ドライバーを高揚させる演出に加え、トランスミッション、ステアリング、サスペンション、4WDシステムなどの各部の特性も、よりスポーティにセット。
さらにドライバーのコントロールを高めるために、ESCを無効化することもできる。SUVでありながら、想像以上に本格的な走りを追求しているのは、さすが「R」モデルといったところだろう。
サーキット走行を意識したRACEモードを備えるなど、まさに走りのSUVに仕上げられた
まさにSUVの姿をしたスポーツカーに仕立てられたティグアンRだが、4WDシステムの特性を路面状況に合わせてモード切替できるため、アウトドアや悪天候でも強みを見せる。まさに手頃なサイズと高性能スペックを持つティグアンRは、オールマイティなSUVともいえそうだ。
ただ約700万円という価格は、VWのなかでもずば抜けて高いものだけに、そのコスパにも期待が膨らむ。このこだわりティグアンを注文したユーザーへの納車開始は、今年後半となる予定だ。
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みんなのコメント
きっといい車なんだろう
でも700万出すんだったら
他のメーカーにすると思う
買えないけど