こんにちは! ラリー コ・ドライバーの松本優一です。
前回はについて書かせていただきましたが読んでいただけましたか? コロナ禍も明けて、ラリーも現地観戦が可能になったのでぜひ会場に遊びに来てください!
「2リットル、持っててよかった…」トヨタとスバルの「ユウイチ日記」~あなたの知らないコ・ドライバーの世界~【Round05 ラリー・カムイ】
●JN5はJRCでいちばんコンパクトなクルマで争われるクラス。ヤリスをはじめ、ホンダ フィットやマツダ デミオなどがしのぎを削る
さて今回のユウイチ日記ですが「出張コ・ドライバー編」ということで、JRC(全日本ラリー選手権)第7戦ラリー北海道2023についてレポートします。今回の出張先はチームO・T・S.AN。BRIDEカラーのトヨタ ヤリスでラリーに参戦してきました!急遽オファーを受けて参戦することになったラリー北海道。ヤリスに乗るのは今回が初めてでした! 初めてのコンビと初めてのクルマ、初めて尽くしのラリー北海道はどうなったでしょうか!?
■昨年から再開されたラリーショー
ラリー北海道ではラリースタート前日の金曜日に、帯広駅前のストリートでラリーショーとセレモニアルスタートが行われました。ラリーショーでは選手や車両を間近で見ることができるほか、サイン会のように選手と交流ができるんです。駅前での開催のため、ラリーファンだけでなく、学校帰りの学生さんや地元に住む皆さんがラリーショーを見に来てくれました。
今回の目玉は何といっても、WRC(世界ラリー選手権)のTGR(TOYOTA GAZOO Racing)チーム監督でもあるヤリ-マティ・ラトバラ選手の参戦でした。サイン会の行列はすごい長さになっていました(笑)。ほかにも新井敏弘選手が新型WRX S4を今大会でデビューさせたので、そちらにも皆さん興味津々でした!
●4度のWRCチャンピオン、ユハ・カンクネン氏も来日。モリゾウ選手とともにデモランを披露した
私も写真撮影やサインに応じながら、レジェンドドライバーのユハ・カンクネン選手と写真撮影してもらいました(笑)。子供のころからビデオで走りを見ていたので感激です!
ちなみにラリーの受付ではラトバラ選手やヘイッキ・コバライネン選手と一緒になりましたが、フィンランド語で会話をしていたので何を言っているのかまったくわからず(笑)。コバライネン選手とは会うのが久しぶりだったので少しだけ英語でおしゃべりしましたが、さすがにフィンランド語の会話には入れません…。
■戦略は足元から!
さて今回のラリー北海道は、SS総距離117km。岩がゴロゴロ転がる荒れた道や深い轍ができる道、ドロドロで滑りやすい道など、さまざまな路面を走行します。そんな私たちの命綱がタイヤです! JRCでは、各タイヤメーカーがたくさんのタイヤと機材を用意して選手をサポートしてくれます。
●JRCにはおもに写真のダンロップとヨコハマがサポートしている
タイヤサービスのトレーラーには山のようにタイヤが積まれています。毎回すごい量のタイヤを運んできて、コースや天候のコンディションに合わせて交換してくれます。ぜひラリーを見に来た際には、タイヤサービスにも注目してみてくださいね♪
■急造コンビのラリーの行方は⁉︎
さて、急遽コンビを組むことになりぶっつけ本番となったラリー。ペースノートのタイミングやクルマのスピードは、前日に食事をしながら打ち合わせをしてから挑みました。小川選手からは私の実力を信じてオファーをいただいたので、コドラとしての期待に応えなければ!
●SSスタート前にサムアップで余裕を見せていますが、秒差バトルの連続で表情は緊張気味(笑)
LEG1はこのラリー最長となる23kmのSS「ヤムワッカ」の3回リピートを含む、計8つのSSを走行するアイテナリーとなっていました。ヤムワッカは距離が長いため、今回のラリーの勝負どころになるだろうと予想していました。
ラリー直前に大雨が降った影響もあり、コースは例年よりも荒れた難しいコンディションになりました。ライバル勢が次々とリタイヤするなか、JN5クラスでは私たちを含む3台が非常に僅差でのシーソーゲームを展開。やはり秒差の争いは緊張感が違いますね。戦略にも気合が入ります!
ちなみにこのヤムワッカだけで、今回10台以上がリタイアするサバイバルな展開。私たちのJN5クラスでは上位者がすべてヤムワッカでリタイヤ…。しかしその後は、今回優勝してチャンピオンを決めた松倉拓郎選手にジリジリと離されてしまい、最終的には総合16位、JN5クラス2位でフィニッシュ! じつはJRCで2位になるのは初めて。シルバーの盾を初めてもらいました。嬉しかったですが、やっぱり金がいいですね!(泣)。
ちなみに、松倉選手がチャンピオンを獲得したことにはラリー会場で誰ひとりとして気付いていませんでした(苦笑)。そんなこともあるんですね~。ともあれ、松倉選手、おめでとうございます!
■SUBARU WRX S4
今回のラリーでデビューしたスバルの新型WRX S4のラリーカー! デビュー戦なのでトラブルが多々あったようですが、総合4位で新井敏弘選手が入賞しました。誰がなんと言おうとカッコイイ!!
●ようやく姿を見せた新型WRXのラリーカー。松本選手が乗る新型WRXも早く見たい!
新型WRXからシャシーがSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)となりボディ剛性がアップし、エンジンも2LのEJ20から2.4LのFA24へ。さらにJP4規定に合わせた軽量化なども施されているため、これまでJRCで活躍したVAB型WRXを超えるパフォーマンスを発揮してくれるでしょう!
あ、北海道といえば食べ物がとってもおいしいんですよね。そして今回、帯広市といえば!ということでジンギスカンを食べてきました(←また?)。今回は例年行くお店ではなく、初めていくお店。とてもおいしくてリピート確定です! でも、お店が混んだら困るので店名は内緒です(笑)。
●北海道出身の鎌田選手は一緒じゃないのに、今回もジンギスカン。肉厚でおいしそう!
JRCの次戦は、岐阜県飛騨高山市で開催される最終戦ラリー・ハイランドマスターズ。私は参戦しない予定ですが、最終戦なので応援に行こうと思っています!
みなさんもぜひ観戦に行きましょう! ラリーは生で見るのが一番楽しめます。もし見つけてお声がけいただければ解説なんかもしちゃいますよ~(笑)
<文と写真=松本優一>
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