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ニュルブルクリンク 電気自動車(EV)・全カテゴリー歴代最速記録 ポルシェの栄冠

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ニュルブルクリンク 電気自動車(EV)・全カテゴリー歴代最速記録 ポルシェの栄冠

電気自動車部門:1 – フォルクスワーゲンID.R – 6:05:336

この特集もいよいよ大詰め。ここからは、電気自動車(EV)としてニュルブルクリンク最速ラップに挑戦したマシンを紹介しよう。

【画像】ニュル最速EVはどれ?【フォルクスワーゲンID.R、ニオEP9、テスラ・モデルS、ポルシェ・タイカンを写真で見る】 全69枚

フォルクスワーゲンが記録走行のために専用設計したID.Rは、米パイクスピーク・ヒルクライムでの歴史的勝利に続き、グリーン・ヘルでも史上最速のEVとなった。ドライバーのロマン・デュマ氏は、大きく改造されたシングルシーターに乗り込み、これまでの記録保持者よりも40秒速く完走し、その過程でポルシェのステファン・ベロフ氏が樹立した歴史的記録(後述)を塗り替えた。

2 – ニオEP9 – 6:45:90

ニオEP9は、本特集の前半で触れた通り、電動スーパーカーとして2度目の最速記録を樹立し、それまでのタイムを20秒近くも更新した。

3 – テスラ・モデルSプラッド トラック・パック装着車 – 7:25:231

従来のモデルSにカーボンシリコン製ブレーキ、グッドイヤーのスーパーカー3Rタイヤ、軽量ホイールを装着することで、テスラはその記録を10秒ほど短縮した。トラック・パックを装着したモデルSプラッドは、ポルシェ・タイカン・ターボSよりも約8秒速くニュルブルクリンクを周回する最速の市販EVとなった。

4 – ポルシェ・タイカン・ターボS – 7:33:00

ポルシェ・タイカン・ターボSは、2022年8月にモデルSプラッドをトップの座から叩き落とし、EVとして市販車のラップ新記録を樹立した。サーキット仕様のタイヤとアップグレードされたダイナミック・シャシー・コントロール・システムを備えたパフォーマンス・キットを装備していた。ポルシェによれば、このシャシー・コントロール・システムは「タイカンのすべてのシャシー・システムをリアルタイムで分析し、同期させる」という。

5 – テスラ・モデルSプラッド – 7:35:91

イーロン・マスクCEOは宣伝のチャンスを決して逃がすことはない。テスラはモデルSプラッドの市販EVラップレコードをデジタル電波に乗せた。マスク氏のTwitterによると、最高出力1020psのモデルSプラッドはノルドシュライフェを7分35秒909で走破したという。平均速度は165km/hだった。

6 – トヨタTMG EV P001 – 7:47:79

トヨタがTMG EV P001で王座を獲得したのは2011年のことだが、その記録は比較的最近まで破られることはなかった。110kg-mものトルクが記録達成に貢献したのは明らかだが、公道用タイヤでこの栄冠を勝ち取ったのだ。

7 – メルセデス・ベンツSLS AMGエレクトリック・ドライブ – 7:56:23

エレクトリックブルーに染まったSLS AMGエレクトリック・ドライブは非常に際立った存在だが、2013年のニュルブルクリンクでの記録も同様に見逃せない。750psものパワーと102kg-mのトルクもまた極端なものである。

8 – アウディR8 eトロン – 8:09:09

アウディR8 eトロンは、メルセデス・ベンツSLS AMGエレクトリック・ドライブが出走するまでの約1年間、1位の座を守り続けた。パワーは380psとメルセデスの約半分だったが、トルクは83.6kg-mとパフォーマンスに不足はない。

全カテゴリー総合:1 – ポルシェ919ハイブリッド・エボ – 5:19:546

ここからは、全カテゴリーを通じてニュルブルクリンクの歴代最速ラップを記録したマシンを紹介しよう。

ル・マンで優勝したプロトタイプレーサー、919ハイブリッドの制限を解除し、象徴的なサーキットを巡るツアーに送り出したとき、ポルシェが念頭に置いていたのはノルドシュライフェの歴代最速ラップを更新することだった。

マシンはレース仕様よりも39kg軽量化され、エアロダイナミクスは根本的に見直され、ダウンフォースが53%向上した。2.0L V4ハイブリッド・パワートレインは最高出力720psにチューンアップされ、さらに電気モーターから439psが供給された。

ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト氏がステアリングを握った919エボは、練習走行で5分24秒375を記録した後、公式走行で5分19秒546を記録し、ラップレコードを塗り替えた。

2 – フォルクスワーゲンID.R – 6:05:336

フォルクスワーゲンID.RはEV最速のラップタイムを記録しただけでなく、史上最速記録も達成していた。その後、英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライムや中国の天門山大門道路でも記録を更新し、その先駆的な技術はフォルクスワーゲンのR部門の市販電動車にも影響を与えることになる。

3 – ポルシェ956 – 6:11:13

1983年のニュルブルクリンク1000kmレースの予選で故ステファン・ベロフ氏がドライブしたポルシェ956は、30年以上にわたってニュルブルクリンクの絶対的なラップレコード保持者であった。その後、ニュルブルクリンクにF1サーキットが建設されたため、ル・マン・スポーツカーが全長20.832kmのノルドシュライフェを走る唯一のレースとなった。

当時25歳のベロフ氏が乗る956は、最高出力630psを発生する2.65Lフラット6を搭載し、グランドエフェクト・ダウンフォースを生み出すアンダーボディを備えていた。

予選でのベロフ氏の目標は、同じポルシェドライバーのヨッヘン・マス氏のベストラップを上回ることだった。新しい13インチのフロントホイールにも助けられ、2度のミスを犯し、下位クラスのポルシェ911に一度はかわされながらも、見事な走りを見せた。彼の平均速度は200km/h以上だった。

ベロフ氏はレース本番でもそのペースを維持し、オープニング6周でマス氏に36秒のリードを築いた。しかし、燃料をセーブするよう促していたチームにとっては、彼のペースは決して満足のいくものではなかった。チームメイトのデレク・ベル氏のスティントでリードを縮められたベロフ氏は、第2スティントで挽回を図る。しかし、プランツガルテンと呼ばれるコーナーで260km/hでクラッシュ。幸運にも無傷で助かった。

今も、内燃エンジンだけでニュルブルクリンクを走破した最速のクルマである。

4 – ポルシェ956 – 6:16:85

別のポルシェ956が、総合4位のタイムを保持している。この車両はジャッキー・イクス氏がステアリングを握っていた。ベロフ氏が記録したラップと同じニュルブルクリンク1000kmでのものだが、6秒近い差をつけられている。

5 – ポルシェ956 – 6:25:91

5番手にもポルシェ956がついている。そう、これも1983年のニュルブルクリンク1000kmでのこと。この車両のドライバーもベロフ氏だった。

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みんなのコメント

1件
  • 大澤 神戸
    あのコースで6分を切るとか夢物語だと思っていたが、とんでもない記録が樹立されたのに驚くしか出来ません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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