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新型レガシィ・アウトバックがもっと面白くなる! 純正アクセサリーの魅力とは?

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新型レガシィ・アウトバックがもっと面白くなる! 純正アクセサリーの魅力とは?

スバルの新型「レガシィ・アウトバック」に用意された純正アクセサリーの取材会に参加した今尾直樹の感想とは?

完成度の高いルーフトップ・テント

大きく変わってもハーレーらしさは健在──新型スポーツスターS試乗記

10月中旬、新型レガシィ・アウトバックの純正アクセサリー装着車撮影会がスバル里山スタジオで開かれた。長らく放置されていたキャンプ場を、自然を活かしたメディア向けの撮影場所として今年の8月からスバルが使い始めた施設がスバル里山スタジオで、房総半島の山間部の、ちょっと鴨川寄りの小高い山のなかにある。小さな橋を渡ってちょっと行くと、いきなり森のなかに突入、狭くて急で曲がっている山道を走ることしばし、わずか数百mだけれど、そのわずかなあいだに下界のことを忘れる。

緑に囲まれた空間で見る2台の新型レガシィ・アウトバックの純正アクセサリー装着車は、それぞれ、よりいっそう個性的で、アウトバックの世界観をよりいっそう魅力的に見せていて、「このクルマでキャンプなりドライブなりに出かけたら楽しいだろうなぁ」と、素直に思った。

目玉はふたつ。ひとつはスーリーのルーフトップ・テントである。新型レガシィ・アウトバックの2グレードあるうちの、よりSUVっぽい仕立てのX-BREAK EXに載せられたこれは、トム・ソーヤーの冒険にこういうのがあったかどうかは別にして、少年の日の夢を思い出させた。新しいのに、どこか郷愁を誘う。

具体的には、「スーリー・テプイ・エクスプローラー・シリーズ」のうちの「エアー2」という1番小型の製品で、それでも大人2人がなかで寝られる広さがある。不安定かと思いきや、ぜんぜんそんなことはない。エアー2それ自体、重量が48kgあり、構造がたいへんしっかりしている。

地面にテントを張ると、どうしたって寝るときに凸凹していたりするものだけれど、これならフラットなフロアで寝られる。カバーを開ければ、全面メッシュなので夏でも涼しい。

テプイ・アウトドアズはもともと2010年にカリフォルニアで設立されたルーフトップ・テントのメーカーで、スーリーが2018年に買収、日本市場には昨年から入ってきている。アメリカではこのルーフトップ・テントは大人気だそうで、たとえ地面がぬかるんでいても汚れない。キャンプで面倒な、撤収が簡単、という実用上のメリットがある。価格は31万9000円。空前のアウトドア・ブームなだけに、これはウケそうだ。

問題はルーフの動荷重、動いているときの荷重が、エアー2で75kg以上必要なことで、どんなクルマにも付けられるわけではない。アウトバックはルーフの動荷重が100kgある。これだけあるのは珍しいそうで、スーリーのテントなら4人用まで載せられる。ただし、おなじアウトバックでも、ルーフレールの構造の違いでX-BREAKにしか載せられない。

スバルは2017年の東京モーターショーで、「XVファンアドベンチャー・コンセプト」というコンセプト・モデルを、ルーフトップ・テントを載せて展示している。このコンセプト・カーを見たアメリカのスバルのディーラーのひとから、「これが欲しい!」という声があがり、それからスバルはルーフトップ・テントに耐えられる設計を意識し始めたのだそうだ。

なお、このルーフトップ・テントはいまのところ、スバル・ディーラーでは手に入らず、スーリーの輸入元の阿部商会に問い合わせをしなくてはならない。

ハーマン・カードンの装着率は50%超!

目玉のもうひとつは、メーカー・オプションの専用11スピーカーのハーマン・カードンのサウンド・システムである。2グレードある新型レガシィ・アウトバックのうち、高いほうのLimited EXに装着されていたこれは、ハーマン・カードンのエンジニアが新型アウトバックの設計段階から何百時間もかけてつくり込んだものだという。

標準のオーディオでも、フロント4のリア2の計6スピーカーだから十分だと思うけれど、ハーマン・カードンは11スピーカーで、そのサウンドはもうはっきり違う。標準オーディオがシャリシャリ、痩せているのに対して、グッとまろやかで厚みがあるのだ。

お値段は、X-BREAKの場合はオープンパワーリヤゲートとのセットで20万9000円、Limitedは、さらにナッパレザーシートも含む3点セットで30万8000円になってしまう。なぜナッパレザーとセットなのか? スバルの担当者にたずねたところ、“プレミアムな世界観”ということだった。

でもなぁ……、X-BREAKのシート表皮は撥水性ポリウレタンではないですか? と、しつこくおたずねすると、なんとハーマン社のエンジニアはファブリックではなくて、ナッパレザーで音のチューニングをしたのだという。でもって、ナッパレザーと撥水性ポリウレタンの吸音、反響に差はないのだそうだ。オタク的で、いいですねぇ。このハーマン・カードン、装着率はいまのところ50%だそうである。

スバル純正アクセサリーはこのほか、いろいろある。新型アウトバックの本来のフロント・グリルは横型のバーが入るものだけれど、それを縦型にしたのもそのひとつだ。横のものを縦にしただけで、メルセデス・ベンツがメルセデスAMGになったような強い印象を受ける。こちらは工賃込みで6万4900円。前後のバンパーガードとセットで購入すれば、お得な15%オフの10万3620円になる。

リアのゲートを開いて、重い荷物を出し入れするときにバンパーにキズがつくのを防ぐ、アウトドア派に必需品のカーゴステップパネルには樹脂製の1万2980円とステンレス製の1万5180円の2種類ある。濡れたものや汚れたものを載せても、はずして洗えるから安心なカーゴトレーマットは2万240円。ユーティリティ・パッケージということで、これらリアまわりをセットで購入すれば、10%オフになる。

妄想膨らむ純正アクセサリー

最後になりましたが、レガシィ・アウトバックは、レガシィ・ツーリングワゴンの車高をちょっと上げて、オフロード性能の向上を図ったもので、初登場は1995年にさかのぼる。これぞSUVクロスオーバーの先駆け、というのがスバルの主張で、米国市場を中心にスバルの主力商品になっている。

本年10月7日に正式に国内発売になった新型レガシィ・アウトバックは最新の自動運転支援システム、アイサイトXを装備するのがジマンで、1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボ・エンジンを搭載する。トランスミッションはCVT、駆動方式はAWD(全輪駆動)である。ワゴン・ベースながら、最低地上高が213mmと、本格4WD並みにたっぷりとられていることが特徴でもある。

繰り返しになるけれど、グレードはLimited EXとX-BREAK EXの2タイプ。前者はフラッグシップで、高級感を訴えるべく外観ではクロームを用いたり、内装ではオプションでタンのナッパレザーを用意していたりする。後者はよりSUVっぽいゴツゴツ感を際立たせた仕様で、外観は前者ではクローム部分をつやのある黒にしたり、シート生地に撥水ポリウレタンを使っていたりする。

価格はLimited EXが429万円、X-BREAK EXが414.7万円。初年度の計画台数は月1200台。先行受注は9月6日から始まっており、10月4日までで、想定を超える受注を抱えているという。その数は公表されていないけれど、グレード別ではLimited EXが75%を占めているという。

問題は世界的な半導体不足によって生産がままならないことで、納車は年明け以降になるという。こんな状況だからこそ、新型アウトバックを注文された方も、そうでない方も、純正アクセサリーという手があったか……と、カーライフをあれこれ夢想されてみてはいかがでしょう。

文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.)

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