伝統の名前と決別した3車種の事例から考える
伝統的な車名が消えることがある。長年のファンは悲しむが、消滅するにはそれなりの理由があるものだ。後継モデルの車格が変わることで名前が変わったり、そもそも同カテゴリーのモデルから撤退したりなど、さまざまなケースがある。ここでは、過去に消えた3つの車名をピックアップして、経緯や背景を見てみよう。
ハイブリッドなのに日陰の存在! ひっそり消えたマイナーHV車3選
1)スバル・レオーネの場合
理由:ラインアップの拡大による発展的消滅
いまでこそスバルの乗用車(登録車)は水平対向エンジンを搭載したモデルがいくつも存在しているが、1989年以前は水平対向エンジンを積んでいるのは「レオーネ」だけで、それ以外は軽自動車と軽の派生的小型車という構成だった。そうした事情もあって徐々にレオーネのカバー範囲は広くなっていった。
そこで、レオーネの守備範囲をふたつに分けることにした。そうして生まれたのがレガシィ(1989年)とインプレッサ(1992年)だ。あの英断がなく、いまもレオーネ1車種でグローバルのニーズをカバーしようとしていたら、現在の隆盛はないだろう。単一車種のリネームではなく、会社としてのラインアップを大きく変える意思がレオーネという名前を廃止させたのだ。
なお、レオーネという名前自体はOEMのバンに使われていたので2001年までは残っていた。また、レガシィ、レヴォーグといった「L」で始まる車名にはレオーネの精神性が込められていることもファンなら忘れられない。
2)トヨタ・セルシオの場合
理由:新ブランドの立ち上げに伴う消滅
1989年、トヨタがまったく新しい高級サルーンを登場させた。それが「セルシオ」だ。V8エンジン専用車であり、その静粛性は高級車の新しいベンチマークとして世界中の自動車メーカーやファンを唸らせたことはご存じのとおりだ。そして、これまた知られていることだが、日本でセルシオをと呼ばれていたクルマは、北米では「レクサスLS」となっていた。トヨタの高級ブランドのはじまりである。
彼の地では、1989年より展開が始まったレクサス・ブランドが日本に上陸を果たしたのは2005年、その後2006年にレクサスLSとしてフルモデルチェンジしたタイミングでセルシオの名前は消えてしまった。ある意味、この消滅は既定路線だったが、つなぎの名前にしては「セルシオ」が生み出したブランド力は大きく、セルシオの名前を冠した分譲マンションをトヨタ自身が手掛けたこともあったほどだ。
3)日産サニーの場合
理由:リフレッシュとイメージチェンジが狙い
日本の国民車といえば、長らくトヨタ・カローラという時代が続いていたが、そのライバルとしてデビュー時からしのぎを削っていたのが日産サニーだ。そんな伝統の名前も、デビューから40年を目前とした2004年に日本市場からは消滅してしまった。いまも中国などではサニーの名前は残っているので、グローバルにみれば生き残っているともいえるが……。
そんなサニーが日本から退場してしまった理由は、シンプルにいうとブランド力を失ったから。伝統の名前というのは販売につながってこそ価値になるが、徐々に「古臭い」といったネガなイメージもまとうようになる。サニーに関しては後者のネガが大きくなったため、リフレッシュする必要があった。そこで実質的な後継モデルとなる「ティーダラティオ」の誕生に合わせてサニーの名前が日本市場では消えたというのが大まかな経緯だ。
なお、サニーといえば北米では「セントラ」という名前で売られていたが、その名前は健在。そして、北米でセントラと呼ばれているクルマは日本では現時点で「シルフィ」として販売されている。
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