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ポルシェ・マカンEVとアウディQ6 eトロン 2023年発売の新型SUVについて今わかっていること

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ポルシェ・マカンEVとアウディQ6 eトロン 2023年発売の新型SUVについて今わかっていること

ベストセラーSUVの電動後継モデル

ポルシェとアウディは、共同開発した2台の高性能電動SUVの最終仕上げを行っている。それぞれ、まったく新しいアーキテクチャを採用した高級志向のEVラインナップの先鋒となるものだ。

【画像】2大ブランドの最多販売SUV【ポルシェ・マカンとアウディQ5を写真でじっくり見る】 全125枚

この2台、すなわち新型ポルシェ・マカンEVとアウディQ6 eトロンは、既存モデルとは無関係のBEVだが、ドイツの2大ブランドが打ち出した急速な電動化計画を象徴している。

いずれも人気の高い内燃機関モデルに代わるEVとして、全面的な電動化への移行を大きく加速させるものと期待されている。

ポルシェ・マカンEV

ポルシェは、2015年の発売以来、世界で最も売れているSUVであるマカンを新たに電動化する。

来年発売予定のマカンEVは、すぐに内燃機関搭載の現行モデルに取って代わるわけではない。同じようなサイズとポジションを持つパナメーラとタイカンと並んで販売し続けているように、マカンも既存の内燃機関モデルとEVを並行して販売するだろう。ただし、モデルラインが完全に電動化される時期についてはまだ確定していないようである。

マカンEVは、ポルシェとアウディの「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」アーキテクチャを採用する。このアーキテクチャは、ポルシェ・タイカンやアウディeトロンGTが採用している「J1」アーキテクチャの一部と、フォルクスワーゲン・グループの主流EVが広く採用している「MEB」プラットフォームを組み合わせたものだ。

PPEアーキテクチャは、フォルクスワーゲン・グループ内で性能重視の高級EVに採用されるが、今のところ、ポルシェとアウディだけが市販車への導入を認めている。ランボルギーニは、グループのSSPプラットフォームが導入された後にブランド初のEVをデビューさせる見込みで、ベントレーは、アウディで現在開発中の新型プラットフォーム「アルテミス」をEVラインナップに採用する。

ポルシェは、フォルクスワーゲンやアウディとは異なり、内燃機関モデルのプラットフォームを流用しない。研究開発部門の責任者であるミヒャエル・シュタイナーは、複数のパワートレインに対応するプラットフォームでは「重量、パッケージング、その他の寸法において何らかの妥協が必要だ」と述べている。

EV専用アーキテクチャの利点の1つは、トランスミッショントンネルがないことなどによる広い室内空間と、低重心化と重量配分の改善によるハンドリングの向上だ。

広範囲にわたるバーチャルテストを経て、マカンEVのプロトタイプが現在、実走行テストを行っている。内燃機関モデルとの外観上の違いも少しずつ明らかになってきている。

ポルシェは、マカンをSUVセグメント随一のスポーティなモデルにしようとしており、開発テストでは「クラス最高の性能値」に焦点が当てられていたとのことだが、最終的な性能に関する情報はまだ明かされていない。

マカンEVは、タイカンの派生モデルや、718ボクスターと718ケイマンの電動後継モデルとともに、2030年のEV販売率80%というポルシェの目標に向けて重要な役割を果たすと思われる。

ポルシェは、大型SUVのカイエンの電動化について何も言及していない。一方で、58年の歴史を持つスポーツカー911が、おそらく2030年以降、内燃機関を搭載する最後のモデルになると繰り返し述べている。

アウディQ6 eトロン

PPEアーキテクチャを採用したアウディの新型EVは、昨年の販売チャートを独占したQ5とサイズやポジションが似ていることから、すぐにベストセラーEVの1つになると予想されている。

これまでのところQ6 eトロンの詳細についてはほとんど明らかになっていないが、アウディは2024年に発売予定のA6 eトロン(PPE採用)のコンセプトカーを発表し、新アーキテクチャへの期待感を高めている。

A6 eトロンのコンセプトは、空力効率とダイナミクスを強調する新しいスタイリングによって、第一世代のEVであるeトロン、eトロンGT、Q4 eトロンと差別化されている。

最近目撃されたQ6 eトロンのプロトタイプを見ると、これとほぼ同様のスタイリングを踏襲することが伺える。

現段階では、アウディのトレードマークであるシングルフレームグリル(新型EVではフラットな一体型装飾パネル)、スリムなLEDヘッドライト(A6 eトロン・コンセプトに見られる先進のデジタルマトリクス技術を使用)、冷却空気を流すための多数の通気孔などが特徴として挙げられる。

リアエンドのスタイリングは、既存のQ4 eトロンに近いものになるだろう。同車と同様に、Q6 eトロンも最終的にはクーペスタイルの「スポーツバック」が導入される可能性が高い。

パワートレインについては、A6 eトロン・コンセプトでヒントが与えられている。コンセプトでは、ツインモーターにより最高出力475ps、最大トルク81.5kg-mを発生する。このレイアウトは市販車にも引き継がれる見込みだが、アウディによると、エントリーモデルで低出力のシングルモーター仕様も可能であるという。

アウディはまた、パフォーマンス仕様の「RS」の開発にも取り組んでいる。Q6 eトロンにもRSが導入され、出力向上だけでなくアグレッシブなスタイリング、強化ブレーキ、専用サスペンションなどを特徴とするだろう。

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みんなのコメント

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  • ガソリン車マカンのオーナーです。こんなに運転していて楽しいクルマはSUVでは他にないので、どんなEVになるのか楽しみにしています。未だスペックばかりで実車評価がないので。
    2030年のEV比率80%というのは、ハイブリッドとEVを合わせて80%の間違いですね。カイエンはハイブリッドの比率を上げていくのではないでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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