■横から見ると美しさが際立つクルマとは!?
クルマの販売台数を左右する重要な要素のひとつが、外観のデザインです。なかでも第一印象はクルマの顔であるフロントフェイスで決まるのではないでしょうか。
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一方で、クルマ全体の佇まいを決める要素といえば、真横から見たサイドビューが重要です。近年は流麗なフォルムのクルマが増えており、美しいと思えるようなモデルが数多くありますが、ひと昔前のクルマでも負けていません。
そこで、各ジャンルの美しいサイドビューのクルマを、新旧おりまぜて5車種ピックアップして紹介します。
●セダン:マツダ「マツダ6」
2002年にマツダはミドルクラスモデル「カペラ」シリーズの後継として初代「アテンザ」を発売。2012年に登場した3代目は、それまでのイメージを一新するデザインテーマの「魂動デザイン」の採用と、新世代技術の「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用したマツダのフラッグシップモデルとなりました。
そして、2019年8月からはグローバルで車名を統一して、アテンザから「マツダ6」に改名。
ボディバリエーションはセダンとステーションワゴンで、ボディサイズは全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mm(セダン)とフラッグシップらしい堂々とした風格があります。
外観はまさに「流麗」という言葉がぴったりの美しいラインが際立つフォルムで、複雑な曲面を組み合わせたグラマラスなシルエットが特徴です。
搭載するエンジンは、最高出力156馬力の2リッター直列4気筒自然吸気、190馬力の2.5リッター直列4気筒自然吸気、230馬力の2.5リッター直列4気筒ターボ、そして190馬力を発揮する2.2リッター直列4気筒ターボディーゼルと、バラエティ豊かで、さまざまなニーズに対応。
さらに、ディーゼル車には6速MTが用意されるなど、同クラスのセダンとしては非常にレアな存在です。
●ステーションワゴン:ボルボ「V60」
2010年にボルボ「S60」のワゴンモデルとして登場した初代「V60」は、クーペのような流麗なフォルムを持つステーションワゴンとして話題となりました。
そして、2018年に発売された2代目では力強さのあるフロントフェイスに、低く伸びやかなデザインが、美しいと評されています。
「トールハンマー型」LEDデイタイム・ランニング・ライトや、リアゲートに回り込むような造形のテールライトなど、近年のボルボを象徴するデザインを随所に採用。
国内仕様のV60に搭載されるパワーユニットは「T5シリーズ」に最高出力254馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジン。「T6 Twin Engine AWD」シリーズは253馬力の2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーエンジンに、最高出力34kW(前)/65kW(後)モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムです。
トップグレードの「T8 Twin Engine AWD」は最高出力318馬力の2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーエンジンに、T6 Twin Engine AWDと同じモーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドシステムで、各モデルともスポーティさと経済性を両立。
なお、V60と同セグメントのシリーズとして、セダンの「S60」、SUVテイストの「V60クロスカントリー」がラインナップされています。
●SUV:ランドローバー「レンジローバーヴェラール」
かつて質実剛健なクロスカントリー4WD車を数多く輩出してきたランドローバーは、現在、プレミアムSUVの代表的なメーカーになりました。
そのランドローバーがラインナップする「レンジローバー」シリーズのなかでも「レンジローバーヴェラール」はミドルレンジSUVとして2017年にデビュー。
外観のイメージはレンジローバーに準じていますが、キャビンを上から圧縮したような明らかに低いフォルムとなっています。
実際に、フラッグシップの「レンジローバー」の全高が1865mm、「レンジローバースポーツ」が同1800mmに対し、レンジローバーヴェラールは1685mmと、低さが際立っており、SUVよりもステーションワゴンに近いスタイリングです。
エンジンは2リッター直列4気筒ディーゼル、2リッター直列4気筒ガソリン、同マイルドハイブリッド、3リッターV型6気筒ガソリン、そして最高峰に位置するのが最高出力550馬力を誇る5リッターV型8気筒スーパーチャージャーで、トータル5種類のパワーユニットを設定。
また、ランドローバーもモデルに共通するコンセプトとしては、プレミアムSUVでありながらもオフロード性能を追求しているところで、レンジローバーヴェラールも例外ではなく、最大渡河水深650mm(電子制御サスペンション搭載車)と、タイヤが完全に水に浸かるくらいまでの水深でも走れることをアピールしています。
■高性能なだけでなく美しさもあわせ持つクーペとは!?
●軽自動車:ホンダ「ビート」
1991年に発売されたホンダ「ビート」は、軽自動車としてはたぐい稀なミッドシップ2シーターのオープンカーです。
リアアクスルの直前に搭載された660cc直列3気筒SOHCエンジンは、独立3連スロットルの吸気システムを採用することで、660ccの自然吸気エンジンでは唯一となる最高出力64馬力を発揮。
足まわりはストラット式4輪独立懸架で、軽自動車初の4輪ディスクブレーキを標準装備し、フロント13インチ、リア14インチの前後異径タイヤの採用など、ホンダは大々的にアピールしていませんでしたが、紛れもなくスポーツカーと呼べる仕様となっています。
外観はオープンとクローズ、どちらの状態でもスタイリッシュなフォルムで、軽自動車という限られたサイズながら美しさを表現。一説にはイタリアのデザイン工房「ピニンファリーナ」によるデザインともいわれていました。
ビートは1996年に販売を終了したため、絶版となってからすでに四半世紀近くが過ぎていますが、いまも愛好家が数多く存在することから、ホンダは一部の部品を再生産しているほどです。
●クーペ:日産「スカイラインGT-R」
1989年に発売された8代目「スカイライン」では、16年ぶりに3代目となる「GT-R」が復活したことで大いに話題となったモデルです。
初代スカイラインGT-Rと同じくレースで勝つことを目的に開発され、280馬力を誇る2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、電子制御で4輪に駆動力配分をおこなう「アテーサE-TS」4WDシステムを採用。
1990年から参戦したグループAカテゴリーの全日本ツーリングカーレースでは、デビュー当初から無敵を誇りました。
外観は、225/50R16のワイドタイヤを収めるために大きく張り出したフェンダーと、前後に装着された専用デザインの大型スポイラーが特徴です。
3代目スカイラインGT-Rは高性能さがクローズアップされましたが、全体のフォルムはロングノーズの正統派2ドアクーペで、とくにサイドビューは美しさを感じさせる絶妙なバランスのラインを描いています。
3代目スカイラインGT-Rは1994年に生産を終了しましたが、それから20年ほど経過すると北米でも人気が沸騰し、現在は中古車価格が大幅に高騰。かなりの台数が海外に流出したため、国内の中古車物件は品薄状態です。
※ ※ ※
近年のセダンやSUV、ステーションワゴンは、クーペを意識したようなフォルムがトレンドです。どれも流麗なフォルムで、スピード感あふれるカッコ良さがあります。
しかし、なかにはリアシートの居住性や荷室空間を犠牲にしてまで、デザインを優先しているようなモデルも散見されます。
セダンやステーションワゴンの本分を考えると、さすがにやりすぎではと感じてしまうほどです。
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みんなのコメント
それならFDの方が美しいと思うけどね。
無いなぁ、いやカッコ良いすよ、ぼく世代だし。