現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 角田裕毅、2度目の母国F1日本GPは12位。チーム戦略と分析に課題も「とにかく鈴鹿は楽しめました」

ここから本文です

角田裕毅、2度目の母国F1日本GPは12位。チーム戦略と分析に課題も「とにかく鈴鹿は楽しめました」

掲載 1
角田裕毅、2度目の母国F1日本GPは12位。チーム戦略と分析に課題も「とにかく鈴鹿は楽しめました」

 鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP。アルファタウリの角田裕毅は、決勝で12位フィニッシュと悲願のポイント獲得とはならなかった。チームの戦略に課題も残る一方で、母国の大観衆が詰めかける中でグランプリを楽しむことはできたと彼は語った。

 角田は予選でQ3進出を果たし、予選で使ったソフトタイヤを履いて9番グリッドに並んだ。ただ、スタート直後のターン1では前方で接触が発生。角田はあおりを受けて、10番手スタートのフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)や、11番手スタートの僚友リアム・ローソンに先行を許してしまった。

■敵なしのフェルスタッペンが帰ってきた! 独走優勝でレッドブルの年間王者に華添える。角田裕毅は入賞ならず|F1日本GP決勝レポート

 1周目のスプーンカーブで角田はローソンからポジションを取り戻そうとするも、アウト側に膨らんだローソンに行く手を阻まれオーバーテイクならず。ピットストップ1回目でアンダーカットを成功させて一時ローソンの前に立つも、ミディアムタイヤでの第2スティントを引っ張りすぎた結果、再びローソンの後ろでコースに合流することとなった。

 角田はレース終盤、ローソンのDRS圏内まで迫るも抜くに至らず12位でチェッカーを受けた。昨年に続いて、母国のファンの前で入賞を果たすことはできなかった。

「まず、日本のファンの前でポイントを獲得出来なかったのは本当に残念です。基本的にはそれが全てです」

「それ以外で言うと、理由はよく分かりませんが、僕は(2回目のピットストップで)彼の後ろでピットアウトすることになりました。チャンスとパフォーマンスを最大限活かすことができなかったので、とても残念です」

「しょうがないことですが、チームがどうやって判断したのか分かりません」

 チームの戦略が結果として首を絞めたということか? と訊かれると角田は特に第2スティントを長く走りすぎたと答えた。

「タイヤを替えるのが明らかに遅すぎたと感じていますし、(ピットアウト後は)かなりのマシンの後ろを走ることになり、沢山追い上げることになりました」

「良いペースはありましたが、マシンに詰まってしまいましたし、(タイヤが)オーバーヒートしていました。(鈴鹿は)高速コーナーも多いので、抜くのも本当に大変になります。でも良いんです。しょうがないことですから」

 アルファタウリ日本GPの前に行なわれたシンガポールGPで大型アップデートを投入し、その際にはローソンが入賞。続く日本GPでは角田がQ3進出と、ポイントを狙えるマシンに仕上がってきた。

 そうした状況の中、角田は今後入賞を狙うべく、タイヤ戦略を改善する必要があると示唆している。

「僕らはマシンを最大限活かせたはずですが、少なくとも僕の方は常にパフォーマンスやストラテジーが上手くいきません」と角田は言う。

「今回は(新品の)ハードタイヤをもう1セット余分に持っていませんでした。レースでこれほどのデグラデーションが出るとは予想していませんでした。他のチームはハードタイヤを2セット持っていた一方で、僕らは違ったんです。今後に向けて分析する必要があります」

 角田はレースに厳しい評価を下す一方で、少なくとも自身2回目のF1日本GP自体を楽しむことができたと語っている。

 今年の鈴鹿には週末を通して、F1日本GPの鈴鹿開催が復活した2009年以来最多となる22万2000人もの観客が訪れ、その多くが角田に声援を送った。

「レース内容は全然楽しめませんでしたが、とにかく鈴鹿は楽しめました」

 角田は週末をそう振り返り、次のように続けた。

「今回、予選や決勝では特にエネルギーをもらえましたし、レースの感想は『今回も2度と忘れることのない鈴鹿2戦目だった』ということです」

こんな記事も読まれています

F1候補生アントネッリが雨で大荒れのシルバーストンを逃げ切り、F2初優勝。宮田莉朋は10位|FIA F2シルバーストン スプリントレース
F1候補生アントネッリが雨で大荒れのシルバーストンを逃げ切り、F2初優勝。宮田莉朋は10位|FIA F2シルバーストン スプリントレース
motorsport.com 日本版
インディカーのハイブリッド導入初戦、オワードは「効果は感じるけど、まだそれほど大きな差はない」
インディカーのハイブリッド導入初戦、オワードは「効果は感じるけど、まだそれほど大きな差はない」
motorsport.com 日本版
ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も
ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も
AUTOCAR JAPAN
国産2階建てバス「エアロキング」まさかの復活!? JR高速バスとして“毎日走る” 引退相次ぐ車両をなぜ?
国産2階建てバス「エアロキング」まさかの復活!? JR高速バスとして“毎日走る” 引退相次ぐ車両をなぜ?
乗りものニュース
MotoGP日本GPチケット販売に先駆け、7月24日に秋葉原でイベントを開催。中上貴晶のトークショーや応援席の先行販売も
MotoGP日本GPチケット販売に先駆け、7月24日に秋葉原でイベントを開催。中上貴晶のトークショーや応援席の先行販売も
AUTOSPORT web
斬新「超コンパクト“タクシー”」!? まさかの“アルファロメオ製”! 全長4m級ボディに3列&スライドドアを詰め込んだ「NYタクシー」とは
斬新「超コンパクト“タクシー”」!? まさかの“アルファロメオ製”! 全長4m級ボディに3列&スライドドアを詰め込んだ「NYタクシー」とは
くるまのニュース
ミニ・クーパーの電動ホットハッチ版 高性能EV「JCW E」まもなくプロトタイプ公開へ
ミニ・クーパーの電動ホットハッチ版 高性能EV「JCW E」まもなくプロトタイプ公開へ
AUTOCAR JAPAN
Moto2ドイツ予選|Q1から勢いつけたビエッティがポール。前戦ウイナーの小椋藍は7番手
Moto2ドイツ予選|Q1から勢いつけたビエッティがポール。前戦ウイナーの小椋藍は7番手
motorsport.com 日本版
【日本初採用の装備多数】 計4バージョンで各10台 シボレー・コルベットに「レッド・フレイム・シリーズ」
【日本初採用の装備多数】 計4バージョンで各10台 シボレー・コルベットに「レッド・フレイム・シリーズ」
AUTOCAR JAPAN
巷で話題のロードノイズ対策『調音施工』を愛車に施工して本気レビューしてみた
巷で話題のロードノイズ対策『調音施工』を愛車に施工して本気レビューしてみた
レスポンス
マセラティ×アンティノリ、50年の歴史を融合した特別仕様の「グランカブリオ フォルゴレ」を発表──GQ新着カー
マセラティ×アンティノリ、50年の歴史を融合した特別仕様の「グランカブリオ フォルゴレ」を発表──GQ新着カー
GQ JAPAN
F1イギリスFP3速報|雨の中メルセデスがワンツー! ノリス3番手。RB角田裕毅は14番手
F1イギリスFP3速報|雨の中メルセデスがワンツー! ノリス3番手。RB角田裕毅は14番手
motorsport.com 日本版
全長3.6mの新型「スポーツカー」発表! レトロデザインに斬新「タテ出しマフラー」採用した小さなスポーツカー「ペッレ」登場!
全長3.6mの新型「スポーツカー」発表! レトロデザインに斬新「タテ出しマフラー」採用した小さなスポーツカー「ペッレ」登場!
くるまのニュース
接触への見解、レースの取り組み方は三者三様「違うアプローチが必要な人もいる」「誰に対しても同じやり方で戦う」
接触への見解、レースの取り組み方は三者三様「違うアプローチが必要な人もいる」「誰に対しても同じやり方で戦う」
AUTOSPORT web
全長4.2m! レクサスが新型「小さな高級スポーツカー」を実車公開! 304馬力「ターボ4WD」にクラス超え「上質インテリア」がカッコイイ! 「LBX RR」世田谷で展示
全長4.2m! レクサスが新型「小さな高級スポーツカー」を実車公開! 304馬力「ターボ4WD」にクラス超え「上質インテリア」がカッコイイ! 「LBX RR」世田谷で展示
くるまのニュース
松下信治はなぜシーズン途中でスーパーフォーミュラのシートを失ったのか? 本人も覚悟していた“その日”が来るまでのコト
松下信治はなぜシーズン途中でスーパーフォーミュラのシートを失ったのか? 本人も覚悟していた“その日”が来るまでのコト
motorsport.com 日本版
マセラティ、日本初の新グローバルコンセプトストアが7月6日に目黒でオープン
マセラティ、日本初の新グローバルコンセプトストアが7月6日に目黒でオープン
レスポンス
「うっせーな」とか言わないで! 対策は十分してるけど「トラック」が「騒音」から逃れられないワケ
「うっせーな」とか言わないで! 対策は十分してるけど「トラック」が「騒音」から逃れられないワケ
WEB CARTOP

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村