アルピナの最新型に試乗する「ALPINA NEW MODEL EXPERIENCE」が軽井沢で開催されフラッグシップSUVの「XB7アルラッド」とディーゼルモデルの「D4Sグランクーペ」にじっくり試乗する機会を得た。最新のアルピナモデルの素晴らしさを再認識することができた。(Motor Magazine2023年9月号より)
ベースモデルとの価格差は986万円
BMWのフラッグシップSUV、X7のハンドルを握っていると感じることは、5mを越える全長や2mを越える全幅というボディの大きさがネガに感じられないフットワークの軽さである。それはアルピナ版のX7となるXB8に試乗しても同じような印象を持つのだが、こちらの方がより軽快に感じられるのは、やはりエンジンの回転フィールの違いからだろう。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
いや、ストレスなく高回転まで回り切る、という意味ではどちらも同じ表現になるのだが、アルピナXB7アルラッド(以下XB7)は、それに粒が綺麗に揃った超精密機械のような感覚がさらに強くなるのである。
BMW X7 M60 i xドライブ(以下X7)もXB7も搭載するのは、ともに4.4L V8ツンターボエンジンである。ベースとなるこの68B44A型をアルピナ流に調律(チューニング)したのが、XB7ということになる。
BMW X7とアルピナ XB7の価格は、前者が1754万円、後者が2740万円で価格差は986万円である。これがすべてエンジンの調律代だとは言わないが、半分以上はそうなのではないかと感じられる。それほど手が加えられているのだ。
今回はそんなアルピナXB7に試乗し、じっくりと向き合う機会が得られた。
アルピナモデルらしい上質で快適な乗り心地
試乗したのは最新版の2023年モデルである。進化した最新世代の4.4L V8ツインターボエンジンを搭載、48Vマイルドハイブリッド技術が組み合わされ、最高出力621ps、最大トルク800Nmを発生する。これにより0→100km/h加速は4.2秒)、巡航最高速度は290km/h(21インチのアルピナダイナミックホイール&タイヤの組み合わせた場合)と公表されている。
トランスミッションは、変速に要する時間「わずか0.1秒」と謳うZF社と共同開発した8速ATである。またこのトランスミッション内に配置された48Vのスタータージェネレーターが巨大なパワーを瞬時に引きだし、レスポンスを向上させている。
高性能に相応しいブレーキ性能も備える。フロントには、ブレンボ製4ピストンブレーキキャリパーと395×36mm径のブレーキディスク、リアにはフローティングキャリパーと398×28mm径ブレーキディスクを装着する。
駆動シテムのxDriveにもアルピナの手が加えられ、どのような状況においてもトルクをホイールに最適に配分、またデファレンシャルロックは、ホイールの回転速度や摩擦係数、操舵角などに応じて積極的に介入する。
快適な乗り心地は、採用されるエアサスペンションが貢献、走行状況や選択したモードに応じて車高が40mm調整が可能である。たとえば30km/h以下でオフロード走行時はクリアランスを確保するため最低地上高を高くし、スポーツモードを選択し、160km/hを超えると、車高は20mm下がるようになっている。またスポーツプラスモード選択時は、250km/hを超えるとさらに20mm下がり、合計40mmでダウンするのだ。
ボディの大きさを感じさせない、そしてダイナミックな走行フィールは、インテグレイテッドアクティブステアリングの恩恵でもある。これは後輪を最大2.3度左右に操舵できる機能で、低速時は俊敏性が向上し、高速時は直進安定性をもたらせてくれる。
インテリアで目に入るのは、メーターとセンターコントロールディスプレイが一体となった大型カーブドディスプレイでBMWオペレーティングシステム8により、音声操作など最新の機能が備わる。シートの座り心地も実に快適でこのあたりはアルピナのクラフトマンシップが感じられる。
アルピナ XB7は「いいもの感」がとても強く感じられ、「最高のクルマ」と言ってもいいのではないか。そう感じて試乗を終えた。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)
BMW アルピナ XB7 アルラッド主要諸元
●全長×全幅×全高:5180×2000×1835mm
●ホイールベース:3105mm
●車両重量:2660kg
●エンジン:V8DOHCターボ+モーター
●総排気量:4394cc
●最高出力:457kW(621ps)/5500-6500rpm
●最大トルク:800Nm/18000-5400rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム ・83L
●WLTPモード燃費:7.3km/L
●タイヤサイズ:285/45R21
●車両価格(税込):2740万円
[ アルバム : BMW アルピナ XB7 アルラッド試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?