現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > RX-7をHVで、パジェロエボをPHEVで!! 現代技術で復活させてほしいクルマ 5選

ここから本文です

RX-7をHVで、パジェロエボをPHEVで!! 現代技術で復活させてほしいクルマ 5選

掲載 更新 11
RX-7をHVで、パジェロエボをPHEVで!! 現代技術で復活させてほしいクルマ 5選

 時代の流れとともに、姿を消していったクルマはたくさんある。「名車」といわれたクルマでも、排ガス規制をクリアできずに販売終了に追い込まれたケースは多い。また、なかには、その時代としてはデザインが奇抜すぎて受け入れられず、消滅していったクルマも。

 こうしてこれまでに消滅していったクルマの中には、いまオークションなどで高額取引されているクルマもあり、「現代に復活してくれたら」と考えている方もいるのではないだろうか。今回は筆者が考える、「デザインはそのままに、中身を最新技術にして復活してほしいクルマ」を5つご紹介していこう。

ATとMT 中古の価格差1000万円? スポーツカーはやはりMTじゃないとダメなのか?

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、HONDA、NISSAN、MAZDA、MITSUBISHI、SUBARU

【画像ギャラリー】あの頃は熱かった!! 90年代の傑作スポーツカーをギャラリーで振り返る!!

ハイブリッド車となった、トヨタ「A80スープラ」

 平成12年度自動車排ガス規制に対応できず、販売終了となったA80型スープラ。1993年にA70型からフルモデルチェンジとなって登場したA80型は、グラマラスなボディスタイルや巨大なリアウィングなど、国産車離れしたデザインで一躍人気となった。

 アメリカでは、映画「ワイルドスピード」の主人公が、映画内で乗り回した(廃車寸前のA90を拾ってきてフルカスタマイズして復活させた)おかげで、カルト的な人気がある。

 エンジンは、ベースグレード用の直6 NA(2JZ-GE)と、最上級モデル用の直6ツインターボエンジン(2JZ-GTE)の2基、トランスミッションは1994年までの前期型が5速MT、後期型が6速MT、もしくは4ATであった。

 このデザインのまま、レクサスIS300hに搭載されている2.5L直4ガソリン+ハイブリッドシステム(エンジン178ps/221Nm、モーター143ps/300Nm)を搭載できたらどうだろうか。

 IS300h といえば、WLTCモードで18.0km/Lという驚異的な燃費性能を誇る。ハイパワーでグイグイ走るのはもちろん楽しいが、涼しい顔でハイウェイを流すハイブリッドツーリングクーペ的な復活が、このモデルには似合う気がする。

1993年に登場したA80スープラ。流麗なカーブをもったグラマラスなボディスライルに合うよう、大きな弧を描いた大型スポイラーがオプションで用意されていた

★ベストカーWeb厳選 80スープラ中古車がお買い得

バッテリーEVとなった、ホンダ「S660」

 かつて、軽スポーツカーとして名を馳せたホンダ「ビート」の実質的な後継車として、2015年4月より発売開始となったS660。ミッドシップエンジンリアドライブ(MR)レイアウトを採用し、エンジンを車両後方に配置したことで、フロントの軽量化とボンネット高を低くでき、スポーツカーらしいノーズの低いプロポーションを得た。

 車両重量は830kg(CVTは850kg)、前軸荷重配分は45%、フロント軸重約373kgというありえないほどの超軽量なフロントセクションだ。ドライバー席も、後輪タイヤのすぐ手前に来るほど後ろ寄りで、後輪荷重の増加に寄与している。

 エンジンは、低回転域の強いトルクと高いアクセルレスポンスを狙った直列3気筒ターボエンジン(64ps/104Nm)。トランスミッションは、6速マニュアルトランスミッションと、スポーツモードを備えた7速パドルシフト付CVTを設定していた。

 このS660に、ホンダeに搭載したバッテリーEVのパワートレインをリアに搭載したらどうだろうか。

 軽量ボディにトルクの強いモーターを組み合わせ、胸のすく加速フィールを得る。現時点、それを実行した自動車メーカーはなく、もし先陣を切るメーカーがあるとしたら、ホンダしか考えられない。全車EVを公言しているホンダならば、いずれこれに近いことをやってくるにちがいない、と筆者はひそかに期待している。

貴重な2シーターミッドシップ軽スポーツS660も販売終了。エンジンを後方に積むため、トランクには小さなバッグ程度しか積めないが、割り切った設計思想はすばらしい

★ベストカーWeb厳選 S660中古車がお買い得

バッテリーEVもしくはe-POWER車となった、日産「パオ」

 「Be-1」「フィガロ」「パオ」「エスカルゴ」――。日産のパイクカーシリーズの一台である「パオ」は、1987年の東京モーターショーに参考出品された後、1989年から発売開始した。

 開閉する三角窓、外付けのドアヒンジ、上下2分割するリアクオーターウインドウ、ボディに入ったスリッド模様など、Be-1よりもさらにレトロ調を強めた秀逸なデザインで人気となった。いまでも、中古車が高額で取引されている。

 このデザインのまま、e-POWER車、もしくはバッテリーEVとなったらどうだろうか。いろいろとクリアしなければならない課題はあるのは承知の上だが、現代技術で蘇った「パオe-POWER」は、ヒットする予感がする。

 ちなみに、当時のパオは3ヶ月間の受注期間をもうけ、その間に予約された台数分を販売する戦略で、なんと5万台以上の受注を獲得し、最長1年半もの納期待ちが発生した。「限定販売」という言葉に弱い日本人の心をくすぐる販売戦略も、参考になるのではないだろうか。

インテリアにも注目ポイントが多数あり、ドアやインパネ、ダッシュボードなどは、ボディカラーと同一色で、シフトノブやステアリングホイール、メーター、スイッチノブなどは、アイボリーのクラシカルな雰囲気に統一されていた

★ベストカーWeb厳選 パオ中古車がお買い得

ハイブリッド車となった、マツダRX-7(FD)

 ロータリーエンジンのピュアスポーツカーとして、ファンからの絶大な支持を得ていた「RX-7」。最終型となった3代目RX-7(FD3S型)が登場したのは、1991年のこと。2003年の終了まで11年間、マイナーチェンジを行いながら、販売が続けられてきた。

 何といってもエクステリアデザインの美しさは、いまでも右に並ぶスポーツカーが見当たらないほどに秀逸だ。2代目のFCに対し、全幅とトレッドを広げたワイドアンドロ―スタイルとなり、地を這うようなルックスとなった。曲線を多用したボディラインも流麗。このエンジンフードの低さは、ロータリーエンジンだからこそ実現できたそうだ。

 エンジンフードの低さを残すため、ぜひともこのFDに、新世代ロータリーエンジン+ハイブリッドシステムを搭載して復活させてほしい。

 マツダは、「ロータリーエンジンを発電用とするREレンジエクステンダーを開発中」としていたが、最近はその情報も聞かなくなってしまった。もちろん、低いボンネット高さであっても、衝突時の歩行者保護要件は必達なので、そのブレークスルー技術もセットでの提案となるはずだが、マツダならばやってくれるはずだ。

2002年4月に登場した、RX-7最後の限定車である「スピリットR」。中古車オークションで、高額取引されている一台だ

★ベストカーWeb厳選 RX-7(FD3S)中古車がお買い得

PHEVとなった、三菱「パジェロエボリューション」

 2019年8月、37年もの歴史に幕を閉じた三菱パジェロ。クロカンSUV人気の火付け役として有名なクルマであり、パリダカで何度も優勝を成し遂げた、日本のモータースポーツのレジェンドカー的な存在だ。

 なかでも印象深いのは、パリダカのホモロゲーション用として、1997~1999年に市販された「パジェロエボリューション」。

 280ps級のエンジンと、3ドアのボディに、前後のフェンダーを張り出し、大型インテーク付のアルミボンネットフードやスキットプレート、大きなタイヤを装着した力強いスタイリングは、その戦闘力の高さを示しており、実際に1998年のパリダカで優勝するなど戦果を挙げている。

 このパジェロエボリューションに、三菱自慢のPHEVシステムを搭載するのはどうだろうか。

 というのも、三菱は、2021年5月11日に行われた決算発表会において、三菱のワークスチーム「ラリーアート」を復活させることを明言している。市販型PHEVの第一人者として世界的に知名度が高い「アウトランダーPHEV」だが、そのブランドを確固たるものに引き上げるには、モータースポーツシーンで活躍することが近道だ。

 ぜひとも、パジェロエボリューションのようなスポーツモデルにPHEVを搭載し、世界的なレースでの活躍を見せてほしい。

1997年に登場したパジェロエボリューション 2ドアのショートボディに、280psを発揮する3.5L V6エンジン、大きなオーバーフェンダー、フロントバンパー下のプロテクターなど、迫力が半端ない

2021年5月11日に行われた三菱自動車の決算発表会で発表された資料の一部。ミツビシのピックアップトラック(おそらくトライオン)が砂漠を走る一枚の写真が登場した

★ベストカーWeb厳選 パジェロエボリューション中古車がお買い得

◆     ◆     ◆

 こうしたクルマたちが登場した当時と今とでは、安全性能への厳しさが大きく異なる。そのため、そう簡単に実現することはできない。何段階も、技術のブレークスルーが必要になるだろうが、このように過去の資産を上手く使ってユーザーの心をつかみ、購買意欲につなげていくことは、もっとやってほしいと思う。

 輸入車メーカーに負けることなく、国産メーカーが今後もさらに活躍してくれることを願っている。

【画像ギャラリー】あの頃は熱かった!! 90年代の傑作スポーツカーをギャラリーで振り返る!!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
Webモーターマガジン
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
くるくら
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
くるまのニュース
文化を身近に。BMWが贈る特別イベントに名門ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が登場!
文化を身近に。BMWが贈る特別イベントに名門ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が登場!
OPENERS
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース

みんなのコメント

11件
  • いつものベストカー幼稚園な発想。
  • どうせ、いつもガセネタ専門誌のベストカーなら、現代技術で復活する車をスクープ!RX7はHV!とか、ぶっ飛んだ、嘘記事書けよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索
RX-7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村