フェラーリが2024年スペインGPでSF-24に対して投入したアップデートは、ドライバーのシャルル・ルクレールによればマシンの進歩につながったという。ただ弊害として顕在化したバウンシングが、コース上でのパフォーマンスを妨げることになったと語った。
今季前半はオーストラリアGPとモナコGPで勝利を掴んだフェラーリ。しかし、スペインGPでその歯車が狂った。新しいフロアをマシンに投入した際に、マシンが上下にバウンドする症状が発生してしまうことになった。特に高速コーナーでは激しくバウンドしてしまい、マシン挙動の予測が難しくなったのだ。
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そのためフェラーリはイギリスGPでイモラ仕様のフロアに戻し、中高速コーナーでのバウンドを軽減。それ以降、チームはハンガリーGPとベルギーGPでフロアの改良を施し、問題の解決に努めてきた。
ルクレールは、スペインGPで投入された空力アップデートは、数字上では期待通りだったものの、バウンシングの問題によってパフォーマンスに十分に反映されなかったと語った。
「スペインの後は、マシンに何かしらを投入するターニングポイントだったと思う。僕がいつも言っているように、数字では(効果が)現れていたんだ」
ルクレールはmotorsport.comの独占インタビューでそう語った。
「しかし、それによってバウンシングが激しくなって、僕らは苦しめられることになった。僕の方はと言うと、特に直近4レースはかなりアグレッシブにセットアップで攻め、解決策を見つけようとしていた」
「僕はいつも最後の0.001秒まで攻めようとしている。状態が整えば、必ず実を結ぶアプローチだと思う」
「でもマシンがバウンドしている時はいつも、限界ギリギリまで攻めることはできない。マシンはより予測が難しいし、ある程度余裕を残しておかないといけない」
「それは少し……僕のやり方じゃないし、こういうことが起こるたびに、いつも僕は少し多くの代償を払うことになる」
「でも、ここ数戦はそれが主な問題だとは思っていない。それよりも、マシンから何かを得て理解するためにマシンを極端なセットアップにしたことが、ここ数戦のパフォーマンス不足の主な原因だった」
「ほとんどバウンシングのせいだろう。バウンシングがここ数戦で見られたような一貫性のなさを生み出し、その前よりも苦戦を強いられた」
またルクレールは、昨シーズンのフェラーリの進歩との類似点を指摘した。
フェラーリは2023年、シーズン終盤に力強い走りをするべく、結果を優先しないことを選択。その結果、オランダGPでは新しいフロアで“正解”を導き出し、後半戦で躍動した。
「昨年はこういうレースが2回あったことを覚えている。ザントフールトでは『ここは僕らに向いていないかもしれないけど、これ以降より良くなるためにできる限り学ぼう』と僕らは決めたんだ」とルクレールは言う。
「これはここ最近の3~4レースで経験したのと同じプロセスだと確信している。昨年は2レースを失ったが、今年は3~4レース落としてしまったのはマイナスだった」
「でも、そのおかげで何が起きているのかをより深く理解することができたと思うし、多くのことを学んだと自信を持って言える」
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みんなのコメント
シャシー後部と タイヤを上下にバウンドさせる、ポージングが表れるまでが 限界値
それを超えると タイヤが発熱し過ぎて、垂れてしまう
ソレ以上 ダウンフォースが欲しいなら、少しベンチュリー効果を緩めて リアウィングとビームウィングで強めるしかない、正しそれをすると 当然トップスピードが犠牲になり、パワーユニットに負担がかかるため 他の部分をロードラッグにしなければならない
更にそれらは主に リアの話しで、フロントを低速でもハイダウンフォース且つ高速では ロードラッグにしなければならず、その為メルセデスは今 かなり派手に、フレキシブルフロントウィングに 頼っている 矛盾との戦い