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現行型と先代型 どっちがいい?? ベンツとBMWの最新最安モデルを中古で狙え!!

掲載 更新 33
現行型と先代型 どっちがいい?? ベンツとBMWの最新最安モデルを中古で狙え!!

 以前筆者が購入した中古のメルセデスベンツは、新車時価格こそ約800万円だが、支払いは150万円。新車の軽も買えない額だ。

 にもかかわらず、当時の筆者は周囲から“富豪”扱いされてしまった。皆、中古車の相場など知らないのである。

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 ドイツの2大プレミアムブランドであるメルセデスとBMWは特に“高額”とのイメージが強い。

 だが中古車であれば、それも、やや小さめなメルセデスのA・B・CクラスやBMWの1・2・3シリーズであれば、実はそこまで高額ではないのだ。

 そこでここでは、ベンツA・B・Cクラス、およびBMW1・2・3シリーズの現行型&先代の中古車を対象に、「今、実は買い得なモデルはどれなのか?」ということを検証してみたい。なおボリュームの関係上GLAやX1などのSUV系は省かせていただいた。すみません!

【画像ギャラリー】憧れのBMW・ベンツが手に入る!? 各クラス&シリーズの現行型・先代型中古車相場をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年12月のものです
文/伊達軍曹、写真/BMW、Mercedes-Benz、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2021年1月26日号

■メルセデスのエントリー車 ベンツAクラス

●オススメは先代か現行か?

 まずはメルセデスベンツAクラスについて。先代Aクラスのデビューは2013年1月。先々代までは、言ってはなんだがややショボいBセグメント小型車だったAクラスだが、先代は「カッコよくて立派な、走りもかなりいいCセグハッチバック」へとガラリとイメチェン。

 基本となるエンジンは1.6Lまたは2Lの直4ターボで、トランスミッションは7速DCT。中古車の流通量は非常に多く、モデル全体としての相場は80万~350万円と上下に幅広い。

 だが車両価格で120万円も見ておけば、かなり良スペックなA180系(1.6L直4ターボ搭載グレード)を容易に探すことができる。

 一方、現行型は2018年10月、さらにイケメンかつ上質なCセグハッチバックとして登場し、翌2019年には4ドアセダンの「Aクラスセダン」も追加された。

ベンツAクラス(現行・2018年~)…中古相場:270万~470万円/新車時価格:322万~479万円/流通量:★★★☆☆

ベンツAクラスセダン(現行・2019年~)/中古相場:300万~490万円/新車時価格:344万~599万円/流通量:★★★★☆

 AMGではない通常モデルの搭載エンジンは、ハッチバックが1.3L直4ターボと2L直4ディーゼルターボ。セダンには、このほかに2L直4ガソリンターボも用意されている。

 中古車の流通量は早くもそれなり以上に豊富で、相場はハッチバックが270万~470万円、セダンが300万~490万円といったところ。

 で、現行型と先代のどちらが中古車的にお薦めかといえば、これはもう明らかに「先代」だ。

 現行型の各種性能は当然ながら先代以上であり、インフォテイメントシステムも大幅に進化した。

 だが、最安値の中古車でも乗り出し300万円以上となる現行型の予算に対しては、「それならいっそ中古じゃなくて新車のほうが……」と思ってしまう。

 ということで、中古車的な狙い目(お買い得)はズバリ、車両価格120万円前後で低走行な先代A180系。

 そのうえで「レーダーセーフティパッケージ」が付いていれば、ほぼ文句なしだ。

★オススメ!!! ベンツAクラス(先代・2012~2018年)…中古相場:80万~350万円/新車時価格:284万~596万円/流通量:★★★★★

■ファミリーユースに最適! ベンツBクラス

●オススメは先代か現行か?

 メルセデスベンツBクラスは、言ってみれば「Aクラスよりちょっと大きくて背が高めなやつ」。多目的自動車的に使うことも可能な、使い勝手のいいジャンルである。

 初代Bクラスは2006年に上陸し、先代(2代目)は2012年~2019年まで販売された。

 前期型のパワートレーンは1.6L直4ターボ+7速DCTで、2013年2月に2L直4ターボを追加。そして2015年2月にマイナーチェンジを行い、ビジュアルがグッとよくなっている。

 中古車の流通量は豊富で、全体の相場は60万~310万円といったところ。

 そして現行型が登場したのは2019年6月で、内外装にメルセデスの最新デザインを取り入れるとともに、エンジンを1.3Lガソリンターボと2Lディーゼルターボに刷新。

 現行型も中古車の数はすでにかなり豊富だが、相場は300万~470万円と、まだいささか高い。

ベンツBクラス(現行・2019年~)…中古相場:300万~470万円/新車時価格:384万~452.3万円/流通量:★★★★☆

 結論として、お買い得なのは「先代」だろう。現行型のBクラスは確かにいいクルマだが、中古車として割安感がまだまったく出ていないのだ。

 買うならば先代後期(2015年2月以降)のB180系レーダーセーフティパッケージ付きを、車両160万円前後で探したい。

 この価格でも、走行1万km台の上モノが普通に見つかるはずだ。

★オススメ!! ベンツBクラス(先代・2012~2019年)…中古相場:60万~310万円/新車時価格:299万~535万円/流通量:★★★★☆

■セダン、ワゴン、クーペもあり! ベンツCクラス

●オススメは先代か現行か?

 先代Cクラスは2007年6月に日本上陸。ボディタイプはセダンとステーションワゴンを中心としつつ、2ドアのクーペも用意された。

 搭載エンジンは1.8L直4スーパーチャージャー(2010年2月からはターボ)がメインで、そのほかに2.5Lと3LのV6、あるいはAMGモデル用の6.2L自然吸気V8も存在した。

ベンツCクラスセダン(先代・2007~2014年)…中古相場:40万~210万円/新車時価格:399万~725.1万円/流通量:★★★★☆

ベンツCクラスクーペ(先代・2011~2016年)…中古相場:90万~220万円/新車時価格:399万~620万円/流通量:★☆☆☆☆

ベンツCクラスワゴン(先代・2008~2014年)…中古相場:40万~230万円/新車時価格:419万~745.7万円/流通量:★★★☆☆

 2011年5月のマイナーチェンジでV8以外のエンジンが直噴になると同時に、内外装のデザインと質感が大きく向上している。

 AMGモデルを除く先代Cクラスの中古車相場は、セダン=40万~210万円、ステーションワゴン=40万~230万円、クーペ=90万~220万円といったところ。

 そして2014年7月のフルモデルチェンジで誕生した現行型Cクラスは、「もはやEクラスは不要か?」と思ってしまう品質とビジュアルで登場。

 まずはセダンが発売され、その後順次ステーションワゴン、クーペ、カブリオレとバリエーションを拡大した。

ベンツCクラスワゴン(現行・2014年~)…中古相場:170万~600万円/新車時価格:442万~962万円/流通量:★★★★★

ベンツCクラスクーペ&カブリオレ(現行・2016年~)…中古相場:300万~610万円/新車時価格:499万~708万円/流通量:★☆☆☆☆

 基本となるエンジンは1.6L直4ターボと2L直4ターボで、途中から2.1L直4ディーゼルターボとPHEV、AMGモデルなどを追加。

そして2018年7月には変更部品点数6500点に上るビッグマイナーチェンジを行っている。

 AMGモデルを除く現行型Cクラスの中古車相場は、セダン=160万~550万円、ステーションワゴン=170万~600万円、クーペ=300万~570万円、カブリオレ=350万~610万円というのが直近の状況だ。

 で、メルセデスベンツCクラスの中古車を買う際に「真にお買い得」と言えるのは、格安予算でもイケる先代ではなく現行型だ。

★オススメ!! ベンツCクラスセダン(現行・2014年~)…中古相場:160万~550万円/新車時価格:419万~880万円/流通量:★★★★★

 先代Cクラスも(特に後期型は)悪いクルマではないのだが、現行型の出来があまりにもよいためどうしても霞んでしまい、今さら乗る意義を見い出しにくいのである。

 とはいえ現行型でも2018年途中からの後期型はまだ高いので、「程度良好な前期型セダンまたはステーションワゴン」で充分。

 良コンディションな一台を220万円付近から探せるだろう。

■現行型でFFへチェンジ! BMW1シリーズ

●オススメは先代か現行か?

 先代(2代目)1シリーズは2011年10月に上陸し、初代同様のFRレイアウトを堅持。

 前期型のエンジンは1.6L直4ターボが基本だが、M135iには3L直6ターボを搭載。2015年5月のマイチェンで顔つきを一新し、その後1.5L直3ターボと2L直4ディーゼルターボを採用。

 中古車の流通量はM135iなどの例外を除けば非常に豊富で、全体の相場は50万~330万円といったところ。

 一方、2019年8月デビューの現行型はついにFRからFFレイアウトへと刷新。

BMW1シリーズ(現行・2019年~)…中古相場:270万~550万円/新車時価格:334万~633万円/流通量:★★★☆☆

 搭載エンジンは1.5L直3ターボと2L直4ターボ、そして途中追加された2L直4ディーゼルターボとなった。

中古車の流通量は早くも豊富で、相場は270万~550万円付近となっている。

 で、「現行型か先代か?」という問題だが、お買い得なのは「先代の後期」だろう。

★オススメ!! BMW1シリーズ(先代・2011~2019年)…中古相場:50万~330万円/新車時価格:298万~655万円/流通量:★★★★★

 理由は、クルマ好き各位が大好きな話題である「現行型はFFになってしまったから」ではない。現行のFFシャシーは、変な先入観さえなければ非常に優秀だ。

 そうではなく、現行型の中古車は単純に「まだ価格が高い」のである。

 中古車としての旨味が強いのは、ビジュアルがマトモになった先代後期の低走行物件を、車両価格160万円前後で探してみることである。

■クーペは希少なFRモデル BMW2シリーズ

●オススメは先代か現行か?

 BMW2シリーズクーペは、先代1シリーズをベースとする4座の2ドアクーペとして2014年2月に発売。

 そして同年10月、MINIと共通のFFプラットフォームに5ドアハッチバックボディを載せた2シリーズアクティブツアラーが追加され、翌2015年5月にはアクティブツアラーのホイールベースと全長を延ばし、ルーフも高くしたBMW初の7人乗り車である2シリーズ グランツアラーも登場。

 さらには2シリーズクーペをベースとする2シリーズ カブリオレも、2016年9月に追加されている。

 それぞれの中古車相場はクーペ=180万~500万円、カブリオレ=290万~430万円、アクティブツアラー=100万~360万円、グランツアラー=110万~400万円といった状況。

BMW2シリーズアクティブツアラー(2014年~)…中古相場:100万~360万円/新車時価格:332万~559万円/流通量:★★★★☆

BMW2シリーズグランツアラー(2015年~)…中古相場:110万~400万円/新車時価格:358万~531万円/流通量:★★★☆☆

 またそれぞれの流通量は、アクティブおよびグランツアラーは豊富だがクーペはやや少なめで、カブリオレはかなり希少だ。

 で、2シリーズと名が付く4種類のモデルのなかで「中古で買う場合のおすすめモデルは?」とのことだが、2という数字が同じなだけでキャラクターはまったく違う4モデルなので、この設問自体が馬鹿げている。

 ただ、それでもあえて考えるとするなら、納得感があるのは200万円ちょいくらいの2シリーズクーペだろう。

 5ドアハッチやミニバンはほかにもいろいろあるが、「このサイズの素敵なFRクーペが、この値段!」というのはかなりレアであるからだ。

★オススメ!! BMW2シリーズクーペ&カブリオレ(2014年~)…中古相場:180万~500万円/新車時価格:444万~714万円/流通量:★☆☆☆☆

■プレミアム感満載! BMW3シリーズ

●オススメは先代か現行か?

 今やBMWの中核モデルといえる3シリーズ。通算で6代目となる先代が発売されたのは2012年1月。

 それまでの3シリーズ以上にプレミアム感が強い作りとなったのがF30こと先代3シリーズの特徴で、ボディバリエーションはセダンのほかにツーリング(ステーションワゴン)とハッチバックボディのグランツーリスモが用意された。

BMW3シリーズセダン(先代・2012~2019年)…中古相場:90万~430万円/新車時価格:399万~879万円/流通量:★★★★★

BMW3シリーズツーリング(先代・2012~2019年)…中古相場:100万~450万円/新車時価格:431万~872万円/流通量:★★★☆☆

BMW3シリーズグランツーリスモ(先代・2013~2019年)…中古相場:120万~490万円/新車時価格:494万~814万円/流通量:★☆☆☆☆

 搭載エンジンは2L直4ターボを基本としつつ、途中から2Lディーゼルターボや3L直6ターボなどを追加。

 中古車の流通量は非常に豊富で、相場はセダン=90万~430万円、ツーリング=100万~450万円、グランツーリスモ=120万~490万円というのが直近の状況。

 そして通算7代目となる現行G20型が登場したのは2019年3月。ボディサイズは先代より大ぶりになったが、車両重量は最大で55kgの軽量化に成功。

 エンジンはチューニングが異なる2種類の2L直4ターボで、トランスミッションは8速AT。3眼タイプのカメラを採用するなど、運転支援システムの性能も大幅に向上している。

 中古車流通量は、セダンは早くもかなり豊富だが、ツーリングは少なめ。相場は、直近ではセダン=320万~800万円、ツーリング=480万~600万円といったニュアンスになっている。

 中古車で狙う場合、3シリーズは先代も現行型もなかなか魅力的。お手頃価格で、それでいて諸性能やコンディションも決して悪くないのは先代なのだが、新車価格538万円の320iが、乗り出し300万円台で狙えてしまう現行型の中古車という選択もかなり魅力的なのだ。

BMW3シリーズツーリング(現行・2019年~)…中古相場:480万~600万円/新車時価格:494万~1012万円/流通量:★☆☆☆☆

 難しいところだが、ベストバイは新車保証がまだまだ残っている、車両350万円くらいの現行型320iセダンとしておきたい。

★オススメ!! BMW3シリーズセダン(現行・2019年~)…中古相場:320万~800万円/新車時価格:452万~987万円/流通量:★★★☆☆

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みんなのコメント

33件
  • 長くて途中端折って読んじゃった
  • 欧州車は食わず嫌いで終わるより一度は乗って
    みた方が良い。オープンカーと同じで虜になるか
    二度と乗りたく無くなるかだけど填まれば国産車
    よりはるかに楽しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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