現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「オラオラ顔」整形が一世を風靡! 「バッドフェイス」が「ハイエース」オーナーにウケる理由

ここから本文です

「オラオラ顔」整形が一世を風靡! 「バッドフェイス」が「ハイエース」オーナーにウケる理由

掲載 更新 124
「オラオラ顔」整形が一世を風靡! 「バッドフェイス」が「ハイエース」オーナーにウケる理由

ハイエースの定番カスタム「バッドフェイス」とは何か?

 2004年に5代目モデルとして200系ハイエースがデビューすると、これまでさまざまなカスタム手法が登場してきた。当初、100系からの名残であるビレッドグリルをインストールしたアメリカンスタイルやクローム系ガーニッシュやベゼルを装着したラグジュアリー系が主流のなか、次第に20インチを履かせるホイールの大径化や各ショップやパーツメーカーからオリジナルエアロが登場するなど、2000年代中頃には少しずついまの200系カスタムの礎が築かれていった。

ロングボディの衝撃! もはやVIPルームの驚愕ハイエース室内カスタム

「バッドフェイス」の源流は「ユーロカスタム」だった 

 そんななか衝撃のパーツが2008年にデビューした。当時「オラオラ顔」という言葉こそなかったが、VWゴルフなどのユーロカスタムの手法をインスパイアした415 COBRA(ラブラーク)が「バッドフェイスボンネット」のネーミングで強面メイクできるボンネットを発売すると瞬く間に大ブレイク。その手法は、6型にまで熟成が進んだ200系ハイエースにおいてもメインストリームを駆け抜けている。

バッドフェイスとは「ボンネット下端をヘッドライトとグリルに被せる」こと

 バッドフェイスボンネットの誕生はハイエースにとって必然だったのかもしれない。ヘッドライトやフロントグリルの一部にボンネットを被せることで、ハイエースのノッペリした表情が一気にメリハリの利いた強面に見せる効果を発揮する。

 また、ボンネットの下辺を中央に向かって傾斜させる角度を各メーカーが独自のデザインでリリースしてきたことで、数多あるバッドフェイスからユーザーが好みのスタイル(=表情)を選べるようになったことも、誕生から12年以上に渡り定番カスタムとして君臨している理由だ。

 ちなみに4型後期以降のモデル(一部車種を除く)から衝突支援回避パッケージの「トヨタ・セーフティ・センスP」(以下、TSSP)が標準装備されたことで、バッドフェイス化による弊害が気になる人も多いと思う。しかし、TSSPの作動に影響を与えない商品が多く、2020年5月発売の6型モデルではグリル内に収まるミリ波レーダーの位置が下げられたことでその心配がほぼクリアになっている。

その後「バッドフェイス」カスタムが大流行

 スクエアで箱型フォルムの200系ハイエースは、良くも悪くも主張し過ぎない没個性なクルマだ。しかし100系の頃と比べると、200系以降は年々進化を続けていくなかで乗用車ライクで快適なクルマに変貌を遂げている。

 商用車ゆえにスペース効率の良さがバイクレースやサーフィン、アウトドアなどの趣味の道具としてハイエースを選ぶ人が増えたこと、さらに商用と乗用を1台で賄うひとり親方の方々がハイエースを所有しながらカスタムを楽しむようになっていったことが、いまのハイエースカスタムに大きな追い風を吹かせたといえるだろう。

バッドフェイスを「ジャンル別」に解説

 ハイエースのバッドフェイス化はいま多彩を極めている。なかにはより過激路線に向かうアイテムも登場している。もっともデビュー当時からの定番スタイルが多数を占めるなかで、進化形が台頭したことでバッドフェイスカスタムが次のフェーズへとシフト。その変遷を各社のアイテムを見ながら見ていきたい。

「元祖バッドフェイス」

■415 COBRA ステージ1プレスライン入り

 バッドフェイスボンネットの元祖。ボンネットがグリル中央部にまで大胆に被った表情が特徴。また、標準ボディには入らないボンネットのプレスラインが描かれることでメリハリ感をさらに強調させた。

■415 COBRA BY2カーボンボンネット

 睨みを利かせた表情がたまらないBY2。素材に綾織りカーボンとハニカムカーボンの2タイプがあり、助手席側に415 COBRAロゴがレザー刻印されている。ボンネットキャッチに業界初の高級ステンレスを採用する。

「スポーツ系老舗ブランド」

■ESSEX プログレスIバッドパネル

 走りを追求したハイエースカスタムの老舗ショップ「CRS」がプロデュースしたESSEXプログレスシリーズのボンネット。いかつさと同時にスタイリッシュさを追求したデザインのポイントとして、上部にプレスラインのアクセントが入る。

「レーシー&スポーツ系」

■GIBSON グラファムGTボンネット

 レーシングカーのボンネットバルジを彷彿とさせるプレスラインをデザイン。滑らかな曲線とエッジの効いた造形が他の200系ハイエースとの明確な差別化を図ることができる。

■GIBSON グラファムユーロボンネット

 さりげなくバッドフェイスを主張するデザインが特徴。レーシーさが際立つGTボンネットに対して、こちらはユーロテイストを全開に引き立てるスポーティさが魅力だ。

「スポーティ&アウトロー系」

■M.T.S.バッドスタイルフード

 シャープで戦闘的な表情に見せるフロント用カーボン製エアロモジュールのバッドスタイルフード。グリルのラインに合わせて入れた高低差のメリハリを強調する鋭いキャラクターラインが描かれる。FRP製も設定する。

「モータースポーツオマージュ」

■ROWEN レーシングンボンネットフード

 ネーミング通りレーシーさを極めたコンペティティブなスタイリングが唯一無二の存在感を放つ。縦に2本入ったプレスラインに加えて、大小2つのエアインテークが大胆にデザインされている。

ハイエースらしさゼロ」

■KITZ-RACING 200V-GTレーシングボンネット

ネーミング通りレーシーさを極めたコンペティティブなスタイリングが唯一無二の存在感を放つ。縦に2本入ったプレスラインに加えて、大小2つのエアインテークが大胆にデザインされている。スクエアで直線的な面と線の融合で究極の睨み顔をデザインしたレーシングボンネット。もはやハイエースの面影はほとんどないほどのフロントマスクは、進化形の極み!

こんな記事も読まれています

山本舞香さんがラリージャパン2024でトークショーに出演。特注のレーシングスーツ姿を初披露
山本舞香さんがラリージャパン2024でトークショーに出演。特注のレーシングスーツ姿を初披露
AUTOSPORT web
マツダのフラッグシップといえば『センティア』があった【懐かしのカーカタログ】
マツダのフラッグシップといえば『センティア』があった【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
ついに首都高八重洲線10年間の通行止めに! 2025年4月上旬から。KK線ともお別れ。【道路のニュース】
ついに首都高八重洲線10年間の通行止めに! 2025年4月上旬から。KK線ともお別れ。【道路のニュース】
くるくら
トヨタが「大逆転ワールドチャンピオン」に! 最後の最後でドラマがあった!? トヨタ会長「感動という共感が生まれる」 WRCで「マニュファクチャラーズ」獲得、ラリージャパンもトヨタ優勝
トヨタが「大逆転ワールドチャンピオン」に! 最後の最後でドラマがあった!? トヨタ会長「感動という共感が生まれる」 WRCで「マニュファクチャラーズ」獲得、ラリージャパンもトヨタ優勝
くるまのニュース
市川團十郎×佐藤琢磨、同い年のふたりが歌舞伎とレースに共通点見出す。白熱するトークの裏で11歳の新之助が大物ぶりを発揮!?
市川團十郎×佐藤琢磨、同い年のふたりが歌舞伎とレースに共通点見出す。白熱するトークの裏で11歳の新之助が大物ぶりを発揮!?
motorsport.com 日本版
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
くるまのニュース
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
VAGUE
バッグ・コンテナ・テーブルの3WAY! ロゴスの「LOGOS キャンプツールリュック(テーブル付き)」がクラファンにて先行販売を開始
バッグ・コンテナ・テーブルの3WAY! ロゴスの「LOGOS キャンプツールリュック(テーブル付き)」がクラファンにて先行販売を開始
バイクブロス
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
くるくら
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
バイクブロス
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
LE VOLANT CARSMEET WEB
ドゥカティ スクランブラー・アイコン試乗「初めての大型車にもアリ!? 軽い車体に元気なエンジン、日常的な速度域が楽しい」
ドゥカティ スクランブラー・アイコン試乗「初めての大型車にもアリ!? 軽い車体に元気なエンジン、日常的な速度域が楽しい」
モーサイ
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
AUTOSPORT web
斬新なのは顔だけじゃない! キアの3列シートSUV最強『EV9 GT』発表…ロサンゼルスモーターショー2024
斬新なのは顔だけじゃない! キアの3列シートSUV最強『EV9 GT』発表…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
EUROCARBODY 欧州のエンジニアが選んだ1位はホンダN-VANe
EUROCARBODY 欧州のエンジニアが選んだ1位はホンダN-VANe
Auto Prove
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツ CLEカブリオレにボディを拡大したAMG53 4MATIC を追加
メルセデス・ベンツ CLEカブリオレにボディを拡大したAMG53 4MATIC を追加
Auto Prove

みんなのコメント

124件
  • オーナーがバッドフェイスだから。
    それだけ。
  • どノーマルで仕事に使ってます的なハイエースこそ至高だと思うがなー。

    仕事に使ってるけど弄ってるのは、そういう人間というバロメーターと認識してる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.01014.0万円

中古車を検索
ハイエースワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.01014.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村