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ボルボXC90PHEV試乗 世界一過酷な日本の雪道に北欧生まれの最強ボルボが挑む!!

掲載 更新 8
ボルボXC90PHEV試乗 世界一過酷な日本の雪道に北欧生まれの最強ボルボが挑む!!

 2017-2018年、翌2018-2019年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを連続で受賞するなど、日本でも確固たる評価を築いてきたボルボのラインナップ。昨年(2020年)は全車を一気に電動化させたことが大きなトピックとなった。

 北欧・スウェーデン生まれのボルボ。当然厳冬のシビアコンディションには強い。漠然とそんなイメージを抱いてはいたが、実際に冬の積雪路を長距離走ったことって意外となかった。

見た目ほぼ不変がやたら不評!? でもコイツは楽しいぞ! 新型N-ONE見参!!!

 今回はそんなボルボの雪上での実力を確かめるべく、SUVモデルのXC90 PHEVを駆り北は青森の雪道を走り抜けた!

【画像ギャラリー】XC90試乗の様子と合わせボルボのPHEVラインナップをギャラリーでチェック!

※本稿は2020年12月のものです
文・写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』 2021年1月26日号

■後輪をモーター駆動するプラグインハイブリッド

 電動化を強力に推進しているボルボでは、48Vマイルドハイブリッドモデルが一気に出そろったが、さらにモーターの走りを強化したプラグインハイブリッドモデルを各モデルにラインナップする。

 XC40のT5はFFで、新開発の、DCTと組み合わせたモーターで駆動するシステムだが、今回試乗したXC90をはじめ、XC60やV90などのPHEVは、フロントタイヤをエンジンで駆動し、リアタイヤを65‌kW(87‌ps)/240Nm(24.5kgm)のモーターで駆動するシステム。

ボルボ XC90 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD…直4、2Lターボ+スーパーチャージャー(318ps/40.8kgm)に34kW/160Nmのモーターで前輪を駆動。後輪は65kW/240Nmのモーターで駆動するPHEVだ

 EVモードを選択すればリアモーターだけで40km程度走れるし、ハイブリッドモードを選べば、走行条件によって、エンジンとモーターをバランスよく使って、エネルギー効率のいい走りをする。

 駆動用バッテリーが一定まで減ると後輪モーターのみでのEV走行はできなくなるが、ハイブリッドモードでリアモーターを駆動した4WD走行は可能。

 チャージモードを選べば、エンジンで発電し、駆動用バッテリーを充電しながら走行できるので、リアモーターが駆動しなくなるということはなく、雪道のロングドライブでも安心してハイパワーでパンチの効いた4WDドライブが楽しめる。

全長4950mm、全幅1960mmのXC90。PHEVのT8は車重2370kgという重量級だが、雪上でも軽快に楽しく走ることができる。PHEVで、モーターだけで走るEVモードでの航続距離は40.6km、WLTCモード燃費は12.8km/L

■ドライバーに“運転させる”積極的4WD!

 12月の青森市内はまだ雪はなかったが、1時間ちょっと走って豪雪で知られる酸ヶ湯温泉に近づくと一転、あたりは真っ白な雪景色。

 いよいよボルボプラグインAWDの本領発揮だ。

 最初はグリップを探りながらのドライブだったが、徐々にペースは上がっていく。

リアモーター駆動のAWD。ハイブリッドモードで走っていれば、リアモーターが必要に応じてトラクションを発揮し、安定した雪道ドライブができる

 ステアの接地感は高く、安心して走らせられる。スッとターンインしてアクセルを踏み込むと、リアモーターがグイグイ押し出すようにトラクションをかけていく。

 必要以上に姿勢制御システムが介入することはなく、たまにズルっとリアが滑るように向きを変えていく感覚は楽しい!

センターパネルのスイッチで走行モードは簡単に切り替え設定が可能。雪道では常時4WDモードを選べば、発進時からリアモーターが駆動し、安定したトラクションを発揮する 

 ひたすら安定志向に“抑えにいく”のではなく、ある程度ドライバーにコントロールをゆだねながら、最後に“ギュっ”と抑えてくれるので、安心して雪道ドライブを楽しめる。

 XC90はゆったりした大型SUVだけど、2トンを超える重さを感じさせない軽快なフットワークで、雪道も、山を下ってウェットコンディションのワインディングもストレスなく、軽快に走ることができた。

PHEVのEVモードでは後輪モーターのみでの走行となる。EV走行用バッテリーを使い切っても、ハイブリッドモードで後輪モーターは駆動されるので、雪道では安心して4WD走行が可能。力強く雪面を蹴り出す!

■ボルボXC90 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD
・全長:4950mm
・全幅:1960mm
・全高:1760mm
・ホイールベース:2985mm
・最小回転半径:6.0m
・車両重量:2370kg
・エンジン:直列4気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャー
・総排気量:1968cc
・最高出力:318ps/6000rpm
・最大トルク:40.8kgm/2200-5400rpm
・モーター出力/トルク:F:34kW/160Nm、R:65kW/240Nm
・トランスミッション:8速AT
・WLTCモード燃費:12.8km/L
・価格:1139万円

【画像ギャラリー】XC90試乗の様子と合わせボルボのPHEVラインナップをギャラリーでチェック!

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みんなのコメント

8件
  • 青森の雪道って世界一過酷だったんだ?
    凍てついた北欧生まれのボルボなら全く問題ないと思うけど、青森ってそんなにひどい雪道なのか・・・
    住んでる人、大変だな。
  • どう考えても北欧やアラスカの方が道は過酷なんじゃないの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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